カテゴリ:映画鑑賞記録
3/18(土)より全国ロードショーです。
![]() "EIGHT BELOW" 監督・・・フランク・マーシャル 出演・・・ポール・ウォーカー、ブルース・グリーンウッド、ジェイソン・ビッグス、ムーン・ブラッドグッド、他 ・物語序盤・ 米国科学財団の南極基地。 ジェリー・シェパードはそこで働く一流ガイド。 ある日、地球宇宙学の権威マクラーレン博士が、女性パイロットでジェリーの元恋人であるケイティに連れられて基地を訪れた。 博士は事前に知らせていた場所とは違う所へのガイドを依頼する。 時期的に危険だと渋るジェリーだが、ボスに押し切られて、八匹の犬橇犬を連れて出掛ける事に。 しかし彼等がついに目的地に到着した頃、大嵐が接近しているニュースが伝えられ、ジェリー達は基地へ帰還するよう告げられる。 だがどうしても南極に落下した隕石を発見したい博士は、帰るのを遅らせるように頼むのだった。 ![]() 3/18に日本の「南極物語」がテレビ放映されるそうです。 久し振りに観たいなぁと思っていたので嬉しいです。 要チェック! 1983年の邦画「南極物語」は、実話であるタロ・ジロ等樺太犬達の物語をベースにした映画でした。 今回の「南極物語」は実話モノではありません。 ディズニーが、邦画「南極物語」のネタを少々借りて作った完全新作と考えた方が良いと思います。 「実話を基に云々…」のテロップは出てこなかったので、日本人はともかく、アメリカや諸外国の人達が観たら、単なるフィクションにしか思えないでしょう。 犬たちは本当に置き去りにされて、自力で生き抜いてきたのに、それがまるで絵空事のように捉えられるのは残念だと感じました。 ディズニー制作という事なので、もう少し厭な予感を感じておくべきでした。 感動を求めた私がバカでしたわ。 タロ・ジロ達は樺太犬からシベリアンハスキーに置き換えられ、勿論名前も洋風に変わっています。 それは全然問題ないのですけどね。 とにかく、全編通じてディズニー・テイストなのが受け付けませんでした。 「南極物語」はもっと深刻なお話だった筈です。 でも今作はいたって陽気でお気楽。 ストーリー展開が生易しく、性善説みたいな人間の捉え方も、如何にもディズニーよなぁと溜め息が…。 単なるエンターティメントとして考えるのなら、これはこれで良いのかもしれません。 でも実話である事に重きをおく私は、中途半端に娯楽面を打ち出してきた作風に反感を覚えました。 評価すべき点は、犬たちの演技ですね。 よく訓練されていると感心しました。 リーダーであるマヤがロープを持って博士を救助しにゆくシーンなど、犬ながら天晴れと思いました。 他、細々とした仕種や動作なども、上手く撮れていて、ベストショットを撮影するのは一苦労だったろうと思わせました。 しかしシベリアンハスキーって、寒さに強い犬種なのですね。 猛烈な雪の中でも、平気で寝ているんですもの。 夜は屋内に入れて寝かせてあげるのかと思っていたので、外で雪に埋もれて眠っている犬たちを見て驚きました。 人間だったら朝までにかちんこちんですよね(笑) 犬たちは芸達者で感心されられたのですが、反対に人間ドラマの方があまりに予定調和すぎて興醒めしてしまいました。 下手に恋愛話なども入れないでほしかったし(この女がウザいのよ…)、博士の行動も最初から見え見えで、ストーリー的な面白みが無かったです。 犬に顔を舐められるのが嫌いで、飛行機が苦手というクーパーという隊員のキャラクターも、道化役がわざとらしくて目障りでした。 個人的にはイマイチ感情移入できず残念な映画に終わりました。 ![]() ↑ランキング参加中。ぷちっとクリックして下さると嬉しいです。
最終更新日
Mar 19, 2006 06:37:51 AM
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