眠れぬ夜の殺人 岡嶋二人
文庫: 335ページ 出版社: 講談社 (1996/07) ★★★★☆................. 呑んだ帰りに見知らぬ男に絡まれた。あまりにしつこいので払いのけた瞬間車が通りかかり、その男を撥ねた。運転していた男は言う「お前が突き飛ばしたからだ」と。銀行勤めの木村英輔の人生が一変した瞬間だった。 所持品から身元が判明した。塚尾平吉26歳。妻は数日前から行方不明で遺体を確認してもらったところ「主人ではない」という。 このような事件が5件続いていたのだ。皆、前日の足取りが不明で若い世代に集中した事件だった。さらに、被害者宅にお詫びのつもりか数万円送り届けられてもいた。 警察の裏舞台である組織にこの事件の解明を依頼し、菱刈長三が率いる粗暴な連中が動き出す。 一人は相馬廉平、通称ソーレン、もう一人は向井聡美、通称サミー軍曹、めちゃくちゃ強いネーちゃんなのだ。......................... 「毒をもって毒を制する」そんな感じの作品で、物語に引き込まれグイグイ読ませます。 ただ、登場人物が多いので頭の整理が大変でした。眠れぬ夜の殺人 文庫