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カテゴリ:ボクシング
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ミャーボーのナンパ事件 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 2週間くらい前になるだろうか?常備食冷凍ピラフ(99円)の食事も飽きたので、我が事務所兼書斎兼倉庫兼・・・寝屋(寝室のことね)の近く・・・だいたい歩いて30メートルくらいのところにある『ワタミ系和み亭』に行き、食事がてらビールなど飲みました。 鮎の塩焼き398円など食しながら,一人寂しくビールを飲む。僕は 鮎の塩焼きが大好きなのだ。ワタミの鮎は養殖だと思うが、養殖でも大好きなのです。 くたばる前の最後の晩餐は『鮎の塩焼き』と炊きたての『コシヒカリ』『きゅうりのぬか漬け』『豆腐のみそ汁』のしたいと願っております。 となりの席には20代前半のカップル。僕は酒を飲みながらでも、一人だと本を読みます。 この日読んでいたのは『仏教と精神分析』三枝充よし(よしがワープロで漢字がみつからない! )仏教学者vs岸田秀(心理学者)カジュアルな対談本で難しくはないのですが、語られていることはかなり奥行きがある。子供の頃から『気が散りやすい性格』と教師に烙印を押されていたのですが、いまをもって全く『気が散りやすい性格』は全く改善されていません。となりのカップルの会話が耳に入ってしまい、全く本に集中できない。 カップルの男の子は眉を細くそり上げていて、目つきがローなガテン系の青年だった。 女の子は、下着みたいなキャミソールを着てローライズのジーンズから生肌を露出していて、『いけない!植草教授みたいになりたくない!』と思いつつ、ついつい眼線を女の子の腰のあたりに泳がせてしまうミャーボーでした。 同じ高校の同級生らしい2人は『誰それがくっついたのだの、別れたのだ』とお馬鹿な話題で盛り上がっていた。 『けっ!世界では飢えで死んで行く子供だっているのに・・・能天気な奴らめ!』とミャーボーは若さの眩しさに猛烈に嫉妬していたのだった。 眉そり上げ青年が自分の尊敬する先輩の話を始めた。 「先輩は中ボーのころからすっげーワルでさあ!中三で背中全部に入れ墨入れていてさあ・・・でねボクシング始めたんだけど・・・入れ墨しているとファッションとしてワンポイントのタットウ以外はボクサーは許されないんだよね。で入れ墨を手術で消してさあリングで闘っているんだね。ボクシングを始めて他人に頭を下げることを知った。弱いヤツを叩きのめして粋がるような、アホなケンカなんてしない。そういう先輩のこと俺は男らしいと思うんだよ」 僕はこのガテン青年の話に耳がダンボになってしまった。思いあたることがあった。元世界ジュニアミドル級チャンプの輪島功一さんのジムからボクサーになった大嶋という少年院上がりのボクサーで、大嶋はリングに上がる時その全身に入れ墨を消した跡のケロイド状の上半身を見せていた。 「そのボクサーの先輩って大嶋っていう人?」 僕は眉そり上げ青年に話しかけていた。 「大嶋知っているんですか!でもいまの話は大嶋のことではないっす!ボクシング好きなんすか?」 「以前はよく後楽園ホールに言ったもんだよ」 そうなんだ。僕は子供の頃から好きだったが、10数年前、辰吉/鬼塚/川島が活躍したころ、とてもボクシングに熱かったのだ。 毎月2度くらい後楽園ホールに通っていた。もちろん一番安い3000円の立ち見席です。でも最後部のイスには座らず、いつも良く応援する人が垂れ幕なんか垂らす,桟敷席みたいな場所で見ていた。座れないけどリングがグググッと近くなる。生ビールを買って4回戦からメインイベントまで必ず観戦しました。 4回戦時代から、ある選手を追いかけて、その選手が出世するのがとても嬉しかった。 ガテン青年は嬉しそうに彼女?そっちのけで僕と会話を始める・・・・ 「一番強いと思うボクサーって誰ですが?」 「マービン・ハグラー」僕は答えた。 彼女は格闘技は好きだが『マサト』しか知らなかった。 僕とガテン青年は思いきり『k1』方面や『プロレス』を否定した。 だいたい『k1』方面や『プロレス』はショーなんだよ。 マサトと好い勝負した神の子なん大げさなニックネーム付けた山本がレスラーとして北京オリンピックを目指すなんて言って日本の予選に出場したが 軽く1回戦か2回戦で腕を決められ負傷して敗退したではないか! 「俺は25歳からボクシング始めた輪島功一に感動しました」とガテン君 「君みたいな若いヤツが輪島の試合を見たの?」 「ビデオで見ました」 ガテン君は言葉を続けた。 「実は9月にC級プロライセンスのテスト受けるんです・・」 「そうなんだ!それでは僕は君がライセンス取って4回戦デビューするとき 必ず応援に行くからね」 「俺まじ冗談ではなくジョーという名前なんです」 なんて会話をして僕はジョー君とメールアドレスを交換したのであった。 彼女ではないと言っていたが、いい感じの彼女は 「ジョー君はボクシングやるようになって、以前へたれ体型だったけど、すっごくかっこ良くなった」と言っていた。 ジョー君頑張って後楽園ホールのリングに立て! エー僕が『ワタミ系和み亭』でガテン系青年をナンパした話でした。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ナンパついでに・・・・ 僕は生涯2回女性をナンパしたことがある。 高校生のころ早熟な同級生がこんなことを自慢したのです。 「新宿でナンパして、即ホテル直行して決めたぜ!ヤリマンでさあ!」 決めたというのはコブラツイストなのか?卍固めなのか?ヤリマンというのはいったいどんな饅頭なのか?分からないことだらけでしたが・・ とにかく僕も是非ナンパということを体験したいと思うようになったのです。 ゴルフのキャディのバイトの帰り、池袋西口ホープセンターにあるカウンターだけのコーヒーショップで茶をしていたのです。 コの字型のカウンターに同い年くらいのギンガムチェックのブラウスの少女が茶をしていました。とても好みの容貌だった。 『ナンパだ!行け!ミャーボー!』と心臓をバクバクさせながらうわずった声で彼女に声をかけたのです。 「あの・・・よろしかったらお茶のみに行きませんか?」 彼女は思い切り侮蔑視線でこう言ったのです。 「ばかあっ!今お茶のんでいるじゃない」 ミャーボー二の句が継げずに、心はシワシワ足下ヨタヨタで引き下がるのみでした。 2回目は高校2年のとき無謀にも黒いブラジャーの大人の女(キャバレーハリウッド#2だった)をナンパしたのであった。 こちらは長くなるので次回報告したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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