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へそまがりの読書日記

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2014年08月25日
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忘却の首と姫(5)


前巻の最後でリリアと王様の夢が混じってしまい、夢の中で怪物に追いかけられていましたね。

緊急事態なのに二人のアツアツっぷりはお見事でございました。

さて、その続きですが…

怪物に追われた二人がたどり着いたのは、トリティアの城の庭でした。

花が咲き乱れる庭で、リリアは亡くなったお父様と再会を果たします。

そして、リリアを愛している二人も夢の中でご対面!

リリアの父は王様に深々と頭を下げ、王様もそれに応えます。

でも、リリアが振り向いた時には、お父様の姿はもう消えていました…



その後、リリアに背中を押され、王様は剣を持ち怪物を退治!

怪物の正体は、ずっと逃げてきた王様自身の過去だったんです。

闇が砕け散った後、あたり一面に咲く青い花。 それは王様の誕生花でした。

そこでめでたく二度目のキス!! めでたいっ!!

キスくらいで頬を染めてる二人は初々しくて可愛いんだけど…

もう結婚してるんだからさ… もっと先に進んでもいいんでない?

いや、むしろ進んじゃってくれなさい! 頼むから…





そして次は王様が記憶喪失になってしまうお話です。

リリアの誕生花をヴァンフォーリエでも見せてあげようと、王様はリリアに内緒で温室を作り始めます。

でも内緒にするにはちょっと無理があるサイズでした。

案の定不審に思ったリリアに問い詰められ、ぽろっと喋ってしまった王様です。

(はぁ~~、どこまでヘタレなんだか…)

リリアは大喜び、それを見た王様ももちろん嬉しくって仕方ありません。



しか~し、倒れてきた木材からリリアを庇って王様はケガをしてしまい、少女マンガによくある記憶喪失になってしまうのです。

それもリリアのことだけ、すっかり忘れていました。

いつもの王様はどこへやら、リリアのことを「お前」「この女」呼ばわりですよ…

リリアの手は払うは、暴言を吐くは、堪え切れずにリリアが泣き出す始末。

ここまで冷淡になれるとは… 

はぁ… 記憶がないって恐ろしい…



「リリア様を傷つければ 誰より傷つくのはあなたなのです」

ペリドットさん(たぶん)、良いこと言う!! MVP決定!!



でも何も心配することはありませんでした。

記憶がなくなっても王様は王様。

元が一緒なんだから、再度リリアにベタ惚れに…

“また一から恋愛始めました”ってことですよ。

この“また一から”の過程が読んでいて本当に楽しかった!

リリアの芯の強さが際立ってましたね。

あの底抜けな優しさは、この強さからきているんだろうなぁ。

王様の記憶も無事に戻り、より一層二人の絆が深まったのでした。。。





最後は王様とリリアが出会った頃のお話。

お見合いに至る経緯から、リリアが“王様大好き”になったエピソードなど、既出の出来事がさらに詳細に、アツアツ度アップで読めますよ!





既に書きましたが、この巻でペリドットさん(たぶん)が素晴らしい活躍を見せてくれました。

ペリドットさん(たぶん)のセリフにじ~~んときちゃいました。

特にこれ!



「楽しいでしょう? 陛下 

 リリア様が居る日々は楽しいでしょう?

 リリア様が来て この城は明るくなったのですよ

 私達も楽しく幸せですわ

    陛下も幸せでしょう?」



まったくスゴイこと言ってくれる~~~!! 

文句なしのMVP!!





【内容紹介】

首なし王と純朴お姫様リリアの間に大ピンチ!

なんと首なし王がリリアに関する記憶を失くしちゃった!!

冷たく接してくる首なし王にリリアの涙が止まらなくて…!?

2014年8月刊。








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最終更新日  2014年08月25日 18時37分20秒
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