虫歯よ、ありがとう!!
すっかり土の勉強に魅了されてる今日この頃ですが、先日久しぶりに「歯」について考える時間がありました。知覚過敏で悩んだ日々も過去のこと…とばかりに、日々のケア以外はすっかり気にならなくなり、身体自らのバランス調整能力には本当に感謝感謝です。先日土の勉強のための資料探しに図書館へ行った時のこと、ふと歯科のコーナーに行きあたりました。そういえば…と悩んだ日々を思い出しつつ、ずらりと並んだ本のタイトルを眺めていると、気になるタイトルが数冊。その中から何冊か選び、土の本と一緒に借りてみることにしました。これからもできるだけ治療をしないで済むように、日々のケアの何かヒントがあれば…そんな思いで気楽に読んでいた私でしたが、内容は実に衝撃的でした。「歯」がいかに大切なものか、再度しみじみと考え、気づくきっかけになり、本当に良かったと思います。何よりも医療に対する見方がかなり変わりました。今まではリスクや治療の選択肢を提示してくれないままの一方的な治療に不信感を抱くばかりでしたが、実際数冊の本を読んでみて、私も一方的に不満を持っていただけだったと自己反省できたことは意義ある収穫だったと思います。本を読んでみて一番衝撃的だったのは、歯医者さん自身、歯科治療では「元に戻すことはできない」ことをあっさりと認めているんですよ。「治療することで、ますます新たな虫歯や歯周病の原因を作りだすリスクもある」ことも。考えてみれば当たり前なんだけど、「自分で守るしかない(予防)」ってちゃんと言ってくれてたんですよね。ただ、患者側が「真剣に考えてない」だけなんです。子どもの頃から「ちゃんと磨きなさい!」って誰だって言われてきたはずなのに、問題が出るまで「歯」があることのありがたさに気づけないのは他の病気も同じこと。一番の問題は多くの人が「問題が出たら病院に行けばいい」と思ってることのほうなんです。本などでじっくりと歯医者さんの本音を聞けば、ちゃんと書いてある。治療をしても、「元に戻るわけではない」ということを。問題は、「治る=元に戻る」とばかりに安易に考えて、日々のケアを怠り、日々正常を保とうと頑張ってくれている身体に感謝もせず、むごい仕打ち(栄養を考えない食事、使うべきものを使わない運動不足で鈍った身体機能、自然の恵みや体内時計に反した生活習慣など)をしておきながら、異常が出てしまった自分の身体を他人任せにしてしまう患者側の意識のほうなのです。医療者側のモラルの問題ももちろん多々ありますが、病院任せにしなければ避けられる問題でもあります。どんなに医療が進化しても、絶対に解決しないんですよ。だってちゃんと「元に戻らない」って認めてるんですもの。しかも「人工物が使われた治療跡は細菌類にとっても都合のいい溜まり場になりやすい(人工物のため、自然治癒力が働かないから)」ということも。結局一時的に治療をしたとしても、その後の意識やケアが変わらなければ、あっという間に次から次に細菌の住み家を提供し、自ら症状を複雑にしているようなものなんですね。本当に怖い話です。また、本を読んで改めて実感した身体の素晴らしさ。これまた当たり前のことなんだけど、「歯」と「身体」の繋がりは非常に大きいということです。例えばよく噛むことは脳を刺激して思考力を向上させるし、しっかり唾液を出すことで口内環境を整え、消化にも役立つ。食いしばることで全身の力も発揮できるし、「歯」は全身の機能と連動していることがわかりますよね。…ということは、「歯」が悪くなることで全身機能を低下させる原因にもなるということです。特に「噛み合わせ」という形で起こりやすいようです。考えてみれば、身体が歪めば顎がずれ、噛み合わせがずれるのも当然です。ところが、恐ろしいことに、歯が痛くなったり不具合が出た時、多くの人は身体のことは考えずに歯医者に行きます。そして多くの場合、ただ治療されて終わりです。私ももちろんそうでした。私の場合は幸い自己調整力と治癒力のおかげでみるみる問題は快方に向かい、今のところ問題はなくなりましたけど。本を読んで私はしみじみと自分の身体の調整力に感動を覚えたくらいです。やっぱり「歯」は「歯」だけの問題ではないのです。全身の中の大切な一部分なのです。整体と歯科の両面から「歯」を見ている先生によると、身体が歪んだまま噛み合わせを合わせてしまうと、身体は歪んだまま治療のたびにますます歪んでいくしかないそうです。それは靴も同じ。外反母趾や曲がった指、偏平足など、足の異常を起こす習慣を改善することもなく、そのまま足に合わせて靴を作ってしまえば、身体は改善するきっかけさえなくしてしまいます。歯でも足でも、どんな症状においても、異常のある一部しか見なければ結局はますます悪くなるしかないのです。悪い一部分に合わせて、全身でバランスを取るしかないのですから。ますます歪むしかないのです。その先生によると、全身を見ない治療によって全身の不調を招く原因になっているケースが多く、治療を受けたことによる不調の相談患者を相手に経営が成り立つくらいですから相当なものです。また、歯周病の原因が歯科医療の通説による細菌ではなくカンジダというカビによるものだという自説から、90%以上の患者さんに歯周病の改善、または完治が見られるという歯医者さんによると、古い細菌説を信じて治らない歯周病治療のための歯石除去に行う医療行為が、ますます細菌の住み家を広げ、体内侵入を許し、心臓、肝臓、腎臓などの内臓疾患にまで病気を広げてしまうとまで言いきっています。こうなると、年をとれば病気も出てきて当然と多くの人が考えていますが、自然な老化による身体機能の劣化ではなく、安易に行ってきた医療行為のツケによって病気は複雑になっている可能性はもはや否めないのではないでしょうか。そもそも医者が「治らない」ことも認めているわけですし…。そろそろ医者には治せないと覚悟を決めて、未来のためにセルフケアを地道にやったほうが早いかもしれません。医療に期待できるのは、薬によって痛みを隠すこと。異常のある部分を取り除くことで、一時的に問題をないことにしちゃうこと…くらいでしょうか。ようは多くの場合、「今」しか見てないのです。「今」治った気がするならそれでいい。後から何か出てきても、自分には関係がない…ってこと。たとえ整体から全身を見ても、歯周病の原因が分かっても、医療行為では完全に治すことはできないのです。だってべストな状態に改善できるのは、身体の治癒力だけなんですから。結局はどんなにいいお医者様が見つかっても、自らのケアなくして健康に快適に生きることはできないのです。(例えば歯周病の原因が通説による細菌でなく、カンジダであるならば、なおさら糖尿病になる危険を教えてくれているメッセージなんだと私は思いました。やっぱり全ての症状は全身を蝕まないための身体の防御処置であり、そこに気づくことができれば、「歯」という問題から全身を守ることにも繋がるのだと感じます)今回私自身も過去の歯科治療の中では一番大変だったはずなんだけど、本を読み、中高年の方々のもっと大変なひどい現実を読んだおかげで、心のショックがよりこれからのケアを真剣に考えるきっかけを作ってくれたのですから、ありがたいくらいです。日本では8020運動として、80歳まで20本の歯を残そうと呼び掛けていますが、現状では50代で平均20本とか…。あと10年そこそこで8本もなくなるなんてぞっとします。全身も歯のケアも、快適に生きるためには必要不可欠!やっぱり正しいセルフケアこそが快適な未来を育むのだとしみじみ実感しました。先日のヤフーニュースで、フッ素のおかげで子供たちの虫歯が激減したという記事を読みましたが、私はとても怖いことだと感じています。もちろんフッ素自体の発がん性などのリスクもそうですが、それ以前に虫歯になる環境を改善できていないにも関わらず、「虫歯だけが減る」ことに恐怖さえ感じます。虫歯ができるのは身体が正常を保つためにも、ある意味仕方のないことでもあるのです。ある歯医者さんいわく、身体は自らを守るために命に関わる危険の少ない歯を犠牲にしているのだそうですが、私もそう思います。今のフッ素主体の虫歯予防は、命に関わるリスクの少ない歯を守るために、目に見えないところで身体を蝕み、犠牲にしているのかもしれません。(フッ素反対の歯科もけっこうあります)まさに木を見て森を見ず…。歯科という専門分野で考えれば、虫歯さえ減らせば大きな成果でしょうが、その代わりに全身を蝕み、病気の原因になるのなら、それは予防と言えるのでしょうか。問題のある一部しか見ないと、後でもっと大きな痛い目にあう可能性があることを自覚しておいたほうがいいでしょう。結局は自分で自分を守るしかないのです。今回本を読み、「歯」の大切さに改めて気づけたことで、身体の入り口(口)から出口(腸)までの全身のケアの大切さをしみじみ実感できました。何よりも入り口を制しないことには出口のケアなんてできないんですよね。ある意味入口こそが大事だったんです!身体を守るために歯を犠牲にする身体の意思を思うと、私の1本の虫歯は身体を守るためのものだったんだと、犠牲になってくれた1本の歯への申し訳なさと反省を噛みしめました。そして、全身を見ない表面的な「歯」だけを守る医療行為に頼るのではなく、もちろん全身のケアを考えながらも、「歯」も犠牲にしないでいい食と生活習慣に正す意識と努力は今後も続けていこうと改めて思いました(結局は脱砂糖!!です(苦笑)もちろん人工甘味料なんて問題外)。今は亡き黄菜しろも、今も隣りでヒーターに当たりながらうたた寝している猫ズも、毎日毛繕い(羽繕い)に励んでるし、目が覚めたら伸びてストレッチもします。そしてよく遊び、よく食べ(勝手に姉さんに断食されるけれど)、よく眠ります。常に自分の身体が正常であるように、しっかり自分で管理してるのです。人間も当然そうあるべきなのです。動物である限り、自分の健康には自分で責任を持たなきゃならないのです。実際健康であれば、「…ねばならない」なんてほど大したことではないのだけど、私もヨガを始めた当時はどんなに大変だったか…(苦笑)それだけ大人になってから歪んだ身体を整えるのは時間がかかり、大変なものでもあるのです。ずれてしまった味覚を正すのもしかり…。私だって経験したことなのでわかりますよ。それでも同情はしません。自分が快適に生きるために、自分のためにやるべきことなのですから。それを怠り、他人に任せている限り、絶対に治ることはないし、多くの犠牲を生む残酷な現実に加担していることにも変わりません。私は年を重ねれば重ねるほどに、痛みを味わえば味わうほどに、自分の問題や現実と向き合う覚悟ができたことがありがたいと思っています。数値的なデータや表面的な治療に惑わされずに、常に自分の問題点を考えるようになったおかげで、年を重ねるごとに快適になっていくからです。そして日々のケアが、どれだけ犯した失敗のリスクを最小限に抑えてくれていることだろうと思うと、ますます感謝ばかり湧いてくるのです。1本の虫歯が教えてくれたことは本当に測り知れません。あの痛みも、あの悩んだ日々も、本当にありがたい経験だったと今は心から思います。