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テーマ:本のある暮らし(3184)
カテゴリ:My Favorite Things
クリスマスがおわりました。ちょっと、寂しっ。
みななさん、いかがお過ごしでしたかぁ? で、月末で、年末です。(きっぱり) 毎年、年越し蕎麦を食べるまでのこの約一週間の記憶がほとんどありません。 忙しい、っていうか、のろまなのでただただ時間に追われて呆然としちゃうんですね。 そんな時は仮想空間でうろうろしなくちゃいいんだけど。。 根っから仮想空間好きなもので。このお部屋、、落ち着くんだもん。 そう、、子どもの頃からずっと好きな子ども向けの本って、何がありますか? 私は、沢山ありまぁす。 人生の中で一番本よんだのが、ご入学から中学卒業までの9年間。 小学生で、「チャタレイ夫人の恋人」とかまで読んじゃってます。 今読んだら、きっと、最期まで読めないかもしれないわん。(爆) SFから時代小説まで、なんでも読んでました。 そう、結構やばいハウツーものなんかも読んでた。(^_^);; ようは、暇つぶしなんだもん。なんでもよかったのね。。 その後は、完璧に余録な読書人生なきがしまぁす。 さて、脱線した話をもとにもどしますね。 私は寂しい気分になるのは嫌なので、ハッピーエンドで終わる物語が好きでした。 子どもってみんなそうかもしれないね。 一日がとても長く感じられた子ども時代。。 人生の終着点なんてあまりに遠くて、霞んでいた、、と、言うより、、見えてなかった頃ですよね。 祖父母と暮らしていた私。 夜は時間が沢山沢山あって、、どうしていいのかわからなかったのです。 だって、TVは大人の楽しみだったのね。。 30分くらい漫画見ると、子ども向けのTV番組はお終い! あとは、長い夜がまってまあす。 で、うす暗い場所が大好きで、、今でも、、そうなんだけど。。 押し入れの中とか、、わざわざ、、お布団をかぶって本を読みました。 さて、この「もみの木」、、 作者アンデルセンの童話は、暗いものが多くて、、 ちょっと、本棚にあったアンデルセン集は苦手だった気がします。 けなげに生きて、一生懸命愛する人達の為に尽くして、、 で、、、寂しく死んじゃうパターンがおおいんだもん。。 これが、現実だと、、ばかりに、悲しい物語ばかりなんですもの。 アンデルセン集は本棚にありましたが、さほど、開く回数は多くなかった気がします。 その中で、この物語だけは、別。。何度も開いた。 理由は簡単で、あまりに切ない最期に必ず泣けるからなのです。 他のアンデルセンの物語も同じようなものなのですが、妙に、、私の気持ちを揺さぶったものがあったのです。おさな心には、世の中の理不尽さの象徴だったきがします。 そして、、いろいろ屈折してた自分は、いろんな場面で素直に泣くことができなかったのです。と、いうか、、心配をかけちゃいけないから、泣けなかったのですが。。 だけど、、それでは、、精神的にバランスがとれません。。 小さな心のどこかで、私、何処かで何時か泣かなくちゃ?っておもってたようで、 この物語はそんな私が夜布団の中で読む本だったのです。 そう、読んでわんわん泣く為の本! 山の中ですくすくと育ったもみの木は、その自慢の美しい姿を見そめられてお金持ちのお屋敷の「クリスマスツリー」に選ばれるのです。 クリスマスイブの日は人生で最高の日でした。。 美しく着飾った人々の注目を浴びて、天にも昇る気持ちになったもみの木。 家族の幸せな気持ちにも伝わってきて、それはそれは幸せで、この幸せが一生続くとおもったのです。。 しかし、次に彼を待っていたのは、屋根裏部屋、、 次第に干からびていき、、訪れるものは嫌われ者の鼠。。 希望に満ちていた森の時代、、幸せだった日々、、 その後には、暗く、寂しく、寒い、、惨めな長い時間が待っていたのです。 そして、、、再び、明るい場所に引きずり出されたとき、、 彼は、再びあの幸せな日々がやってくるのだ、って喜びます。 また、楽しい日々がやってくる、っておもうのですが、、 そのもみの木を見つけた子どもがいうのです。 「こんなみすぼらしい木に、こんな素敵な星ついてる!」 そして、彼の一番大事な日の想い出の星をはがして、自分の胸につけるのです。 で、ジ・エンド。 彼は火にくべられ、ぽーん、ぽーん、とはじけて、、煙となって、、灰になってしまうのでした。 いやぁ、、子どものときは、わんわん泣けたのですが、、 大人になって、絵本を集めるようになったとき、 バーナデット、という人が挿絵をかいたこの本を買いました。 この人の絵、ものすごく好きなです。 でねぇ、、再び、、読んだのです。何度も。 じんわりと、胸に溢れる感情はあるのですが、、涙はでないのです。 だって、、これって、、大人になって読むと、、特別な酷い物語ではないのですもの。 自分が大人になってわかったこと、、 それはね、どんな人も、多かれ少なかれ、、人の人生はこのもみの木と一緒。 希望に満ちた時代、、沢山の出来事で忙しい時代、、 明日が訪れることになんの疑いももっていかった時代。。 そして、やがて、、光が斜めにさすようになるのです。 気づくと、遠く懐かしくその想い出を思う時代。。になる。。 多くの人は、晩年は想い出を胸に秘めて過ごすもの。 もう、あまり増える事がなくなった想い出を大事に過ごす時代が来る。 でね、その生命の火がが消えるとき天国に持って行ける宝物は、、「物」ではない。 心に暖めていた想い出だけです。 つうことで、いきなり結論。(爆) 大事な想い出を沢山つくらなくちゃなっ。 ブログは、天国に持って行けるか? 持って行けたら、アクセス増えそう。。。 今は煩悩だらけな私なので、沢山の「物」に囲まれてる幸せですけど。。 私の大切な物達も、引き取り手が無ければ、、最期は、無機質な物質として処分されちゃうのですね。 だからね、もみの木の大事だった☆は、それを欲しがった子どもの胸に輝いて良かったのですね。。。きっと。。 今日、こんな曲聴いていましたぁ。 Groovin High/Steve Grossman 70年代のライブ音源。 これ、凄すぎましたぁ。 コルトレーにロリンズが加わってからのグロスマンもいいんだけど、 なんか、こういう馬○もののキレかたは、彼の真骨頂だったんだよねぇ。。 なんだか、久しぶりに気が狂いそうな演奏だったわ。。 そう、このバーナデットのもみの木の絵本は西村書店、って新潟の本屋さんから出版されてます。 西村書店は大学の附属病院の傍にあるんですね。 きっと、クリスさんとか、お世話になってるとおもいまあす。 どう?ちさとくんに。って、読んでないかな。 あ、クリスマスで浮かれてるいる間に、、ジャズ批評の新刊がでましたぁ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月26日 12時55分21秒
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