テーマ:TVで観た映画(3798)
カテゴリ:映画鑑賞記録
"SLIDING DOORS"
監督・・・ピーター・ハウイット 出演・・・グウィネス・パルトロー、ジョン・ハナー、ジョン・キャロル・リンチ、ジーン・トリプルホーン、ザーラ・ターナ、ダグラス・マクフェラン、他。 ・物語序盤・ ヘレンはPR関係の企業で働く女性。 作家志望で無職の男ジェリーと同棲しており、経済的にも彼を養っている。 ところがジェリーは、ヘレンの外出中に、昔の彼女を部屋に連れ込み、浮気をしていた。 ある朝、会社に遅刻してきたヘレンは、突然会社をクビになってしまった。 ショックを受けつつ、帰宅しようとするヘレンは、地下鉄の駅に向かう。 そして発車寸前の電車に飛び乗ろうとした。 しかしドアは彼女の目の前で閉まり、結局タクシーで家に帰る羽目に。 更に不運にも、タクシーを拾う直前に、引ったくりに遭い、抵抗した際に額に怪我をしてしまった。 それと、同時に…。 パラレルワールドでは、ヘレンはギリギリ電車に間に合っていた。 そこで、たまたま隣に座った男ジェイムズはお喋りで、見知らぬヘレンにも遠慮なく話し掛けてきた。 困惑するヘレンだが、ともかくもお愛想程度に言葉を交わす。 公開当時、わりと評判が良かったラヴストーリーと記憶しております。 一番のセールスポイントは、ある時点を境に、ヒロインが二通りの人生を進んでゆく、同時進行型の構成でした。 もしもあの時、こうしていたら…。 誰にでもあるスチュエイションですよね。 特に不運な出来事に遭遇した時など、あの時ああしてさえいれば…、とよく思ったりします。 そういうありがちな状況をヒントにして作られた作品です。 ロマンス物にしては、そこそこ楽しめました。 (管理人、ラブ・コメ、ロマンス物が大の苦手。(^_^;)) 同じ登場人物達が二通りの物語を演ずる訳ですから、交互に出てくる場面がどちらのものなのか、観客は戸惑ってしまいそうですが、そこはグウィネス・パルトローの髪型を変える事でフォローしてあります。 グウィネスの顔立ちは、個人的にあまり好みではないのですが、短くカットした金髪は似合っていて、キュートに思えました。 どちらの選択肢を選んでも、ヒロインにとっては受難の日々となって、気の毒なのですよね。 ラスト近くでは、不幸な出来事が起こり、ちょっとビックリしました。 比較的ハッピーに思えた筋道の方が、実は結果的には悲劇的だというのも、運命の皮肉を表しているのでしょうね。 納得ゆかないのは、ヒロインが関わる男達に魅力が無さ過ぎる点。 一人は作家志望という肩書きの、単なるぐうたら寄生虫男。 もう一人は軽佻浮薄なお喋りナンパ男。 ヒロインや作家志望男の浮気相手は、少なからず頭脳明晰な独立精神旺盛な女性なのに、何が悲しくて、あんなダメ男に執着しているのでしょうか? ジゴロというには、情けない顔立ちですし…。 お喋り男(ジョン・ハナー)も、単に調子が良いだけで、ルックスも冴えないし、ヒロインが心乱される気持ちに説得力がありませんでした。 だってジョン・ハナーって、「ハムナプトラ」でマヌケなお兄さん役だった人ですよ。 どう転んでもハンサムじゃないですよね。 男性のキャスティングを変えてくれたら、自然に受け流せたと思うので、少し残念でした。 ちなみにスライディング・ドアとは、地下鉄のドアの事です。 天井まで続く丸みを帯びたドアのデザインは、なかなかお洒落ですね。 日本の地下鉄でも採用してくれたらいいのにと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 17, 2005 12:01:17 AM
[映画鑑賞記録] カテゴリの最新記事
|
|