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カテゴリ:読書関連
図書館で予約した本が届いた。気がついてみれば半分は山猫さんのところで取り上げられていたものばかり。
どれから手をつけようか目移りする。まだ読み終えていないものもあるし。 ここ2日ばかり私の睡眠時間を奪っているのがこれ。まだ全て読んでいないが、夏休みの読書にお勧めだ。 「世界屠畜紀行」内澤旬子(1967年生まれ)著 解放出版社 山猫さんも一押しであったが、これは大当たりの一冊。 紀行文としても優れているが、やはりテーマである「屠畜」、食肉の解体現場を仔細に見てやろうという著者の情熱にぐいぐいと引っ張られる。著者によるイラストも秀逸だ。 屠畜と動物の皮なめしの仕事は被差別部落の人たちの「仕事」としてみなされ、いわれなき差別に晒されているということは知識として知ってはいたが、現在そこで働く人たちの声を知る術はなかった。 まず日本の現場、東京芝浦の章を読む。 著者による後書きにもあるが、どのような差別を受けてきたかの記述は少ない。屠畜の仕事の手順、職人技について詳しいイラストとともに頁はさかれている。これを読んでいると屠畜に対するタブー意識がいかにばかげたものであるかという思いになるし、自分もその現場を見学してみたいと思う。 もちろんこのように感じさせるのは、内澤旬子という人が屠畜という営みを心から愛しているからに他ならない。 動物愛護の立場から眉をひそめる人たちとの嫌味の応酬(アメリカ編)では思わずニヤリ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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