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カテゴリ:映画鑑賞記録
"8 FEMMES""8 WOMEN"
監督・・・フランソワ・オゾン 原作・・・ロベール・トーマ 出演・・・ダニエル・ダリュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ファニー・アルダン、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、フィルミーヌ・リシャール、他。 ・物語序盤・ 1950年代のフランス。 クリスマス休暇に、久し振りに自宅に戻ってきたスゾン。 雪に閉ざされた大邸宅には、祖母のマミー、母ギャビー、妹カトリーヌ、母の妹オーギュスティーヌ、更に二人のメイド、シャネルとルイーズ、そして一家の主で唯一の男性であるマルセルが暮らしている。 スゾンが帰宅した朝、マルセルはなかなか起床してこなかった。 様子を見に行ったルイーズは、寝室で背中をナイフで刺されて死んでいる当家の主を発見する。 驚愕し慌てふためいた一家の者達が、警察を呼ぼうと電話を掛けるものの、何者かによって電話線は切断されていた。 更に車にも走れないように細工がしてあり、邸宅は完全に陸の孤島となってしまった。 外部から何者かが侵入した形跡はない。 屋敷の中の女達は、内部に犯人がいるのではないかと疑心暗鬼を募らせ、互いを詮索し始める。 コメディでミュージカルっぽいと聞いていたので、今迄敬遠していましたが、実際観てみると、とても楽しい映画でした。 映画というより、舞台劇のようですね。 コスチュームも全員カラフルで、別々の色にしていて、見た目にも華やかです。 序盤から歌が唐突に出てくるので、この調子で頻繁に歌うのかな…と心配していたら、然程登場回数は多くなかったですね。 適度な量で、私と同様にミュージカル映画の苦手な方でも、許容範囲ではないでしょうか。 放映前にテロップで、不適切な表現がありますが、オリジナリティーを尊重して云々というお断りの文章が出ました。 どんな凄い不適切な表現が出てくるのかと期待していましたが、別に普通でしたよ(笑) シニカルな台詞やブラック・ユーモア的な感覚はありましたが、それでも仰天するようなブラックさはありませんでした。 逆に個人的には可愛らしい映画だなぁと思いました。 一応ミステリー仕立てですが、本格推理劇ではなく、飽く迄、女達のデフォルメされたキャラクターと遣り取りが面白い作品です。 それでも私は謎解きして頂くまで、真相が分かっていませんでしたが…。 レズや近親相姦や親族殺人など、普通は重苦しい筈のネタが、冗談のように普通に飛び出してくる所が楽しいですね。 こういうネタをギャグとして使える所が、性に奔放なフランス的と言えるかもしれません。 それでもラストは、ちょっとしんみりして悲しいお話なのですが。 女達のどぎつく際どい遣り取りが好きなら、楽しめる作品だと思います。 「愛人を持ったくらいで夫を殺していたら、夫なんて人種はこの世から居なくなるわよ。」とか、軽妙な台詞の応戦が楽しい方ならば。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 5, 2005 10:49:41 PM
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