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テーマ:Jazz(1948)
カテゴリ:JAZZ(Far North )
![]() 子どもの頃好きだった本の一つにコナンドイルの「失われた世界(The Lost World)」がありました。 初めて読んだときの興奮は、、大人にになってのクリポタとの遭遇より大きかったかもぉ。(爆) たぶん、ホームズのシリーズを読むより先に読んだと思うのですね。 子どもの頃の夢の一つが恐竜の卵の化石を発見することだったのです。 でも、科学や考古学や発掘ものの本に興味もあったけど、やっぱり、最初にはまったのが空想科学小説って、ヤツねぇ。タイムマシン、宇宙人、恐竜のいる世界、、ワクワクモンですがな。 ジュールヴェルヌやH.G.ウェルズ等、、空想の世界のお話しを、、まるでしりとりでもするように次から次に図書室で読み漁ったものです。夕陽がさす小学校の図書室が懐かしいなぁ。 充分大人になった今でも、「失う」と言う言葉は何故か魅力的で、その響きに妙にひかれしまうのです。 あ、、別に何か失いたいわけではオマヘン。(きっぱり) 存在してたのに、消え去ったもの、手が届かなくなったものに対する郷愁かなぁ。わからん。 ここでは、過ぎ去った人生への回顧の意味でつかわれてるのだと思うのですが、「Lost Time」は心に響きますね。過ぎ去った時間は絶対に戻っては来ない。失ったものは決して戻ることはない。 ラーシュ自身の解説にあったように、In Search of Lost Time(和訳「失われた時を求めて」)ですからねぇ。 2004年のトリオ作品「I am That 」より、5年の月日がたちました。。 新旧あわせて14曲、全てオリジナルね。 There Is A Butterfly In My Roomはヤンソン好きなら、誰もが納得するような親しみやすいメロディ。 ラーシュの解説に「生きるということは蛹の中に囚われているようなもの。死ぬことは羽根を得て、蝶になることだ」とあり、この曲は若くして亡くなった女の子に捧げられてるいるのですが、悲壮感など全くなく、明るく躍動感があり、まさに美しく羽ばたいてる蝶のように軽やかです。今いる世界から飛躍することはどんな時も難しい。こわい。こんな元気のいい羽ばたきができるなら。。 しっとりと始まるAt-one-mentは、次第に快活に、、今を思いっきり闊歩します。 北欧はスウェーデンの夏を描き、そこに特別な想いを馳せるMidsummer。ベースソロが夏の風を運びます。 Siljan Waltzは、風景に触発されたのか、素敵な想い出があるのか。。透明感があって、美しいメロディを奏でながらもよくよくスィングするヤンソンのピアノ。楽しいそうな3人です。 In Search Of Lost Timeはタイトル曲ですね。わたくしてき白眉。 好きだなぁ。。こういう落ち着いた空間のある演奏。余分な装飾がなくて、無駄なおしゃべりがなくて。。 でも、何となく説得力のある言葉をかけられたような気分です。 Simple Song Simple Lifeは、あらぁ。。と、何となく懐かしい気分になる、、メロディです。 ナチュラルに生きることは難しい。そう、意外と力強い演奏だと思うんだけどな。 One Hand Clapping、12音技法をつかった禅問答。フリーな空気が心を無に。。 Fishermanは、新潟のライブで聴いたことがある躍動感ある曲、ボーイングで始まる.God´s Delays Are Not God´s Denials、静かなのに気づけばエモーショナルな気分に。 A rare Italian Bird、その軽やかなピアノを聴いていると嫌なことは忘れちゃいそうになる。芸術の都イタリアの人達に広くリスペクトした曲。 Where is the blues 4は抽象的な表現です。心に大きくぽっかり空いた空洞。。って、感じかな。 Gods who shitはアフリカのリズムを元にしたクールでアグレッシブな曲です。甘さを排除して何かを求道するシリアスな感じがいいな。 New Roomは、綺麗ななメロディなのですが、創作に関しての神に祈るような真剣な気持ちが伝わってくるような曲でした。 最後は、美しい時を紡ぐピアノの女神が舞い降りたHilda。 ピアノソロの澄んだ音色は余韻の余韻を残して時間の狭間に舞い上がっていきました。。 終演。 あ、ほとんど触れてませんが(爆)、ベースもドラムも素晴らしいサポートです。 シュルベリ健在♪あの美しい音がきこえてきます! やっぱり、ラーシュヤンソンファンにどうぞ。。♪ 砂時計の砂は最初はゆっくり落ちてるように見えるのですが、残りが少なくなると急いで落ちてるように見えるでしょう?やがて、落ちる砂がなくなってしまうと、時間がとまったわけではないけど、、その静止した世界に、、とても、、不思議な気持ちになるでしょ。そんな不思議な時間を感じられると思います。 14曲、短い曲はなくしても良いかなぁ。。って、思ってたけど、最後のHildaはたった2分でも失神もので美しいかな。。 1.There Is A Butterfly In My Room 2.At-one-ment 3.Midsummer 4.Siljan Waltz 5.In Search Of Lost Time 6.Simple Song Simple Life 7.One Hand Clapping 8.Fisherman 9.God´s Delays Are Not God´s Denials 10.A rare Italian Bird 11.Where is the blues 4 12.Gods who shit 13.New Room 14.Hilda Lars Jansson (p) Christian Spering (b) Anders Kjellberg (ds) 既に、ツアーは今日から始まっていまァす。 行ける人、、まだ、、間に合うぞぉ。 ![]() 9月8日(火)大阪 Live Osaka KOO'ON 9月9日(水)ブルーノート名古屋 9月10日(木)六本木 スイートベイジル STB139 9月11日(金)横浜 Dolphy 9月12日(土)吉祥寺 Sometime ![]() レーベルのHPをみると、土曜日の吉祥寺は売り切れですね。 他も、残り僅か、、と、出ているようです。 ねらい目は、、名古屋かぁ。。!(スウェ~~デンよりは近いですネ) オリジナルメンバーで来日しないかなぁ。。って、思ってましたが、、 現実となりましたねぇ。 しかし、愛しいLars Danielssonさまは、メンバーから抜けてしまってました。 もちろん、Christian Spering も素敵ですけど。 何せ、一途で思いこみの激しいわたくしとしては、簡単にあの三位一体を忘れるわけにはいきませんが。。 まぁ、でも、聴けるなら、聴きたいな。。行けるなら、行きたいな。。。♪ と、しっとりと、、秋にぴったりな感じで、外山さん、ヤンソンのアルバムが続きました。。 がぁ。。何故か、クリポタの2009年のライブ盤が海賊屋さんからきちゃったりして、、 全部聴いてないけど、 凶悪なクリポタフレーズに、、わたくしの脳みそは再び、、狂い始めております。 ありゃまぁ。。 って、ことで、退散♪
最終更新日
2009年09月10日 07時42分19秒
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