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女神たち

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Feb 5, 2024
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カテゴリ:讀書録


やばかった また2023年度ベストSFクラスの一冊を読み逃して あとで慌てるところでした

とにかく重厚な一冊でした 本文が二段組600ページ弱のボリュームで

しかも文字の細かさに 最初はびびってしまいましたが

その内容も サイエンスフィクションの枠にとどまることなく

総合的な教養を求められている 高度なスペキュレイティブ・フィクションでした

主題は地球温暖化の危機を 人類は克服できるのかというものですから

自然科学である 気象学 地理学 地質学 海洋学 動物学 植物学 はもちろんですが

国際政治学 国際経済学 国際金融学 社会学 民俗学 文化人類学 地政学 宗教学 哲学

そして 情報工学 機械工学 建築学・・・

などなど 現在の複雑に発達した人類文明を構成する要素を取り込んで

地球人類が 対立を乗り越え 一致団結していくならば

地球温暖化を 生物大量絶滅の危機を 乗り越えることが可能だと語っているのです

もちろん 解説の坂村健氏も語っておられるように

本書一冊で全てを網羅することなどできないですし

本書の主張には欠点も 論理的な弱点もあると思いますが

現実に人類が獲得しなければならない 教養であるとか知性について

深く考えさせられました 

だからといって 本書は情報の羅列ではありません

地球温暖化対策のリーダーとなった ひとりのアイルランド女性の

激動の人生を描いた 伝記小説としても卓越したものだったと感じます

あ~ 面白かった たいへんだったけど


​『未来省』​
 The Ministry for  Future (2020)

 著 者 キム・スタンリー・ロビンスン

 訳 者 瀬尾具実子

 解 説 坂村健

 科学・経済監修 山田純

 発行所 パーソナルメディア

 初 版 2023年9月25日

 



 


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Last updated  Feb 5, 2024 09:15:05 PM
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