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テーマ:S-Fマガジン(39)
カテゴリ:SF雑誌
![]() 特集は「BLとSF2」 2年前にも同じ特集が組まれたそうですが そちらは未読でした そもそも LGBTQのジェンダー問題には 嫌悪感も拒否感もありませんが そもそも「BL」の起源となったという 少女小説やコミックスに関しては まったく触れてこなかったので この特集の解説やエッセイを読んでも 頻出する「オメガバース」等の用語や概念については 初めて出会ったものばかりで 読解するのにかなり手間取りましたが ひとつのジャンルの歴史として興味深かったです しかし 特集の読みきり小説5作品については いずれもBL系の作家さんということで 初見の方ばかりでしたが 逆にBLというものを意識することなく 思ったよりしっかりとしたSFになっていて 面白かったです 『聖域 サンクチュアリ 』 榎田尤利 作 テクノロジーの発達により 快適な環境が保障された未来社会の とあるエピソード BLですけど ピュアなラブストーリーとして印象的でした こういう作品を読むと 人が人を愛するとは いったいどういうことなのか そこに 身体的な性別はどのように関係しているのか いろいろ考えてしまいます 『ラブラブ☆ラフトーク』 竹田人造 作 こちらも 人生の全てに関してAIがおすすめしてくれる未来社会 そんななかで繰り広げられるのが シンデレラストーリー的なラブコメ 面白いですけど これが可能になる前提条件である 同姓婚が完全に認められる社会が はたして いつになったら成立するかが 現在の問題なのですけど 『監禁』 莫晨歓 作 楊墨秋 訳 中華SF大好きだけど 中国に「BL」もあるんだという驚き 中国の小説投稿サイト発ということも驚きの でもこれは BL?ホラー?SF? 『テセウスを殺す』 尾上与一 作 ジャンルSFの作家さんかと思ったほどの 上質なマインド・アップデータを深く考察し そこから 見事なサスペンスへと昇華させた 名作でした ただし これがBLである必然性を 逆に感じられなくなった気がします 『一億年先にきみがいても』 樋口美沙緒 作 地球を捨てた人々が 宇宙に拡散した遥か未来の物語 変容するジェンダーを描いたという意味では 一番BL+SFなのでしょうか 特集以外の読切短編小説は3作品 『幽霊屋敷のオープンハウス』Opem House on Haunted Hill (2022) ジョン・ヲズウェル 作 鯨井久志 訳 ホラージャンルなんだけど やさしくて楽しい作品でした 『さいはての美術館』 The Portraut of a Survivar,Observed from the Water ユキミ・オガワ 作 勝山海百合 訳 まず 日本人でありながら英語で作品を発表されていることに 驚きました 作品は いずことも知れない惑星の美術館で ただひとり美術品の修復を行い続けている ロボットと それを支援する謎の存在 不思議な感動でした 『テーマ』 草上仁 作 VRが進化した未来社会 様々な情報が提示されるなかで 私たちが信じるべき真実とは何だろうとか 考えてしまいました 連載小説で読んでいるのは 一回目から読むことができた『ヴェルト』吉上亮作のみですが これまで いつになったら そしてどんなSFになるのかと やきもきしていましたが 第一部完結という今回になって 壮大なSFの姿が現されました ここからどんな展開になるのか 楽しみでしかたありません 連載の評論エッセイでは 偶然漫画家を扱った下記の2篇が面白かったです 伴名練「戦後初期日本SF・女性小説家たちの足跡」第12回 レジェンド少女漫画家の小説世界 ― 萩尾望都 長山靖生「SFのある文学誌」第九十三回 吾妻ひでお ― リアルと幻想のはざまに立って お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 28, 2024 08:59:26 PM
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