九番目の雲に隠れた蒼い月

落下星の部屋という個人のサイトをご存知でしょうか？

今から10年ほど前に合併症を重ねた上に亡くなった、ある糖尿病患者さんのHPで、
驚くほど率直に、装飾を省いたシンプルな言葉を連ねて、
ご本人自らが、糖尿病とその合併症の治療記録を、死の直前まで書き連ねていらっしゃいます。



私がこのサイトを最初に見たのは、狭心症発作を起こして救急搬送された病院で
重度の糖尿病であると診断された３年半前。


治療開始直後はまだ『糖質制限』を知らず、いわゆる『カロリー制限食餌療法』で
悪あがきしていた私ですが、このページを読み、何か引っ掛かる物があることに気づきました。


とてもラッキーなことに、最初に私の糖尿病治療の主治医としてついた若い医師が
（かなり大雑把ではあったけれども）『主食を抜く食餌療法』の存在を教えてくれたこともあり、
比較的早く糖質制限に出会うことが出来ました。

　
　＃ちなみにその医師は、半年後にその総合病院をリストラされました。
多分、治療方針が病院と違うことも原因ではないかと思っています。



その減量効果が注目されたせいで、にわかにブームとなっている糖質制限ですが、
ブームになれば必ずワラワラと湧いてくる『反対派』の振りかざす卑怯な刃に、
時々ではあるけれど、ちょっと弱気になってしまうことも。


そんな時、私は必ずこの落下星さんに会いに来ます。



彼の生活習慣・食習慣には賛否両論あるかとは思います。
でも、彼が典型的な『カロリー制限主義の犠牲者』であることは間違いありません。

今から10年以上前の治療記録なので、今よりも更に『糖質制限』は知られていませんでした。


でも。
恐ろしいことに、今現在もまだ、糖尿病の食餌療法と言えば
『カロリー制限しかありません』と、ほとんどの病院で指導しているのです。



カロリー制限主義の糖尿病治療医さん達へ。
100歩譲って、せめて『糖質制限っていうのもありますよ』と
患者に選択肢を1つだけ増やして貰えませんか？
それがインフォームドコンセントじゃないんですか？



少なくともここに１人、３年の糖質制限で糖尿病がほぼ治ってしまった人間がいます。
糖質を食べても、もう高血糖にならない身体に復活しました。

でも。
もちろん糖質制限は一生続けますよ。
糖質まみれの生活なんて、もう二度と御免だわ。




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