2008/10/25(土)12:48
「シャッター」(2008)
"SHUTTER"
監督・・・落合正幸
出演・・・ジョシュア・ジャクソン、レイチェル・テイラー、奥菜恵、デヴィッド・デンマン、ジョン・ヘンズリー、マヤ・ヘイゼン、ジェームズ・カイソン・リー、宮崎美子、山本圭、他。
・物語序盤・
ニューヨーク在住のカメラマン・ベンは、婚約者のジェーンと挙式し、新たな人生をスタートさせる。
その手始めは、ハネムーンを兼ねた日本での仕事。
しかし日本で宿泊する山荘に車で向かう途中、夜の山道で道に迷っていたジェーンは、道路の真ん中に現れた若い女性を轢いてしまう。
そして自らもハンドルを取られ、道路脇の林に突っ込んで樹に激突し、夫妻は意識を失う。
失神する直前、バックミラー越しに女性が身体を起こそうとしているのを見ていたジェーンは、暫くして目覚めた時、慌てて彼女を探した。
だが路上に彼女の姿は無く、その上、人を撥ねた痕跡すら残っておらず、警察の事故処理後、二人は予定通りに山荘で一泊した。
事故の際、助手席で居眠りしていたベンは、ジェーンに幻覚を見たのだと言うが、確かな記憶があるジェーンは納得できなかった。
その後夫妻は、仕事が終わるまで滞在する都内のビルに移り住み、ペンは仲間と共に撮影、ジェーンは市内見物に。
しかしそれ以後、彼等の写す写真には悉く白い靄が映り込み、ジェーンは電車の車窓に映る、先日の女性の顔を見てパニックを起こす。
異国に来た事から来る不安と取り合わないベンだが、その後彼自身も奇怪な現象に遭遇する。
「心霊写真」(2004/タイ)をハリウッド・リメイクした作品だと、調べて初めて知りました。
「心霊写真」公開当時に、本物の心霊写真を使用していると話題になりましたが、結局、私は鑑賞していなかったので。
メガホンを取った落合正幸監督にとっては、ハリウッド・デビュー作。
タイ産ホラー→アジアでホラーと言えば…→日本にやらせるか、という流れか。汗。
幽霊役は、引退するとかしないとか言っていた、奥菜恵ちゃん。
可愛いから、個人的には好きですよ、彼女。
でも企業に英語通訳として勤めている役柄の割に、英語がカタカナ発音でたどたどしく、ちょっと悲しいぞ。
話のオチが初めから見えてしまったので、時間より長く感じました。
決して私の想像力が優れている訳ではなく、それしか有り得ないだろう、という直球の流れなんですよ。
だってあいつら、出てきた時から性質悪そうで、悪人なのが丸判りなんだもの。
だから、秘密が明かされるまでの過程を楽しむ事は出来ず、ただ心霊現象を眺めているという感じでした。
それにしても、グループで来る女子中高生達と子供連れファミリー客、怖がり過ぎ…。
怖がるのは自由なのですが、ビックリシーンの度に、イチイチ騒ぐから鬱陶しいのよ。
(;一_一)
地味なホラー作品は、客数も限られているので、大抵、シネコンでも一番小さなシアターで上映されるのですが、この時も満席で、騒がれても逃げ場が無く…。
映画はお化け屋敷じゃないんだから、なるべく静かにしてくれ。
途中まで、どうなのかと迷った点は、ベンがメグミの死に関わってていたか否か位ですかね。
夫婦二人して、退職して田舎に帰ったというメグミの実家を訪れるので、ペン自身は知らないのか?と。
しかし唯一の肉親である一人娘の死を受け入れられず、自殺した遺体を部屋に座らせていた母親(宮崎美子)が、普通に火葬場で弔いをしているのは可笑しくないか?
情状酌量の余地はあろうとも、死体遺棄罪ですからね。
暫く警察の取り調べやらありますよ。
普通に葬式に出て、お咎め無しってのは…。
日本人スタッフとして出演していたアジア系外国人さん、日本語はほんの一言なんですが、一言で外人と判ってしまいます。
英語を話せる日本人俳優を起用してほしかったな。
配役名がセイコというのは、聖子なんだろうか…。(^_^;)
ジョシュア・ジャクソンの日本語も噴飯モノでしたが。
新婚の妻に批難されて「イカレタ女だったんだよ」と弁解するベン。
誘惑して好きなだけエッチして、一方的に捨てられたら、未練がましく付き纏いたくもなりますよ…。
本当に人間としてイカレテいるというか、腐っていたのは貴方の方です。
ラストはホラーの定番らしく、幽霊背負って病院送り~。
これからは守護霊になってくれると思うので、長生きしてね。
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