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カテゴリ:読書レビュー
今週も4冊!
最近特に思うんだけどやっぱり作家さんってすべての作品に共通する「特徴」があるよね~。 同じ人の作品は設定&ストーリーが違えど、やはり同じ印象を持ちます。 1.空中ブランコ 奥田英朗 ISBN:4163228705 奥田さんは結構好きな作家に入るかな。 文章が読みやすくて、登場人物がすごくよくかけてると思う。 他にも何冊か持ってるので、そろそろまた引っ張り出して読み直そうかなぁと思ってます。 これは一番最初に買った奥田作品です。 (インザプールという、このシリーズ最初の作品はあとで購入) 精神科医の伊良部という主人公がすごく面白い。 多分実際に会ったらゲッって思いそうな気がするけど、 小説で読んでるときはすごく魅力的なんだよね。 子供みたいで、注射フェチだし、診療は脱線しまくってるように見えるけど、 なんだかんだいって、結局は訪れた患者さんを全員治してる(笑) 私の脳裏には伊良部さん役として、フジTVアナの軽部さんが浮かんでます。 (軽部さんには怒られそうだ) 収録されてる作品はいずれも後味スッキリなんだけど、 私は「女流作家」が一番好きかな。あとは表題の「空中ブランコ」。 女流作家は最後のシーンが好き。伊良部さん付きの看護婦さん(マユミ)の言葉とか。 2.ヴァンサンカンまでに 乃南アサ ISBN:4101425353 フフフ。こういうOLモノも読みます。乃南さんの作品だし(^-^)) やっぱり、主人公(翠)の心の動きがすごくよく書かれてます。 読んでるとすごくナットクしちゃう。 そしてこの作品も後味が爽やかですね。 主人公は妻子持ちの社内の男性と不倫しつつ、同期のホープも将来のために抑えちゃう女の子。 こう書くとすごくイヤラシク聞こえるけど、読んでると嫌悪感が出ないから不思議。 冒頭は殺人(同期の女性がやはり社内不倫していて、相手と無理心中を図る)があって、 ちょっと劇的だけど、あとは本当に淡々とした日常。 その中で主人公の女の子の気持ちのゆれが丁寧に書かれていきます。 3.螺旋館の奇想 折原一 ISBN:4167451069 完全にジャケ買いの1冊(笑)。 だって寒そうだったんだもん。夏にいいかなぁと思って(^-^;) いや~、こういう実験小説系は私、苦手かも。 読んでて混乱&飽きちゃうんだよね。謎解きあたりまでは面白いけど、 「追記」とか「解説」とか「あとがきのロンド」とかはいらないんじゃないかなぁ?って思っちゃう。 折原一という作家は初めて読んだんだけど、次買うかは、ん~、微妙です。 4.影に恋して 赤川次郎 ISBN:4087742210 またかよ!の赤川作品。 私にとって、赤川作品はクラッカー(ナビスコのプレミアム)みたいなかんじで、 サクサク&ほんのり塩味くらいのイメージなんですが、 これはその中でも結構歯ごたえがあるほうなんじゃない?と思います。 主人公の女子高校生がまじめ&ひたむきで、赤川作品そのもの!っていう感じ。 一言でいうと、この小説は彼女のオトナへの道、って言う感じかなぁ。 手ひどい裏切りや嫌がらせを彼女が乗り越えていくところが描かれています。 歯ごたえは、たぶん主人公が恋する人の「裏切り」にあるんじゃないかなと思います。 ついでに・・・コミックも(^-^;)) 5.紅匂ふ(2) 大和和紀 第2巻。 第1巻。 ずーっと第2巻待ってたんです(^-^)/ 主人公の咲也は京都祇園の舞妓さんです。私、舞妓さん好きなんです(*^-^*) 「あさきゆめみし」を描いた大和さんだから、絵の書き込みのすばらしさはおしてしるべし。 舞妓さん、芸妓さんのお衣装もすごく丁寧。 季節に合わせたかんざしとか、舞妓さんたちが経験する行事とか、 ほんとにキレイでタメイキものです。 第1巻は彼女がデビューするまで、 この第2巻はデビュー後瞬く間に人気No.1の舞妓さんになるところです。 咲也のサービスは接客業すべてに共通する基本姿勢だと思う。 お客さんに喜んでもらうために彼女がすることには本当に頭が下がります。 舞妓さんって、ホント素敵~&かっこいい!第3巻も楽しみ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年07月16日 21時56分35秒
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