2008/06/22(日)10:57
祝★文庫版発売!水星茗先生&竹坂かほり先生
今は無き集英社から発売されていた雑誌『ぶ~け』で掲載されていた作品が、ホーム社漫画文庫で刊行されました。
水星茗先生の「エチエンヌ・シリーズ」は、全8巻で順次刊行予定です。
今回発売されたのは下記2巻です。
次回は8月発売予定との事。
1巻「アンチキリスト★シンフォニー」
2巻「ミッドナイトエンジェル」
・ストーリー概略・
名声は手に入れたが、自分の曲の芸術性を理解されず、悩んでいる作曲家でピアニストのレヴィ。
富豪令嬢の妻ミアは、愛情は一杯だが、ミーハーなファンと変わりない。
孤独感を募らせるレヴィの前に、突然現われたのは、エチエンヌという名の人懐っこい謎の美少年。
彼は自分が悪魔だと言うのだが…。
ファンタジック・コメディです。
作品も未完結のままで、コミックスも長らく絶版状態でした。
「復刊ドットコム」に、ファンの皆様に投票を呼び掛けたりと、地道な応援をしておりましたが、道程は険しく、もう無理なのかな…と諦めかけておりました。
それだけに文庫版での復活は喜ばしいニュース。
表紙イラストも久々の描き下ろし新作で、水星先生がまだ絵を描く情熱を、失っておられなかったのだという事を実感して、感激も一入でした。
新作はありませんが、巻末に水星先生のコメントがあります。
これを機に、エチエンヌ・シリーズが何処かで再開する事を祈るばかりです。
ホーム社ならばファンタジーにも強いので、水星先生の作品も受け入れられそうなのですが。
さて、同じく『ぶ~け』で執筆されていた、竹坂かほり先生の名作『空のオルガン』も、同じくホーム社の文庫にて、全4巻で復刊しております。
こちらは、第二次世界大戦の少し前から、徐々に軍事色が色濃くなってゆく日本で、オルガン奏者を夢見る若者を描いた感動作です。
時代を経ても色褪せない普遍の心。
是非、読んで頂きたい作品です。
「空のオルガン」