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2006年03月01日
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テーマ:Jazz(1537)
カテゴリ:JAZZ(Grazie Italia )
イタリアのサックス、Stefano Cantini(以後カンさま)が、 ピアノ才媛、Rita Marcotulli (以後リタさまで)を中心に、ベースのRaffaello Paretiとのトリオと弦楽四重奏団(Arke String Project)による、キャチャーで美しいメロディが満載、しかも、スリリングなインタープレイもアグレッシブな演奏も楽しめる中身の濃い、でも、とても聴きやすい素敵なアルバムです。はぁ、くたびれた。。

リタさまは、今のとこころ怒濤の如く押し寄せてるイタリアンハードバップの流れにはとりあえず、目もくれず、どちらかというと北欧的アブストラクトな世界や、ジャズという垣根を越えていろいろな音楽、アーティストと独自の世界を表現したりしてます。ピアノそのものは内省的でリリカルな面も持ち、氷のきらめきのような透明感や繊細さも持っています。私的には、切れの良い時、好きなときのジョンテイラーさまに通じる面があるとおもってます。

リーダーのサックスも、都会的で甘美な雰囲気をもちながら、かなり感情移入も激しいアグレッシブなインプロを展開させたりします。ソプラノとテナーを吹いてますが、そのロマンティシズムにどこかガルバレクが入ったりもしますが、耽美的と言う感じより暖かで柔らかな感じかな。当然、コルトレーンをはじめブレッカーなどのいろいろな現代サックスの遺伝子はみられるものの(便利な言葉ですね)、全体ではスティファノカンティーニのその人の世界ができあがってるとおもいます。結構すぐテンションあがって、「紳士に」ブローします。が、激しくブローイングしてもまったく汗くささがないのですね。

Arke String Projectは、その本質的な深いハーモニーの美しさや、それぞれの楽器の特徴をいかして、脇役以上の仕事をしてるし、ベースも少し影は薄いものきっちりとした演奏と素敵な曲を提供しています。
そして、演奏には参加してませんが曲を3曲提供してアレンジを担当してるMauro Grossi。実際に自分でも沢山アルバム録音に参加してるピアノプレイヤーのようです。たぶん、未聴。(^_^);;きっと影のたて役者なのでしょうね。

アルバムは、演奏各メンバーとアレンジャーの九曲、あと、 Dave Brubeckと、Silvio Rodriguezの曲が一曲づつ。
オリジナル、がほとんど、ということなのですが、これが、、なかなかどうして、、どの曲もかなりいけてまして、脳みそにぐぃっと食い込むメロディが満載です。なんとなく、アルバム全体でストーリー性のある一枚です。
そう、映画のサウンドトラックのように、なんとなく場面が設定されてるような感じをうけます。
タイトル曲は、リタさまのリリシズムが零れんばかりのピアノから、つづくサックスのキャッチャーなメロディに惹きつけられます。後半のリタさまのリズミカルな演奏をはじめ、Arke String Projectとの連携もよく、様々な違ったシーンを違和感なくつなぎ合わせて楽しい一曲です。この一曲で、はまること請け合い。
2曲目は、イタリアの若くして亡くなったLuca Floresというピアニストへ捧げた少し切ない感じのバラード調の曲。中盤のストリングスで綴る部分が美しいです。
ここまで、カンさまの曲。
で、ちょっと影の薄いベーシストの曲。アップテンポで次々と場面チェンジを繰り返すエキゾチックなちょっと意表をついた面白い曲です。石畳の上で繰り広げられるジプシーのパフォーマンスを観るような気分になる。
4、5、6は、詩的な共通性、連続性を持つ曲がつづきます。ストリングスの持ってる荘厳で奥深いハーモニーを効果的に使い、優雅に美しい空間表現。
組曲風、三部作って感じ?3曲は間をあけずに演奏されるので、3曲は、流れゆく時のようなイメージの中で連続性を持って演奏されてます。その2曲目は、リタさまの曲でノスタルジックでメランコリックなメロディーでうっとりするのですが、途中にはいるピアノソロ!彼女らしく硬質で辛口の演奏で雰囲気をピリッとしめています。前後のアレンジャーの曲も美しく、3曲知らない間に流れてしまいます。
そして、ワルツ!、、ワルツって、好きです。春の訪れを感じるような優しい曲。これも、ベースの人の曲。ゆったりとメロディを楽しみながら、それぞれソロを楽しむ一般的なジャズ的お楽しみもあります。最近よくこのメロディが頭に流れます。雪国も春ですから♪
8曲目は、キューバのSilvio Rodriguezの曲。およそキューバ的音楽ではないのですが、雰囲気たっぷりに美しく素朴なメロディをサックスとピアノで綴ってくれます。とても心に残る優しいデュオです。
呼びかけてるような不思議なフレーズが印象的な9曲めをへて、最後もカンさまとリタさまのデュオなのですが、今度はうってかわって、ピッシとしまったスリリングなインタープレイの応酬。リタさま本領発揮、と言う感じでした。

予定調和、といったものをうまく取り入れ、優雅でメロウな雰囲気とキャチャーで美しいメロディが満載、しかも、あちこちにスリリングなインタープレイ、アグレッシブな演奏が隠されたお得盤でした。

1 L'amico del vento
2 Flores
3 Come nei film
4 Intermission
5 Interludio
6 Nanda (goes on)
7 Waltz for Nana
8 Rabo de Nube
9 La grande antenna
10 In your own sweet way

Stefano Cantini (saxophone)
Rita Marcotulli (piano)
Raffaello Pareti (double-bass)
Mauro Grossi (arrangements)

Arke String Project
Carlo Cantini (violin)
Valentino Corvino (violin)
Sandro Di Paolo (viola)
Peitro Salvatori (cello)

余談なのですが、こういうクラシックの小さな編成とジャズとの共演がチェンバージャズ、っていうのですか?
ご存じの方がいらしたら、教えてください。m(__)m






最終更新日  2006年03月02日 12時26分07秒
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