血友病とともに70年・・・・・・・・そして現在は透析治療中【真実の追究】

2016/08/22(月)07:20

血友病73

 私が中学校1年生(12歳)の頃、65年(昭和40年)の日本の血友病の実態を考えてみたいと思います。この時代は、まだ血友病を確定診断できる医師さえ極めて少なかったことが、当時の医療の状況や患者の体験談などから容易に推測できます。  この年、血液製剤はまだ出回っておらず、2年後の67年に血友病A患者用のAHGが、7年後の72年に血友病B患者用の濃縮製剤がそれぞれ発売されました。  この年に、日本で初めて全国規模の血友病の実態調査の結果が文部省により公表されています。これ以前の実態調査は、奈良県立医大、小児科の吉田邦男教授により実施されたことが知られていますが、調査対象が小児科という限られた世代であり人数も少なく、とても全国の血友病患者を網羅しているとは言えない内容のものでした。  65年と言えば、太平洋戦争終結後20年、前年には東海道新幹線の開通や東京オリンピックが開催されるなど、庶民の暮らしも落ち着きを取り戻し、我が家の生活にも少しゆとりがでてきた時代でした。  65年の文部省による血友病の実態調査で、日本の血友病患者が長くは生きられない時代は戦後の混乱期までで、もはや終わっていた事実が明白に実証されたのです。日本のメディアの在り方http://kanzawa53.blog71.fc2.com/

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