贅沢な昼寝

2007/12/10(月)19:02

雪国の人

ひと関連(30)

雪国の人なら自然と身についているしぐさ。 歩いている道の向こうから人がやってきたら、一歩横にからだをよけて道を譲ること。 人が歩く道はひとりが通れるくらいの幅しかないので、そうやって道を譲り合うのだ。 それはどちらかが合図をするわけではなく、阿吽の呼吸で行われる。 譲られた人は少し急ぎ足ですれ違う。その時に言葉をかけたり目で挨拶をする。 車を運転していても同じことがある。 雪で道幅が狭まり、すれ違うのに不安をおぼえるようなとき、どちらかが停車して道を譲る。 先日、通勤路で坂の上からトラックがやってきた。停まろうと思うと同時に、そのトラックがパッシングして停車してくれた。 いつも事務所に来てくれるヤマトさんだった。 この事務所には入り口が二つある。正面玄関と裏口だ。 駐車場から近いのは正面玄関。雪が多い日は裏からの出入りはしにくい。 Wさんはいつも裏から入ってくる。 昨日もそうだった。 どうして裏から入るのか問うと、暖かい空気が逃げないようにとの心遣いだった。 ラウンジも事務所も正面玄関に近い。暖房器具もそちら側。 幾人も出入りがあると、暖まった部屋が冷えてくるのは確かだ。 やさしい人たちだ。

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