2006/08/02(水)02:00
つらい恋・失恋で苦しむときは
ライフコ-チの天海 悠(あまみ ゆう)です。
大阪でコーチング団体のマイコーチジャパンを
運営しています。
韓国映画「親切なクムジャさん」を見ました。
なんとも言えない「恨(ハン)」そのものです。
主演女優の表情が目に焼き付いて離れません。
深くて怖いよ、ひょえーーー。
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くださっているあなた、どうもありがとう。
゜☆.:*:'゜♪.:*:'
人を愛したり愛されたりすると
とてつもなく、HAPPYに感じませんか?
その人がこの世界にいることが
本当にうれしい。
見えないものに感謝をしたくなる
ような喜びにあふれる思い。
その人を思うだけで胸が熱くなって、
なんともいえない幸せがこぼれおちるとき。
もうひとりじゃない。自分を自分以上に
大切にしてくれる人がいるという安心感。
この世界が愛と輝きに包まれて
生きていてよかった、この人に会うために
ここまできたとしみじみ思う幸福感。
そんなかけがえのないときを
愛する人は与えてくれます。
愛する対象がいてくれることで
私たちは生きる意味を感じ
自己価値を高め、そして精神的にも
成長します。
脳内ホルモンの分泌も活発になり
お肌はキレイになるし、免疫系を
刺激して健康にもよろしいのです。
けれど、その愛がある日、終わったら。
今まで輝いていたその人が
ある日、他人のようになってしまったなら。
今まで何でも許せたはずの
その人がある日、遠い存在になってしまったなら。
もしかしたら、「死」が二人を
引き離したのかもしれない。
長年のすれ違いによる「心変わり 」かも
しれない。
コミュニケーション不足と誤解が重なって
取りかえしのつかない距離が生まれて
しまったのかもしれない。
もしくは他の誰かに思いが向いて
しまったのかもしれない。
実質的・物理的な別れはもちろんですが
精神的な別れもつらいものです。
実際、こころが残っていて別れた場合は
生木を引き裂くという例えのように
こころとからだがズキズキと痛むものです。
そんなとき、私たちは痛みから目を
そらすために、いろんなことを考えたり
やったりします。
例えば、他の相手を見つけて
ぽっかりとあいた穴を他の存在で
埋めようとしたり
相手の持ち物や電話番号、贈り物など
相手の存在を感じるものすべてを
抹消したり
友だちと毎日会ったり、仕事で忙しくして
淋しさを感じないで済むようにしたり。
いろんな方法があります。
「終わった恋の忘れかた」を説く本も
たくさん出ています。
そして、時間薬というように
どんな痛みでも
時がいずれは解決してくれます。
そんなふうに素晴らしくもあるけれど
苦しむかもしれないというリスクを含む
恋愛という関係性。
友だちや職場の人間関係においても
この「変化」や「喪失」といったリスクが
あるのですが、特に親密さを伴う関係性には
これらのリスクは相当きついものです。
なぜならば感情というのは、振り子のような性質が
あって、深い喜びを感じられるほど
深い悲しみを感じる能力があるのです。
もちろんその逆もあるわけですから
深い親密さを感じれば感じるほど
深い喪失感を得る可能性も高いわけです。
深く愛すれば愛すほど悲しみも深くなる。
ああ、無情・・・
この恋愛において、そして親密な関係に
おいて、変化や喪失がきたときに
先ほど書いた代打案や、自己内省など
いろんな対処方法はあるとは思いますが
今日は第三の視点について書いてみます。
それは自分の視点でもなく相手の視点でもない
関係性を見つめるもうひとつの視点です。
その視点には、洗濯機の遠心力で
汚れが分離されるように、
愛と愛でないものがくっきりとして
見える位置があります。
そこからは相手の真実と自分の真実が
見えますし、起こったことが知恵に変わる
変容の位置でもあります。
第三の視点で見るためには
以下の順番で感じていく必要があります。
1、失った悲しみを十分に感じる
2、期待を手放す
3、祝福する(ありのままを受け入れる)
例えば、過去には深くつながったことが
あるその人は、なんらかの事情で
あなたの望み通りの
その人ではなくなりました。
それはとても悲しいことです。
それはとても淋しいことです。
あなたの中で大切にしていた
なにかが終わってしまったのです。
こうあってほしい。
こうなってほしかった。
こうなるべきだ。
こうあるべきだ。
これらの思いがとうとう果たされずに
死んでしまったのです。
こうあってほしい。
こうなってほしかった。
こうなるべきだ。
こうあるべきだ。
これらの思い。
あなたの中にあるこれらの思いを
どうしましょうか。
もしも苦しみを選ぶなら
これらの思いに蓋をかぶせる、または
相手を非難し続ける、被害者として
存在するという方法があります。
けれどもしも自分に優しくしたいなら
これらの思いをしっかりと弔う必要があるのです。
なぜならば、これは内的な「死」なのですから。
こころに向かってこう言ってあげてください。
そうだね。
本当に望んでいたのに悲しいね。
そして十分な理解と優しさで追憶して
しっかり弔ってあげましょう。
これらの思いは間違いなくあなたのものです。
それは、その恋に会う前からあった
あなたが持っていた「ニーズ」だったのです。
※ ニーズとは、自分は持っていないので
必要だと感じている感情、状態。
そして残念なことに、もしくは幸運なことに
(ここから学べるチャンスでもあるので)
そのニーズは今回埋めることができないという
経験をしました。
それをどうするのか。
そこからは未来へのテーマです。
そこからが自分で癒せる部分でもあり
また、同じ痛みを癒す力をあなたが持っている
ということでもあるのです。
それが起こったことなんです。
苦しんだ、悲しんだ.
けれど事実は
それ以上でも以下でもないのです。
そこを見ないでいたら、苦しみが
続くのです。
けれどしっかりと見て
弔ったならば、それは未来への
希望に変わります。
それともうひとつ、大切なことです。
その人、あなたに苦しみを与えた
その人はあなたの思いに
答えられ(答えなかった)ませんでした。
それについて思えば
怒りがあるでしょう。
悲しみもあるでしょう。
何が間違ったのだろうと自分を責めることも
あるでしょうし、2度と傷つきたくないと
思ってビクビクしてしまうかもしれません。
このようにあなたに多大な苦しみを
与えたその人ですが
その人にはその人の選択した人生があるんです。
その選択があなたの選択と一致していなかった。
それが事実なんです。
もっといえば、その人がその時点で
最善と思ったことと、あなたの最善が
イコールではなかったということなんです。
良い悪いはまったく関係なく。
違ってた、それが事実です。
けれど、違っていることが認められない。
そこから苦しみは生まれます。
この苦しみを消すには
どうしたらいいでしょう。
そのために、次の言葉を紹介します。
心をこめて言ったとき、
魔法が起こる言葉です。
それは
「私は、あなたがそうであることを
尊重します。
あなたの人生を尊重します。」
です。
どんな理由があるにせよ
どんな過去があるにせよ
その人は今、そうであり
例え、それをあなたは認められないとしても
しかし、それがその人の精一杯生きている
今なのです。
あなたがあなたの人生を、そして
この関係を一生懸命生きていたのと
同じように。
あなたも一生懸命でした。
けれど相手も一生懸命だったのです。
ただ、行こうとしている方向が
違っていた。それが事実。
事実を見ない限り、次へは進めないのです。
よく「手放す」ことについて書いてある
本がありますが、手放すとは忘れることと
同義語ではなく、これらの思いを
手放すということは
その人が今、そうであるということを
尊重することなのです。
その人をそのままでいさせる。
それは親しい関係性において
簡単ではなかったはずですから。
そして、同じ力をこめて
あなたは自分自身をも
手放す必要があります。
いっさい責めることなく
自分の中にあるいっさいの後悔や
苦しみすべてに向かって、
こう言ってみてください。
「私は、私がそうであることを
尊重します。
私の人生を尊重します。」
実は私たちは相手に望むぶん、
自分にも望みます。
こうあってほしい。
こうなってほしかった。
こうなるべきだ。
こうあるべきだ。
自分をもその思いで縛り続けているのです。
相手を縛る思いに自分も縛られて
私たちは自分がありのままでオッケ-だと
いうことを忘れてしまうのです。
ですので
手放したぶん、あなたは自由になります。
あなたを縛る苦しみから、自由になります。
コントロールできないものを
コントロールすることの苦しみから
自由になります。
自由になったあなたはもはや
苦しみの中に居続ける必要が
ありません。
時間薬を待たなくても、あなたは
あなたの尊厳において、自由を
取り戻せるのです。
ただ、手放すことで。
実際、すべては変化していきます。
けれどひとつだけ不変の法則があります。
それは
すべては変化する ということ。
そして、手放して
それでそのあとに何が
残るでしょう。
あなたを苦しめていた、
その遂げられなかった思いを
手放し、
相手をコントロールしたいという
思いを手放し
それでも残るもの。
その残るものが、あなたの真実です。
相手ではなく、まして出来事に反応する
思いではなく、あなたが真実感じた思い。
それが残るのです。
そして、それが本来大切にしたかった
ものなんです。
第三の視点は、この真実を知っています。
真実はそこにあり、最初からあり
何にも脅かされずに、そこにあり続けます。
私たちはその真実を、親しい関係性の中で
垣間見ます。その懐かしさを感じることが
できるのです。
そしてそれは実は「変化」や「喪失」に
おいてもなんら関係なく、あり続けるものなのです。
「私はあなたの人生を尊重します」
「私は私の人生を尊重します」
背後に流れるものはひとつ。
(なんだと思いますか?)
私たちはきっと潜在意識のレベルに
おいて、その流れでつながっている。
そんなふうに思うのです。
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