まいぺんらい・・・

認知症の高齢者のグループホームで火災

これは　本当に重大なことで
グループホーム経営（高齢者も障害者も）するものにとっても　
えらく大変なことです

週明け
行政からグループホーム（ケアホームも含む）の防火管理に関する調査書が来ていて　
即答を求められた（翌日回答　ってカンジでね）

実は　昨年末から消防署に何度も足を運んでいました
防火管理者が迅速に動いてくれないんで
仕方なくアタシが防火管理者選任届やら消防計画やらを提出しに行きました
（防火管理者講習受けた人がやってほしいよな　って　これは施設内のグチですけど）

で　消防署って思ったよりうるさい存在だと知りました
でも　これは当たり前のこと
今回のような火災が起きると　厳しいのは当然のことと実感します

しかし　グループホームは　経営が　本当に大変です
もともと共同住居での設置でしたから
アパートや民家を丸ごと借りたり買ったりして
普通の家の感覚で開設していましたが
それが火災が何度がおきてから
消防法も建築基準法も　どんどん厳しくなってしまい
スプリンクラーの設置までもが求められるようになりました

住居なのか施設なのか・・・
理念の問題でしょうか

幸い　ウチのグループホームは消防法上６項ハになるので
スプリンクラーの設置は求められていないのですが
もし設置が必須となると　ン百万の支出となり　あり得ない痛手です

ウチワ話になりますが
現状で　グループホーム（利用者５人）の収入は１ヶ月２７万円です
世話人の給料を低くおさえることで　なんとか維持している状況
財政上　夜間支援とかスプリンクラーなんて　もってのほかです

障害者を住まわせておいて　そんなに手薄なのか
と　驚かれるでしょうが
それが現実
グループホームは住まいの場であって　
従来の入居施設とは違うはずでした

でもね　
こういうことがあると　施設なみの基準が求められてしまいます

地域で生活するためのグループホームに
ひどい矛盾が生まれてしまうのですね

おそらくこれで　今後グループホームの開設については
みんな慎重になると思われます
結果　高齢者も障害者が地域で暮らす手段がすすまなくなります


で　この制度上　消防法上の問題とは別ですが
入所施設で働いた経験のある職員によると

火災が起きたら
支援者はまず自分の身を守れ　と　いうのが
ウソのようなホントの話
実際　障害者を全員避難させることなんて　マンツーマンでない限り
かなりむずかしいです

障害者の親から聞いた本当の話・・・
友人の障害者をもつ家が火事になったとき　
自閉症の男の子はいつもと違う事態に
自分の部屋にカギをかけてしまったとのこと
健常者のお姉さんが　逃げるようにと叫べば叫ぶほど　出てこれなくなり
結果　亡くなりました
お姉さんがひどくショックを受けて・・・・・

現実はあり得ないくらい厳しいです