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2010.04.05
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土曜日、紹介先の病院へ家族全員で父の入院手続きに行った。

休日という事もあって検査などは月曜日から。
そう、今日から本格的に検査をして詳しい治療方針が決まるようなんだけど。

当人である父を含め、家族全員で説明を聞いた。

担当医師は若い女医。
その人の口から病名を正式に告知された。

病名は『急性骨髄性白血病』。

血液のガンだ。

70歳。
5月には71歳を迎える。

ただでさえかなりキビシイ治療。
高齢という事もあり、心臓や腎臓などの内蔵にかなり負担をかけるようで。

しかも、白血球と血小板がかなり減っている。
抗癌剤治療が始まると、赤血球や他の蛋白成分などもどんどん減少する。
感染症のリスクがかなりのものだそうで。

無菌室の設備は無く。
特別室なる個室での治療で、一歩も部屋から出られない毎日を過ごすことになる。

狭い個室にひとりっきり閉じ込められた状態で、良い精神状態が保たれるわけがない。

ただでさえ日ごろ家の山の手入れをしたり、そろそろ始まる田んぼや畑を…と誰よりも外で過ごす時間の多い生活だったから。
突然、何の前触れもなく、こんな事になってしまって。

しかも、まだはっきりとしていないのに、「どこどこに陰が映ってるけど痛くないか」なんて不安を更にあおるような事を口にする医師。
デリカシーの無さに呆れる。

昨日病院に行った母と旦那の話では、かなり気が沈んでいたようで。

そりゃそうだよ。
家族が一生懸命励まそうと頑張ってるのに、水をさすような事してくれるんだもの。

でも、やっぱり専門家に命を、私達の生活を全て預けるしかなくて。

私達家族が全員で協力し合って、出来る事をただやるしかない。

昨日は娘二人の写真をとってはがきに印刷して、長次、次女それぞれ一枚ずつ「がんばってね」って書いたのを持って行ってもらった。
病院に着いた頃に電話して、二人と電話で話をする事もした。

少しでも気持ちが晴れれば。
少しでも気持ちが伝われば。
少しでも元気になってくれれば。
少しでも・・・。

水曜日から本格的に抗癌剤治療が始まるのだそうだ。

まだまだ私自身も気持ちの整理が出来なくて、不安もある。
最悪の事が頭をよぎる事も正直ある。
けど、それをすぐに「いやいや、大丈夫。私がそうはさせない!」なんて、何の根拠も無いけどそんなふうに思い直したりして。

父だけじゃなくて、家族全員で。
揃って絶対乗り切るぞ。





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Last updated  2010.04.05 09:17:53
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