ハッピーエンドのその後は… 『高台家の人々 6』 森本 梢子
高台家の人々 6 (マーガレットコミックス) [ 森本 梢子 ]前巻を読んだ時、二人の結婚式の模様がまだまだ続くんだろうと思ったのに…木絵ちゃんの妄想も最高潮に達すると思ったのに…6巻では結婚式はとっくに終わっていて(どうやら無事に終わったみたいです)、新婚生活が始まっていましたよ。そして!帯には「ハッピーエンドのその後は…?」とあって、その下にすっごく小さく「大ヒット不可思議ラブコメディ 完結巻!」の文字が!コミックス派の私としましては青天の霹靂でございました。 残念!!それでは「ハッピーエンドのその後は…?」まず木絵ちゃん英国風大邸宅の高台家で始まった新しい生活。朝目覚めた瞬間から、一人だけ甚だしく浮きまくっています。“新妻だったら旦那様に手作りの朝食を”ってなるところですが、その必要はなし!一切を使用人たちがやってくれるという非常に羨ましい環境であります。でも、高台家の嫁としての修行はまだまだ続きます。お義母さまとウォーキングやダンスの練習をしたり、一緒にもりもりランチを食べたり…時にはイヤミなお客とも会わなきゃだし…そんな時もどんな時も、無敵の妄想で乗り切っていくのです!お次は光正さまいつも完璧、まったくスキがない光正さまに苦手なものがあった~~!!朝が苦手で、目覚めてから20分くらいはダメ人間になってしまうのです。木絵ちゃんが「コーヒーいれようか?」と聞いても、返事は「ん あ んにゃ…」そんなおちゃめな光正さまは、木絵ちゃんが蔑まされるのが我慢できません。最高の笑顔で、木絵ちゃんといちゃこらしているところを見せ付けて撃退しちゃいます。そして、自分がテレパスだと、浩平くんに話すことに決めた茂子さん。覚悟を決めて話したものの、浩平くんは非科学的なことは全く受け付けない人でした!!それって、茂子さんのおじいちゃん(茂正さん)そっくり。だったらアンおばあちゃんのように接したらOKだよね~~プラス木絵ちゃんを見習って、妄想たくましくする!はい、解決!!最後は一番複雑な和正くん。仕事の都合で、シアトルに行くことになりました。 2年間も!!そこで和正くんは考えた。“テレパスだと告白したら、いずれ兄や姉のことも気づくだろう。そうなったら、彼女は10年来の親友を失うし、10年間の片思いは死ぬほど恥ずかしい過去になってしまう。そしてヨシマサは主治医を失う…”だから、純さんとは今までどおり…(そういえば、和正のヘタレ、純さんにはっきり好きだって言ってなかったわ…)ヨシマサは高台家でお留守番です。あ、近々高台家の人々が一人(もしかしたらもっと)増えま~す。あの木絵ちゃんがお母さんに!光正さまはお父さんに!…光正さまはちょっと不安みたいなんですよね。自分と同じテレパスだったら…って考えちゃって…でも、あの木絵ちゃんがお母さんなんだから、きっと大丈夫!!おめでとう~~!番外編は「The Bat Princess ~こうもり姫~」これ、木絵ちゃんが昔描いた漫画のタイトルです。以前光正さまが木絵ちゃんの家へ行った時、読み損ねたアレですね。光正さま、ずーっと気になっていたようです。ただ内容は… いつもの木絵ちゃんの妄想と同じで、他愛のないものなんですけど…光正さまはこういうの大好きなんだったわ!【内容情報】(出版社より)無事に結婚式も済ませ、高台家に引っ越してきた木絵。慣れないお屋敷暮らしに木絵は四苦八苦!?一方の茂子と和正、それぞれの恋模様は…?ハッピーエンドのその後を描いた大ヒット不可思議ラブコメディ完結第6巻!【収録作品】高台家の人々 番外編