「ルーヴルの怪人」
ソフィー・マルソー主演のフランス映画。ジャンルは、一応ホラーらしいですが、怖いというより笑えます。特に前半部分は、コメディーかと思える程、馬鹿馬鹿しい作りになっています。後半くらいから、やっと真面目に作っているらしいと思えてくるのですが。まあ、よく言って、B級映画ですね。エジプトで発見されて、ルーヴル美術館に運ばれてきたミイラの中に、さ迷える霊魂が入っていて、それが抜け出してしまう所から始まります。出てくる霊魂らしきものは、CGで表現されたオレンジ色に光る骸骨のようなものとして表現されています。この辺りで、お笑い映画か?と思ってしまいます。その後、物凄く無理があるのですが、地下の電気工事が原因で、ソフィー・マルソーの住む貸家の地下の壁が壊れ、そこから正面にあるルーヴル美術館の地下へ行けるようになってしまいます。マルソーはボーイフレンドを連れて、ルーヴル探検へ。そこで彼女は、例の霊魂に乗り移られてしまうという展開。この辺まで、本当に滑稽で失笑してしまいます。霊魂は自分の名前を失くしてしまった為に成仏できず、黄泉の国へ行こうと、夜な夜なマルソーの体を借りて出没、儀式に必要な護符を揃えようとする。途中からは、少しだけホラーっぽくなってくるのですが、如何せん、仮面とマントで徘徊する怪人が怖くないので、死人が出ても恐怖感が感じられませんでした。この辺の感覚も、フランスならではなのでしょうかね。