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テーマ:父のお葬式(52)
カテゴリ:日記・雑記
我が家は分家なので、特定の宗派には入っていません。
父の葬儀の時、どこのお坊さんにお願いするかの話になったのですが、 母の希望で、「浄土真宗大谷派」の「徳泉寺」というところに頼みました。 なんでも、母の友人の親族の葬式に出た時、 ここのお坊さんの話がとても面白く、いたく気に入ったとの事。 この宗派、とても変わっています。 まず、その思想ですが、 普通は、亡くなった人が死後あの世で幸せにいられるよう祈るものですが、 この宗派では、 「亡くなった人は既に仏様になっているので、とくに今後の事を祈る必要はない。 それよりも、残された遺族が幸せに余生を過ごせるように祈ろう」 というもの。。。 そのため、よくある 「通夜の晩は線香を絶やさぬように寝ずの番をする」 という事はしません。 「線香は絶やしてもよいので、生者はしっかり睡眠をとって体を大事にすべし」 という発想となっています。 参列者に振る舞う料理に肉類を入れるのも自由。 棺に入れる「三途の川の渡り賃」も不要。 通夜、葬式では、予定時間の半分でお経を唱えるのを終え、 残り時間は説法を始めました。^^; このお話が面白い。 参列者や親戚も口ぐちに「面白い。めずらしい葬式だ」の連呼でした。 父が頂いた戒名は、「釈修道」。 この宗派では、戒名の1文字目はかならず「釈」が付くそうで、 実質的な父の戒名は、「修道」の2文字のみ。 普通なら、長々とした院号を付けられて、多額の戒名代を請求されるのが常ですが、 この宗派では、戒名は2文字と決まっており、お値段もリーズナブル。 お坊さん曰く、 「戒名とは、そもそも2文字であり、歴史上の有名なお坊さんの名も皆2文字である」 (空海など・・・) 本当に不思議で面白いお坊さんでした。 まだ、檀家になるかどうかは決めてませんが、 母がいたく気に入ってしまったようなので、 母のときも、ここのお坊さんにお願いすることになるのかな。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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