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カテゴリ:出張関連
吹田市の教育研究大会に招かれて行ってきました。
教職員1600人の内、1300人が参加というからすごいです。 分科会は私が参加したシンポジウムの他に4つあり、小学校英語や特別支援教育、小中一貫教育などのテーマがありました。 さてシンポジウムですが、「不登校を考えるー子どもたちの未来のためにー」というテーマで、3人のシンポジストが発言。 ・白井智子さん(NPO法人 トイボックス代表理事) ・大江慶博さん(吹田市教育委員会指導主事) そしてわたくし大矢でした。 白井さんは不登校の子どもを抱える家庭との信頼関係をいかに築くかということに絞ってお話しをされました。長年の実績からの言葉は重く、またたくさんの事例を紹介され役立つヒントがありました。 大江さんは不登校生徒の調査結果の分析をわかりやすくお話しされました。中一ギャップといって小学校から中学にあがるときにより配慮しようと言われますが、分析からは中二ギャップの方が大きいことを示されました。 私は妙高の景色や自然体験活動をしている子どもたちの様子を写真で見ていただきながら、自然学校で行っていること、子どもたちの変化について話しました。 今回のキーワードは「自然」だったようで、子どもたちを自然の中でのびのびと育てることの重要性が語られたように思います。 既に吹田市では「光の森」で不登校の子どもの学習支援を行っていて、更に今年度からは「山の学校・海の学校」という新規施策を始めるそうです。 この施策は吹田市から離れた地で一定期間、不登校の子どもに自然体験活動をさせようというもの。長期休暇中ではなく授業のある期間に、行政主体でこのような取り組みを行うのは、全国初のものでしょう。 市教委の中に「自然体験活動専門指導員」という役職も置かれ、専門的なプログラム立案もなされているといいます。 「不登校生へのとん服薬はない。 じっくりと時間をかけて、費用をかけて、自分で自分の未来を考えることができるまで、 息長く取り組むことが必要である。」 この言葉でしめくくられたシンポジウムでしたが、吹田市の不登校の子どもたちへの取り組み姿勢を端的に表わしていると思いました。 シンポジウムの後、市教委事務方の方たちとお話しをする時間がありました。 前例や既成概念にとらわれない自由な発想と行動力に、これまで持っていた「役人」のイメージを見事に壊していただきました。 特に学校の先生出身の方が多いと感じましたが、見事に先生らしくない。いや、自分も含めて学校の先生は世間知らずだと言われておりますもので。 吹田市独自の教育を作っていこうという意気込みを、トップの方から職員の方まで、皆さんから伝わってきました。これはすごい刺激でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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