[映画] カテゴリの記事

全219件 (219件中 151-200件目)

< 1 2 3 4 5 >

• 紅の豚

  録画しておいたものを家族で観ました。何度も観て、繰り返し観るに耐える映画というのは、本物ですね。本当に良い映画です。日本製のハードボイルド映画のなかでも、かなり上質の作品ではないでしょうか。ジブリというと、女性や子供向け映画と言うイメージがありますが、そんなジブリ作品のなかで、この作品は異色の作品だと思います。私は何度も観ているのですが、年を重ねるごとに、良さが分かってきた気がします。子供には理解できない映画でしょうね。うちのムスメは空を飛ぶシーンが素敵で、映像が美しかったことに魅了され、観てましたけど。ポルコとジーナのかっこいいこと。大人の魅力たっぷりで、二人の台詞は本当に洒落てると思いました。「飛ばない豚はただの豚だ」「ここでは人生は少しだけ複雑なの」ハードボイルドでしょ？結末をしっかり描ききっていない、観客の想像力に任せちゃう描き方も、子供の頃は「なんでやねん」と思ったけど、今は「だよなー」と思います。大人向けの映画なのです、この作品は。「かっこいいとはこういうことさ」このコピーが、この映画の全てをあらわしている気がします。ジブリ作品なんて女子供の観る物さ、と思っている方、思い込みは損しますよ。

  2005年04月24日

  コメント(4)

• 恋は嵐のように

  　ジョージア州サバナでの結婚式のために、飛行機に乗ったベン。ところが事故で飛行機が飛べないことになり、成り行きから隣の席に座っていたサラと旅をすることに。次から次へのアクシデントに巻き込まれ、二人は少しずつ惹かれあっていく。果たして結婚式には間に合うのか。ベンは婚約者を選ぶのか、それともサラを選ぶのか。　ちょっとウンザリするほどトラブルが続く映画です。結婚前のマリッジブルーを題材にしてるのですが、ベン・アフレックが上手く演じていたように思います。でも、あまりのリアリティのなさに、好演もかすんでる感じでした。飛行機、車、バスを乗り継いでのロードムービーで、トラブルはどんどん続くわけですから、暇つぶし映画としては適当かもしれません。展開が気になって、一気に見ちゃいました。ラストも「ふーん、やっぱりね」って感じ。暇つぶしにはいいけど、もう一度観たいとは思わない映画。

  2005年04月22日

  コメント(2)

• フィラデルフィア

  　エイズにかかった弁護士アンディ（トム・ハンクス）は、病気を理由に事務所を解雇された。不当差別だと裁判を起こそうとする。しかし、彼に手を貸そうとする弁護士が見つからず、ある訴訟で敵だったミラー（デンゼル・ワシントン）を訪ねる。ミラーは同性愛者やエイズへの偏見と生理的嫌悪感から弁護を断るが、自分一人でも戦おうとするアンディの必死の姿に、弁護を引き受ける。　トム・ハンクスとデンゼル・ワシントン。二人のオスカー俳優の演技の上手さ。最初から、アンディが亡くなることが分かってるので、どちらかというとひいて見てしまう（最初から哀しい結末がわかってるなんて辛いじゃない！）類の作品なのに、グイグイと話に引き込まれてしまいました。　特にミラーが、アンディの弁護を引き受けてしまうシーンは感動的だったなぁ。　アンディのパートナー、ミゲルの役をアントニオ・バンデラスが演じていてびっくりしました。ゲイのパーティー（参加者は仮装）で、二人が海軍の軍服姿で踊るシーンがあるんだけど、トム・ハンクスよりアントニオ・バンデラスのほうがゲイっぽく見えるの。しばらく、バンデラスの映画は観れませーん。うーん（*^_^*）　９３年の作品。この頃は、エイズにも同性愛者にも世間の風当たりが今以上に強かった時期じゃないかしら。それを考えると、この映画は社会に一石を投じたのかも。　死に行くアンディのやつれかたには鬼気迫るものがあるのですが（裁判中に倒れてそのまま入院しちゃうし）、世間の好奇の目にさらされても、家族や友人が彼を愛し続ける姿にホッとします。誰がなんと言って批判しても、正味の自分を丸ごと受け入れ愛してくれる人がいた彼は幸せかもしれない。　好きな映画ですか？と聞かれれば「ＮＯ！」なんだけど、心の底に残りそうな映画（ゲイのアントニオ・バンデラスもふくめて）。　

  2005年04月14日

  コメント(0)

• 「刑事ジョー　ママにお手上げ」

  　敏腕刑事ジョーの元へ、超過保護なママが押しかけてきて、色々と引っ掻き回し、息子と一緒に事件を解決しちゃうお話。　９０分と短い映画なので、ストーリー展開が速く、ストレスを感じない映画。スタローンの演技はイマイチだったけど（ラジー賞を受賞してる）、ママのエステル・ゲティの猛烈な過保護っぷりが楽しい。息子にとっては過剰な愛情は迷惑なんだけど、愛情から起こっているだけにムゲにできないんだよねー。　　で、また迷惑なママではあるけど、言ってることがかならずしもトンチンカンなわけでなく、正しかったりするから厄介なんだよね。　ラストは事件も解決、ママは帰宅、ジョーは婚約と全てがすっきり解決するし、後味のいい映画です。ずっと観たくて（スタローンのオムツ姿は伝説だものね）やっと観たけど、面白かったなぁ。でもなぜか、映画っていうより、アメリカの刑事物ドラマを見終わった気分なんだよねー。　

  2005年04月13日

  コメント(2)

• あの頃、ペニーレインと

  　１５歳の少年ウィリアムが、「ローリングストーン」誌の記者に抜擢され、売り出し中のロックバンドのツアーに同行、記事を書くことになった。　取材中に知り合ったバンドのグルーピー（本人はメンバーと寝て、インスピレーションを与える存在とか言ってたなぁ）ペニー・レインへの恋心。バンドのメンバーたちとの友情。ジャーナリストとしての葛藤、母親への愛情と反抗…　　青春時代のいろんなエッセンスが詰め込まれた映画。大人になりたいけどなりきれない、子供でもない、そんなハイティーンの時代の気分が蘇ってきました。　どの出演者にもそれぞれの見せ場があり、それが出演者をリアルな存在として感じさせてくれてとても良かった。　なんといっても、ペニー・レインを演じたケイト・ハドソンの圧倒的な存在感！キュートでセクシーで、大人ぶってるけどどこか頼りなげな少女のようでもあり、ウィリアムじゃなくても心惹かれる存在なのです。（ちなみにケイト・ハドソンはゴールディ・ホーンの娘さん。ママもいまなお、キュート！）　それと、ウィリアム役のパトリック・フュジット。上手い！彼の困ったような笑顔、好きだなぁ。　この二人の絡み、とても良かった。この甘酸っぱくて切ない感じは、初恋の味だよなー、やっぱり。時間を重ねるごとに、表情がよくなっていくんだよね、二人とも。そのへんもやっぱり、ティーンを主人公にした映画の醍醐味？　邦題も秀逸。原題は「ほとんど有名」だけど、このタイトルじゃ魅力ないよね。タイトルで観るか観ないか決めるしね。　音楽も、ロック好きには嬉しいんじゃないかしら。イエス、ザ・フー、レッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイ…サントラ欲しいなぁと思っちゃいました。　青春映画の名作として、今後も支持されるだろうと思います。　私はこの映画、とても好きだし、観て良かった映画。主人公がペニーを見守るように愛してる視点が、観る人と同じ視線になるよう工夫されていて、主人公の気分が上手く伝わってくるんだよね。ラストの爽やかな幕切れに感動し、エンドロールを観ながら、ちょっと涙ぐんでしまいました。

  2005年04月11日

  コメント(4)

• 恋愛小説家

  　恋愛小説で有名なメルビン（ジャック・ニコルソン）は、鼻持ちならない嫌な奴。毒舌で、嫌味で、辛らつで、おまけに病的な潔癖症。そんな彼が、喘息もちの息子を持つシングルマザーで、ウェイトレスのキャロル（ヘレン・ハント）に恋をし、少しずつ自分を変えていく。　この映画でジャックはオスカーを受賞しています。対抗馬がディカプリオ（タイタニック）だったのね。同じ土俵で勝負させるのが可哀想な気がします。素晴らしい演技なんですよ。演技だとは思えない「素」のジャックを見ているのではなかろうかと思わせられるのです。　人を好きになると良く思われたい、好かれたい。そんな気持ちは若かろうと、年をとっていようと関係なく皆、同じ。「いい人間になりたかった」という、メルビンの台詞は、この手の映画の落ち着く先がわかっていても、やはりちょっと感動しました。　演技といえば、ゲイの画家（グレッグ・ギニア）の飼い犬が、名演技でした。イヤイヤ預かったワンコとメルビンが心を通わせていくシーンなんて、アカデミー動物賞作って、差し上げたいと思いました。とにかく可愛いワンコでした。　地味な映画ですが、良い映画でした。

  2005年03月16日

  コメント(2)

• トラフィック

  　麻薬ルートをめぐる三つのドラマ。メキシコの捜査官（ベネチオ・デル・トロ）。麻薬取締局の責任者（マイケル・ダグラス）と麻薬中毒の娘。夫を救うために、麻薬ルートにかかわっていく専業主婦（キャサリン・ゼタ・ジョーンズ）。この三つの物語を同時進行させながら、麻薬戦争の行方を追いかけていく。　「お、スティーブン・ソダーバーグvvv」と、監督の名前に惹かれて鑑賞。いやー、重かった。麻薬の話ですからね。「エリン・ブロコビッチ」の爽快感はないよね。　まず、３つの物語を色分けして、混乱させないようにした手法に感心しました。おかげで混乱が少なく、分かりやすかった。私はどうも、いくつかの話が同時進行する物語は苦手。登場人物がどうしても増えるでしょ、すると顔の区別がつきにくくなっちゃうのよね(ーー;)　その点、この色分けというのはいい方法だと思いました。　それに役者が揃ってますね。マイケル・ダグラス、その娘役のエリカ・クリステンセン。キャサリン・ゼタ・ジョーンズに、ドン・チードル、デニス・クエイド。オスカーをとったベネチオ・デル・トロ！　見ものは迫力の妊婦ボディ（本当に妊娠中だった）で、見事な悪への変身っぷりを見せてくれたキャサリン姐さんの怪演かな。いや、ド迫力でした。　それと、エリカ・クリステンセン。中毒の演技、凄いですよ。怖かったもの。優等生で、家もお金持ちで、なに不自由ないはずの若い娘が麻薬ほしさに体を売ってしまう。　子供が麻薬に手をだす…考えたくないけれど、これが映画の話だけでなく、実際に日常の中で起こりうることだなんて、本当に怖いことです。

  2005年03月15日

  コメント(4)

• ドライビングＭissデイジー

  　インフルエンザにやられて、しばらくお休みしてました。予防接種していたＡ型でなく、Ｂ型に感染。先週はムスメ→私と病気のリレーで、悲惨な一週間でした。　元教師で年老いてなお威厳たっぷりのデイジー（ジェシカ・タンディ）。彼女が車で危うく事故を起こしそうになった。社長である息子（ダン・エイクロイド）は母親のために専属の運転手・ホーク（モーガン・フリーマン）を雇った。だがデイジーはホークを受け入れようとしない。そんな彼女に手を焼きつつも、親切で正直な態度のホーク。次第にかたくなだったデイジーが心を開いていく…　ずっと観たかった一本。そして、観て良かったな、と感じた一本でした。　デイジーの頑固で素直じゃないけど、ちょっとした優しさや思いやり、にホロリとしました。そしてそれを感じていたからこそ、難しい主人にホークも仕えられたのでしょう。年をとればとるほど、態度を変えることは難しいけど、優しさというのは表しようがあるんだよね。　とにかく淡々と物語が流れていって、大きな盛り上がりみたいなところも特にない映画です。退屈に感じる人もいるかもしれません。私はああ、これが年をとっていく、年老いていく生活ということなのかな、と感じたけど。　ラストの痴呆症になったデイジーをホークが訪ねて行った時の、二人の会話　「元気なの？」　「なんとかやってます」　「私もよ」　「人生とはそんなものでしょう？」　　なんだかすごく感じるものがあった会話でした。　何年かたったら、また観たいと思います。

  2005年03月14日

  コメント(2)

• １７歳のカルテ

  　１９６７年アメリカ。自殺を図ったスザンナ（ウィノナ・ライダー）は、精神病院に入院させられる。そこで知り合った患者たちと心の交流をしながら、少しずつ、自立心を取り戻していく。　アンジェリーナ・ジョリーの演技は素晴らしかった。　アカデミーとゴールデングローブの助演女優賞を受賞しているのですが、そうでしょうね。ウィノナが喰われちゃってる場面が少なからずありました。アンジェリーナ・ジョリーの出演作は、あまり興味が持てるものが少なく未見ですが、今後は要チェックですね。　それから、ブリタニー・マーフィが出てたのでびっくりしました。アップタウンガールズのモリー役の彼女です。役柄が全然違うので、すぐには気づかなかったのですが、エンドクレジットでチェックしたら名前がありました。アンジェリーナ・ジョリーはこの映画のあと大ブレイクでしたが、ブリタニーも大ブレイク、なるかな？（もうしてる？） 精神病院が舞台の映画というと「カッコーの巣の上で」があまりにも有名だし、すぐに頭に浮かぶのですが、「カッコー」に比べると、女性患者の病棟ということもあるのかもしれませんがソフトな描き方の気もしました。それに、ラストの明暗も違うしね。　それにしても、スザンナの親が「感謝祭（確かそうだったと思う）には出られますよね？」「いないと客にどう説明すればいいのか」と話すのを聞いて、心が寒くなりました。この環境では、不安定な精神状態（年齢的に思春期ってそうでしょ）がちょっとばかり異常なほうへ針が振れてしまうこともあるかも。　娯楽映画とは明らかに違う、問題提起をしてる映画です。じっくりと映画を楽しみたい方、思春期の人、何かに悩んでる人が観るといいかも。　　

  2005年03月09日

  コメント(2)

• バターフィールド８

  　グロリア（エリザベス・テイラー）はモデルとは名ばかりの高級娼婦。バターフィールド８とは、彼女を呼び出すための電話番号。たくさんの男性に娼婦として体を売った彼女が、本気で愛してしまったリゲット。彼は酒と女に溺れる、妻子ある男性だった…　エリザベス・テイラーというと、恋多き女性（確か結婚回数は７回だったと思う）。同時期のスター、オードリー・ヘップバーンを清純派とすれば、奔放な印象の強い女優さんですよね。　　本作でアカデミー主演女優賞を受賞。メロドラマです。　リズというと、私なんかは「クレオパトラ」の印象がすごく強くて、他の映画のイメージが弱いんですね。クレオパトラ＝絶世の美女＝リズという図式が出来上がってる。「クレオパトラ」は製作が大変だったわりに興行成績が振るわなかったらしいですけど。　この映画で彼女は高級娼婦の役を演じているのですが、彼女の美しさはまさに「高級」というにふさわしい！劇中で語られるグロリアの哀しい過去を知ると、一人の女性がどうしてこのような人生を送るに至ったかが分かり、その彼女のあまりに哀しい最期に涙してしまうのです。　

  2005年03月04日

  コメント(6)

• 桃の節句 /　「今を生きる」

  　今日は雛祭りですが、皆様、お寿司作りました？私は炊飯器でご飯と一緒に具もお酢も調味料も一気に炊いてしまうという「炊き込み寿司」を作りました。相変わらず手抜き母ちゃんです^m^三つ葉を混ぜ込み、薄焼き卵を散らし、イクラをのせ、最後にのりをパラリとふれば、それなりにごちそうらしく、ムスメは喜んでましたよ。　さて、昨日に引き続き青春映画編？ってことでロビン・ウィリアムスの「今を生きる」を鑑賞しました。１９５９年、アメリカの名門全寮制高校。規則にしばられた生活、過大な親の期待、将来への夢ももてず、冷めた気持ちで日々を送る生徒たちの前に、一人の型破りな教師が現れる。彼の授業、言動に刺激を受けた生徒たちは、次第に自分の意見を持ち、やりたいことを見つけていく。　さてこの映画、前半部分は退屈で少々、眠くなったのは私だけでしょうか。しかーし、後半でぐっと話はしまっていき、最後の泣きだしそうなイーサンの顔を見、泣いてしまったのでした。　ロビン・ウィリアムスは好きな役者さんの一人です。コメディのときの爆発するような演技と違って、ぐっと抑えた演技もまた良いですよね。ホント、上手い！イーサン・ホークのゆで卵のようなツルツル肌の美少年っぷりもファンにはたまりません（*^_^*）　ピーター・ウィアー監督は「刑事ジョン・ブック」の監督さん。「刑事」でも心理描写の巧みさにうなったけど、この映画でも無気力だった少年たちが変わっていく様はとても良く描かれてましたよね。　この映画は、できれば中学か、高校生のときに見たかった。よって、ムスメが思春期に入った時には、そっと薦めてみようと思っています。　　

  2005年03月03日

  コメント(4)

• 少々、気恥ずかしい「愛と青春の旅立ち」

  　リチャード・ギアの代表作、ですよね。ちがう？　幼い日、母が自殺してしまい、女と酒びたりの父親に育てられたザックは（リチャード・ギア）大学卒業後、パイロットを目指し海軍士官学校に入学する。厳しい訓練、厳しい教官。そんな中、町の製紙工場で働く女性と付き合い始める。厳しい訓練に自主退学をする仲間、失恋と挫折から自殺してしまう親友。さまざまな試練を乗り越え、成長する主人公の姿を描いた「青春映画」　ラストのお姫様抱っこには、一人で映画を観てたにもかかわらず、大テレ。いやー、邦題も気恥ずかしいけど、あのシーンもかなりテレますね。　私が心動かされたのは鬼軍曹のしごきに耐えるザックの「他に行くところがないんだ」の一言。彼の悲惨な生い立ちを思えば、つらい一言。誰にも言えず、知られたくもなかったであろう一言。思わず、涙してしまいました。　この鬼軍曹のしごっきっぷりがすごいです。「俺を憎め」とでも言わんばかりのしごき方です。そして、その彼が教え子の卒業の日には、一人ひとりに最敬礼をするのです。胸にぐーっと来ました。厳しい試練を乗り越えてこその「士官」であり、尊敬される存在なのでしょうね。　これを青春映画と呼ばずして、何と呼ぶ、と言いたくなる青春映画です。　　

  2005年03月02日

  コメント(8)

• 悲喜こもごも。

  　受賞作品を一本も観てないのですが、大好きなクリント・イーストウッドが作品・監督ダブル受賞とのこと。とっても嬉しくにっこりしました。　残念ながら、ＷＯＷＷＯＷに加入していないので、さっきネットでチェックしたとこです。生で観た方、羨ましいです。　そうそう、シドニー・ルメットが名誉賞を受賞したのも嬉しい！「１２人の怒れる男」「狼たちの午後」の監督ですが、無冠だったんですね。知らなかった！　無冠といえば「アビエイター」のマーティン・スコセッシもオスカーとったことないんですよね。ノミネートはされてもオスカーとってない人って、多いよね。　　今日の映画は「暗黒街の二人」アラン・ドロンとジャン・ギャバンが共演しています。タイトルから、ギャング映画か犯罪映画だとおもっていたのですが、ちょっと違いました。　ジーノ（アラン・ドロン）は銀行強盗の罪で１２年服役することになっていた。保護司シェルマン（ジャン・ギャバン）はジーノの服役中の態度を見、２年早い１０年で出所できるよう取り計らった。ジーノは出所し、就職し、妻ソフィと静かな生活を送る努力をする。昔の仲間が訪ねてきて、強盗団に戻れと誘うが、きっぱり断る。ある日、シェルマンの家族と一緒にピクニックに出かけた帰り道、無謀な運転をする車と接触事故を起こし、ジーノは重症をおい、ソフィは亡くなってしまう。　彼の生活はすさむが、シェルマンがモンパリエという町に転勤が決まったのをきっかけに、彼もパリを離れる。新しい職場を見つけ、シェルマンの家族の見守りもあって彼は元気を取り戻す。そして銀行に勤めるルーシーという恋人も出来た。再び、幸せな日々を取り戻した彼を、銀行強盗のときに逮捕した刑事が見つける。刑事はジーノを執拗に付回し、昔の仲間と偶然出会い、話をするところを目撃する。そんな時、昔の仲間が強盗事件を起こしてしまう。　前科がある人が出所後、静かに暮らすのは日本であれ、フランスであれ、難しいのでしょうか。　ジーノを付回す刑事の卑劣さ、本当に腹立たしかった。救いはジーノの就職先の主人が、刑事に対し毅然とした態度でジーノをかばったところ。　そこから先は、なんて運の悪い男なんだろう、かわいそうで気の毒で、後味の悪いラストです。あまりの救いのなさに、しばらく呆然としてしまったほどです。　犯罪者の更正、犯罪者への偏見といった重たいテーマの映画です。後味の悪さは相当なものですが、見て後悔することはないと思います。　　　

  2005年02月28日

  コメント(6)

• 「スティング」

  　この映画、観たことは無くてもタイトルはご存知の方が多いと思います。アカデミー賞を７部門制覇した名作です。　１９３６年、シカゴの下町。３人の詐欺師が組織の金を騙し取った。怒った組織は復讐のため、３人のうちの１人ルーサーを殺害。フッカー（ロバート・レッドフォード）は復讐のため大物賭博師ゴンドルフ（ポール・ニューマン）を頼った。最初は渋るゴンドルフだが、相手が暗黒街の大物ギャング、ロネガンと聞いて、仲間を集め一世一代の大博打を企てる！　会話が洒落ています。出てくる男たちが、帽子にスーツの粋な出で立ちなのですが、それを引き立てています。Ｒ・レッドフォードの衣装の粋なこと。チンピラ風の派手なスーツもタキシードも、帽子のかぶり方も本当に決まってます。　女「知らない男よ」　男「知ってるさ。君に似てる。午前２時に孤独だ」　この会話はフッカーが思いを寄せる女性の部屋を夜中に訪ねた時の会話です。夜中の２時に、Ｒ・レッドフォードにこんな風に口説かれて「帰ってよ」とドアを閉めることができるでしょうか？　余談ですが、ブラピと若い頃のレッドフォードって、雰囲気似てますね。ブラピはレッドフォード監督の「リバー・ランズ・スルーイット」に出てるけど、もしかして、レッドフォードは自分に似た雰囲気のブラピを使ったってことなのかなぁ。ということは、若い時の自分が演じたかった役？なんて考えてたりして^m^　ポール・ニューマンもとてもカッコいい！カードを操る手さばきなど、本当に素晴らしいです。（差し替えでなく彼自身が実演してるんですって。俳優さんってすごいですよね）　ギャングのボス、ロネガンを演じてる役者さん、名前知らないのですが、実にいい演技してます。ゴンドルフの情婦ジニー役の女優さんも、美人じゃないけど腹の太そうな雰囲気、まさに「情婦」って感じなのです。　音楽も実に素晴らしいのです。テーマ曲はたしか「エンターテイナー」って曲名だったと思うのですが、映画のテンポやコミカルさを引き立ててます。映画自体、まさに「エンターテインメント」って感じだし。　オープニング、話の変わり目、エンディングのイラストも１９３０年代っぽく、ノーマン・ロックウェルのような雰囲気で素敵です。　１回目はストーリーに騙され、２回目は映像の美しさに見とれ、３回目以降は素晴らしい演技と音楽に酔える映画。　復讐を果たしたフッカーが「どうせスルだけさ」と、分け前も取らず立ち去るカッコよさ。　犯罪映画でありながら、清々しい気分になる映画です。

  2005年02月25日

  コメント(4)

• チャイナタウン

  　この映画は、ハードボイルド系が好きな人には特に、お勧めします。私はずっと観たくて観たくてたまらなかった作品なのですが、とても良かった！　ポランスキー監督作品はこの「チャイナタウン」と「戦場のピアニスト」しか観ていないのですが、どちらもmyteeのツボにスポってはまるものがあったので、「ローズマリーの赤ちゃん」「赤い航路」「吸血鬼」などもそのうち観たい映画リストに加えておこうと思います。　３０年代のアメリカ、ロサンゼルス。私立探偵のジェイク（ジャック・ニコルソン）はモーレイ夫人から夫の不倫調査を依頼される。モーレイはダム建設技師で、新ダム建設に反対していた。浮気の証拠写真がゴシップ新聞に流され、モーレイ夫人（フェイ・ダナウェイ）が告訴する、と事務所にやってきた。夫人は最初に不倫調査を依頼した女とは別人だった。最初の女は何者で、いったい何のために調査を依頼したのか？数日後、モーレイが溺死体で発見される。　ジャック・ニコルソンは上手いです。立ってるだけで怪しい彼が胡散臭い私立探偵なんて、はまりすぎです。フェイ・ダナウェイのガルボを思わせるような細い眉毛に時代を感じました。衣装もとっても素敵ですよ。男性は帽子、女性はクラシカルなスーツにハイヒール。　ストーリー面白かったです。見せ場や山場もたっぷり。ジャックがナイフで○○を…のシーンとかね。　　重複するけど、ハードボイルド好きにはぜひぜひお勧めです。乾いた空気、ジャジーな音楽、クラシカルな装いの男や女たち。タバコの煙とウィスキーグラス。　そして衝撃のラストシーン。やるせなさと哀しみと諦めの入り混じった、なんとも言えない余韻。くぅーっと、唸りたくなる名作。

  2005年02月24日

  コメント(6)

• 人として、いかにあるべきか？「アラバマ物語」

  　グレゴリー・ペックをご存知でしょうか？「ローマの休日」で、新聞記者を演じた俳優っていうと、分かるかな？　この映画は「差別」についての物語です。　１９３０年のアメリカ南部に妻を亡くした弁護士と二人の兄妹が住んでいた。そのころの南部には、黒人への差別や偏見がはびこっていた。そんな中で黒人男性による白人女性のレイプ事件が起きた。黒人を弁護することになったフィンチ弁護士（グレゴリー・ペック）は、町の人から嫌がらせをうける。しかし彼は正義を貫くため、脅しに屈せず、弁護を続けた。子供たちはそんな父の裁判を傍聴し、大人の世界を学び、成長していく。（長い裁判につかれ、座り込んでしまった娘に黒人の牧師が「立ち上がってお父様を見送りましょう」というシーンはとても感動的です！）　そしてもう一つ平行している物語があります。近所の精神障害の男「ブー」の話です。彼は家族に閉じ込められ、昼間は外に出てきません。子供たちは彼の姿を一目見ようとしますが、怖くて失敗ばかり。この「ブー」は、映画のラストでちょっと出てきます。とても重要な役です。彼にも深く心を動かされました。　素晴らしい映画です。１００点満点です！人としていかにあるべきかということを、子供（映画の語り手は娘のスカウト）は父の生き方から学ぶのです。子供を愛する優しい父親であり、正義感と優しさを持つ弁護士フィンチ。スーツに眼鏡のグレゴリー・ペックが見事に演じています。　このフィンチ弁護士、実はアメリカ映画協会が２００３年に発表した「もっとも偉大な映画のヒーロー」で堂々の一位に選ばれているのです。　映画の最後には苦いものが残りますが「人としていかにあるべきか」ということを考えさせてくれます。名作中の名作です。

  2005年02月22日

  コメント(2)

• 「道」

  　旅芸人のザンパノに、口減らしのため安い金とチーズとサラミで買われたジェルソミーナ。彼女は頭が弱く、顔もまずく、料理も出来ない。ザンパノはそんな彼女に優しくするでもなく、酒・女・暴力を繰り返す。ジェルソミーナはザンパノの元を逃げ出そうとする。そんな時、サーカスの綱渡りの男がなぜザンパノはおまえを捨てずにいるのかと、問う。ジェルソミーナはザンパノの元に留まることを決める。しかし、彼女の心を打ち砕いてしまう出来事が起こる。彼女は心を病み、ザンパノはジェルソミーナを置き去りにして去る。　ザンパノは、彼女を愛していたのか。彼にとってジェルソミーナってなんだったのだろう。失ったことに気づいて、初めてそれが価値あるものであったことに気づく。気づいたときの深い悲しみは、消えることがないと思う。悲しみを抱いて生きていくことが、犯した罪を償う方法なのか？　ラストの「ジェルソミーナのテーマ」を聞きながら、涙が止まらなかった。　この映画は、美男美女も出てこないし、派手なアクションもない。白黒の画面はシンプルすぎるくらいシンプルだし、ストーリーもまたシンプルだ。それだけに、心を真っ直ぐに突いてくる。もう何度も観た映画だけれど、かならずこれからも観てしまうだろう映画。　って、なんだかすごく硬い口調だわー。いい映画です。本当に大好きな映画です。この映画の音楽って、ニーノ・ロータなのよね。音楽も素晴らしいですよ。私はジェルソミーナのテーマを耳にしただけで、なんだか涙ぐんでしまうんです。だって、本当にジェルソミーナって美しい心の持ち主なんですもの。

  2005年02月21日

  コメント(2)

• 「キー・ラーゴ」

  　１９日に鑑賞。　戦友の遺族を見舞いにフロリダ半島の「キー・ラーゴ」を訪れたフランク（ハンフリー・ボガート）。そこで遺族の父テンプルと妻ノラ（ローレン・バコール）はホテルを営んでいた。しかしそこはギャングのロッコ一家に占拠されていた。ハリケーンが到来し、缶詰状態のホテルで、フランクらとギャングたちの対決が始まる…　小さなホテルにギャングの一味と缶詰状態、外からはハリケーンが押し寄せる。緊迫した状況が次第に高まっていく様子や、それに伴ってフランクが徐々に、立ち向かう姿勢を見せていく様子など、演出がとっても上手い！　古い映画ゆえ今の映画のスピードとは違い、少々テンポが緩やかではあるが、それでも面白い。　ボギーはあくまで渋く、男っぽいし、バコールは透き通るような美しさ。４０年代の古き良き時代のアメリカをしのばせる名作です。　このところ、ＮＨＫのＢＳで、アカデミー賞をとった映画の放映をしているので、それを録画しています。「風とともに去りぬ」「十戒」「その男ゾルバ」「道」「クレイマークレイマー」「戦場にかける橋」「地獄の黙示録」「アラビアのロレンス」「チャイナタウン」などなど…名作目白押しで、嬉しい限りです。受信料の元をとるべく、せっせと観、録画する予定です。　放映される作品を観る事の良さは、自分では選ばないような作品に当たる時があることかな。映画って、観れば見るほど、観たい作品がどんどん出てくるんです。　今日は朝から「王の帰還」を家族揃ってみました。追加シーンで嬉しかったのは、レゴラスとギムリの飲み比べのシーン。原作でも好きな部分だったので、映像で観られて嬉しかったなぁ（*^_^*）

  2005年02月20日

  コメント(6)

• 恋に落ちたシェイクスピア

  　若き日のシェイクスピアが、裕福な家庭の娘ヴァイオラと出会い、恋に落ちる。彼女は芝居好きが高じて、男装してオーディションを受け（この時代に女性は舞台に立てなかった）シェイクスピアの舞台に立つことになっていた。彼女の父親は貴族の名前ほしさに、金目当ての貴族の男性との結婚を決めてしまう。許されない二人の恋が、素晴らしい脚本を作り出していく。　二人の恋がどんな結末を迎えるのか、もしやハッピーエンドはあるのか、とドキドキしながら観ました。かわいそうだけどとても納得のいく良いラストでした。ハッピーエンドだけが、良い恋の終わり方ではないのですね。　映像もすごく美しいし、衣装も見所の一つでしょう。　グィネス・パルトロウの男装にも注目！髭つけてショートのカツラかぶってるんだけど、可愛いかったなぁ。注目すべきはエリザベス女王役の女優さん。ちょこっとしか出てこないのに、その存在感は見事なものでした。　シェイクスピアを知らない人も楽しめるし、知ってる人はもっと楽しめるはずの映画。なんだか「十二夜」を読み返したくなりました。

  2005年02月18日

  コメント(8)

• 「さらば愛しき女よ」

  ハードボイルド小説好きなら誰でも知ってる、レイモンド・チャンドラー。私にとって私立探偵というとチャンドラーのフィリップ・マーロウがその代名詞なんです。（パーカーのスペンサーも大好きだけど）初めて読んだハードボイルドがチャンドラーだったので。そのチャンドラーの最高傑作（と、myteeは思っている）「さらば愛しき女よ」の映画を観ました。　主演はロバート・ミッチャム。ヒロインにシャーロット・ランプリング。びっくりしたことに、悪役でシルベスタ・スタローンがちょこっと出演してました。　刑務所を出たばかりの大男マロイに、８年前に別れた女を捜してくれと依頼されたフィリップ・マーロウ。捜索を始めると関係者が次々に消されていく…　なんとも気だるい埃っぽい感じの映像がぐっーと、映画に引き込んでくれます。音楽も映画にピタリと合っていました。刑務所帰りのマロイの純愛が切なく、ほろ苦い。「雇われた分の仕事はする」って言う台詞があるんだけど、それ以上の仕事して、おまけに…。カッコ良すぎです、マーロウ。ところで今朝の地震、凄かったですね。うちはオットと私の湯のみ茶碗と、コーヒーのサーバーが割れ、油の缶がひっくりかえってえらい事に…(>_

  2005年02月16日

  コメント(4)

• 「ロルカ　暗殺の丘」

  　スペインの内戦時に暗殺された詩人ロルカ（アンディ・ガルシア）。少年時代、彼の詩を愛し一度だけロルカに会ったことのあるリカルドが、ロルカの評伝を書くため故郷のグラナダに戻ります。ロルカの死の真相を知るため情報を探るリカルド。そんな彼を脅し、邪魔をする一団が現れます。危険を知りながら謎を追い続ける彼が、最後に目にした真実とは？　スペインの内戦についての知識がないので、なぜロルカが暗殺されなければならなかったのか、良く分からない。この映画で描かれている５４年のスペインの情勢が分からないので、３６年に暗殺されたロルカのことを調べるのが、なぜそんなにタブー視されるのかも理解できなかった。映画の中でそれらの説明のような台詞等なく、残念でした。　また、タイトルからロルカの自伝映画なのかと思ったのですが、そうではありません。主人公であるリカルドが、ロルカと関係の会った人に会い、死の真相を追うというミステリです。ミステリとしては最後に、「えー、そうだったの！」という衝撃的真実が明かされるので、良い出来だと思います。　スペインのことを描いた映画でありながら、台詞の全てが英語というのは残念です。せめて挿入されているロルカの詩「午後５時に」だけでもスペイン語で聞きたかったな。アンディ・ガルシアがお好きな方は観る価値大有りですよ。いつもの彼の感じとはちょっと違う役を熱演しています。

  2005年02月14日

  コメント(6)

• あの「メリー・ポピンズ」が、我が家にやって来た！

  　コマーシャルと、「傘で空を飛ぶ」というのがムスメの心を虜にしたらしく、毎日毎日「今日は借りられた？」の催促の嵐だった「メリー・ポピンズ」がようやく我が家にやって来ました。　仕事中毒の父親と、女性参政権の獲得運動に夢中な母親。子供たちは両親にかまって貰えず、寂しい思いをしていた。そこへ傘を片手に風に乗ってやってきた、メリー・ポピンズ。彼女がやってきたことで、この家族がどう変わっていくのか。　４歳のムスメは２時間を越えるこの映画（しかも借りたものは吹き替えがなく、字幕のみだった）夢中で観てました。私も子供の頃に観たのだけれど、画面に釘付け、親子でメリーの魔法にかかってしまいました。　ジュリー・アンドリュースの素晴らしい歌声、ディック・ヴァン・ダイクのコミカルな演技と軽やかなダンス。４０年も昔の映画とは思えない、実写とアニメの見事な合成。技術力は今よりはるかに劣っているけど、素晴らしいシーンの数々は映画を良いものにしようとした、スタッフの熱意と努力があってなのでしょうね。　見所はありすぎてかけません。全てのシーンに釘付けでしたから。好きなシーンはメリーポピンズが風に乗って飛んでいくシーン、煙突掃除人たちのダンスのシーン、バートとペンギンのダンスシーン、天井でのお茶のシーンかな。あと、銀行員の歌とでもいうのか、子供たちが銀行に行った時、役員のおじさんたちが歌った歌、面白かったなぁ。　ミュージカル映画は苦手で、あまり観ない私ですが、この映画は大好き。夢がいっぱいで、子供も大人も夢中になること間違いなしです。ディズニーやミュージカルが苦手だと言う人、小さな子供のいる人にお勧めです。　子供の時代の楽しい笑いに満ちた浮き立つような気持ちが蘇ってきます。子供にとっては、人生の宝物になりうる映画だと思います。　

  2005年02月12日

  コメント(4)

• 刑事ジョン・ブック/目撃者

  　ハリソン・フォードはとても好きな役者だし、名優だと思う。彼の作品というと、ＳＦファンの私にとって「スターウォーズ」「ブレードランナー」を避けることは出来ない。では最高傑作をあげるとしたら？彼の全ての出演作をみたわけじゃないけど、この「刑事ジョン・ブック/目撃者」はその候補だと思う。　駅で殺人を目撃してしまったアーミッシュの少年。担当したのはジョン・ブック刑事。少年が警官殺しの犯人としてあげたのは、警察内部の人間だった。親子の命を守るため、ブックはアーミッシュの村に潜伏する。果たして彼らは、生き残れるのか…アーミッシュという１９世紀の生活様式を守っている人たちと、都会の刑事の交流と別れの物語。アーミッシュの未亡人と都会に暮らす刑事、住む世界が違う二人の恋の物語。警察内部の腐敗した様子。　が、アーミッシュの村を中心に、美しい映像で綴られています。村の映像は、まるでミレーの絵画のように美しい！　ジョン・ブックが、じょじょにアーミッシュの生活になじみ打ち解けていく様が、ほのぼのしてて良かったな。きっと、ジョンも受けた傷と一緒に心も癒されたのだと思う。事件が解決し、村を去っていくときの自然な描き方もとても良かった。未亡人に心を残しながら、都会へ帰っていくジョンと、未亡人に心を寄せる青年が少し話をし、二人は別れていく。ジョンは都会へ、青年は未亡人の元へ。きっと、実際にこんな出来事があったとしたら、二人は結ばれないと思うもの。敢えて、のラストが切なくも清々しかった。　目撃者と言うタイトルですが、少年が殺人を目撃したことと、アーミッシュの人々がジョンと刑事部長のやりとりを観ていたことの両方をかけているのでしょうか。　そうそう、ヴィゴ・モーテンセンがアーミッシュの村人の役で出てます。ファンの方、要チェックですよ！台詞ないけどね。すごーく、若いヴィゴ様が観れますよ。

  2005年02月11日

  コメント(4)

• リストアップしてみると…(＠_＠;)

  　最近、ほぼ毎日、映画を観てるのですが、観れば観るほど観たい作品が増えていきますね。気になる俳優、女優、監督、脚本家、原作者でチェックする場合もあるし。　今、上映中の作品なら「アレキサンダー」「オペラ座の怪人」「オーシャンズ１２」かなぁ。観にいける確率はかなり低いんだけどね。　レンタル待ちはいろいろあるけど「笑いの大学」。三谷作品はオットの影響でけっこう好きです。結局、観にいけず残念でした。　「刑事ジョンブック/目撃」「アメリカン・アウトロー」「ハイ・フィディリティ」「殺したいほどアイラブユー」「マイ・プライベート・アイダホ」「モナリザ・スマイル」「チャイナタウン」「ホワット・ライズ・ビニース」「ボーン・コレクター」「グリンチ」「クイズ・ショウ」「９ヶ月」「アメリカン・ビューティー」　　古い映画なら「ママの思い出」「イブの総て」「ニュールンベルグ裁判」「ローズマリーの赤ちゃん」「ファイブ・イージー・ピーセス」「プリティ・ベビー」「許されざる者」「恐怖のメロディ」　前にも観てるけど「ジャイアンツ」「エデンの東」「理由なき反抗」「シェーン｣「アラビアのロレンス」「メリー・ポピンズ」（これはムスメのリクエスト）ヒッチコックの作品もみたいなぁ。オードリーのファンなので、彼女の全作品もいつか観なおしたい。チャップリンとキートンも！　いったい、幾ら時間があれば観れるんでしょうねぇ。　ちなみに今日は「アルマゲドン」「インソムニア」を観ました。ただ今レンタル中のものは「二人の男と一人の女」「グース」「グッドモーニングベトナム」録画したまま未見のものも…どうやって時間作るんでしょうねぇ、家族に迷惑（？）かけないようにしたいものです。

  2005年02月08日

  コメント(10)

• 12人の怒れる男

  　真夏のニューヨーク。陪審員室に１２人の男性たちが、17歳の少年の父親殺しが有罪か無罪か決定するために集まっていた。一回目の表決は１１対１で、有罪。　ただ一人、無罪を主張したのは第８番陪審員（Ｈ・フォンダ）。証拠に疑問を持った彼と、残りの陪審員たちの話し合いが続く。白熱した議論の末、一人、また一人と無罪に傾いていく…。　最初と最後の短いシーンを除くと、全てが陪審員室のなかで進んでいく、密室劇です。無罪、有罪の議論の中で、男たちの生きてきた背景、個性が描きだされています。　１２人の役者たちが、（私は不勉強でＨ・フォンダしかしらないんです）そのへんの普通の男性を、個性的に演じている演技力、素晴らしいです。　９６分の作品というと短いように感じますが、場面転換がほとんどない、９６分です。ひたすら、台詞の応酬が続くだけなのに、あきさせないどころか、話に引き込む力は、やはり脚本と俳優の演技がどれだけ素晴らしいかの証明でしょうね。　余韻の残る、見ごたえ手ごたえ十分な一作です。　

  2005年02月07日

  コメント(6)

• ある愛の詩

  「くたばれハリウッド！」を観てから、ずっと観たかった作品です。有名な作品なので、タイトルをご存知の方も多いと思いますが、まずはあらすじを。　大富豪のお坊ちゃんオリバー（Ｒ・オニール）と貧しい娘ジェニー（Ａ・マッグロー）。二人はジェニーがアルバイトしていた図書館で出会い、やがて結婚を決意する。オリバーの父親はジェニーの家柄がつりあわないと反対するが、二人は結婚。ジェニーはパリへの留学を諦め、教師になって生計をたて、オリバーはハーバードを卒業、ニューヨークで弁護士になる。子供が欲しいと病院へ行ったジェニーは、余命がほとんど無い、重傷の白血病にかかっていた…　「愛とは決して後悔しないこと」という台詞とフランシス・レイのテーマ曲、泣かされました。何度観ても、やっぱり胸がいっぱいになってしまうのです。　そして映像の美しいこと！アイスホッケーの試合、二人で読書をする姿、雪の中で戯れる姿、スケート場でのデート。素晴らしいです。　死の床にあるジェニーがオリバーに「誰のせいでもない、元気良く生きて」と話しかけるシーンが心に残りました。死んでいく人間が、どうしてこんなに残していく人間に思いをかけられるのか。「愛は決して後悔しないこと」なんだなぁ、と納得。ジェニーは亡くなり、二人は離れ離れだけど、愛の記憶は消えないし、その価値もまた薄れるものではないのです。　名作です。ハンカチなしで決して観ることの出来ない、悲恋物です。どっぷり浸ってみませんか？

  2005年02月03日

  コメント(6)

• グッバイ、レーニン！

  　やっと観ました！　アレックスのパパは10年前に、東ドイツから西側へ亡命。以後、彼のママは社会主義への傾倒をより深めていった。あるとき、アレックスが反社会主義デモに参加しているのを見たママは、心臓発作で倒れ、こん睡状態に陥る。その間にベルリンの壁は崩壊、東西ドイツの統一が進んでいく。そんな中、ママが覚醒する。医者は「今度、ショックを与え心臓発作が起きたら命取りになる」と警告。アレックスはママがこの現実に気づくことのないよう、奔走する…。　息子と母の愛の物語だったのですね。こういう映画にすごく弱くて、笑ったり泣いたりしながらみました。　ベルリンの壁崩壊以降、ドイツの（特に旧東ドイツの）人たちが、時代の流れに翻弄された様子が分かり、ちょっと勉強にもなりました。　ママの為に東ドイツの社会主義体制が生きているように見せかけていくうちに、アレックス自身がその良い時代の思い出に浸ってる感じを受けたのですが…。社会主義について良く分かってるわけじゃないけど、その理想とするところいは良いものもいっぱいあったのでしょうね。　ママの為に、家族だけでなく隣人友人も協力する姿、とても優しさ暖かさを感じました。　ママは天国へ静かに旅立ったけど、本当は真実を感づいていてたんじゃないのかなぁ。でも、息子の嘘にだまされていたかったんだと思う。　それにしても主人公のアレックス役のダニエル・ブリュール、名演技でしたね。それに彼の台詞も詩的で良かったな。

  2005年02月02日

  コメント(2)

• 大いなる遺産

  　朝から雪が降ってて、寒かったですね。こういう日こそ、コタツで映画ってことで、今日は「大いなる遺産」をチョイス。　この映画、イサーン・ホークにグウィネス・パルトロウ、ロバート・デ・ニーロと、myteeの好きな俳優さんが出てるに、まだ観てなかったんです。映画って、気になるからって、その時の気分で観たくない（観られない）こともあるんです。　ディケンズの原作とは別物と考えた方が良い映画ですね。　フロリダの海辺で暮らす絵の上手な孤児のフィン。ある日海でスケッチをしていて、脱獄囚ラスティグに出会い、逃亡の手助けをしてしまう。やがてフィンは大富豪ディンズムア夫人に姪のエステラの遊び相手に指名される。成長したフィンはエステラに恋をするが、彼女は何もいわず、ヨーロッパへ旅立ってしまう。失意の７年を過ごし、絵を描くことをやめたフィンの元へ、ＮＹで個展を開かないか、という話が舞い込んだ…。　イーサン・フォークとグウィネス・パルトロウの美しさときたら、絵画さながらです。全てのシーンが、文芸作品らしい雰囲気たっぷりで、映画の世界に引き込んでくれます。　胸をかきむしりたくなるような、切ない恋。たまにはこういう映画も良いものです。　ロバート・デ・ニーロの初登場のシーンも良かった！個人的に感情移入しちゃったのは姉のマギーに逃げられても、フィンの面倒を見続けたジョー。ジョーが個展の会場を去っていくシーンと、のちにフィンが彼を訪ねたときのシーンで、ボロボロと泣いてしまいました。　また、フィンとエステラの子供の頃を演じた少年少女も良かった。特にフィン役の子！かーわーいー（*^_^*）なんていう役者さんなんだろう…。今も演技してるのかな？

  2005年01月26日

  コメント(5)

• 怖すぎる「シャイニング」

  　ジャック・ニコルソンは気になる俳優さんの一人なのですが、ホラーが苦手でいままで観ていませんでした。上手いんだけど、顔、怖すぎ…(>_

  2005年01月25日

  コメント(12)

• ベッカムに恋して

  　タイトルから、「ベッカムの追っかけの女の子の話」かと勘違いしてました。「ＢＥＮＤ　ＩＴ　ＬＩＫＥ　ＢＥＣＫＨＡＭ」が原題。直訳だと、「ベッカムのように曲げろ」かな。うーん、邦題つけるのって難しいですね。　ベッカムはほとんど関係ない話です。ちょっとしか出てないし。　インド系イギリス人のジェスは、ベッカムの大ファンで、サッカーが大好きな女子高生。地元のクラブチームの選手、ジュールズに誘われ、メンバーに。夢はもちろん、プロ。ただし、彼女にはインドの慣習を大切にする、コテコテの両親がいて、彼女がサッカーをすることには大反対だった。　コメディタッチの青春映画です。見終わった後の感想は「爽やか」かな。　主人公のジェスが、いろんなことで悩みながらも夢を勝ち取る姿には、やっぱり素直に感動しました。　特に最後のジェスのパパの台詞には、ホロリとします。

  2005年01月24日

  コメント(2)

• アップタウンガールズ

  　ダコタ・ファニングちゃん（「アイ・アム・サム」の名子役！）の名前に引かれレンタル。観るまでタイトルは「アップダウンガールズ」だと思い込んでました(^_^;)「アップダウン…」って、どんな映画やねんって感じですよね。これからは、眼鏡かけて選ぶことにします。　有名なギタリストのパパが残した遺産で、裕福な生活を送っていたモリーは子供みたいな２３歳。ところが、財産を管理していた会計士に遺産を持ち逃げされ、一文無しに。友達の世話で仕方なくついた職業は「ベビー・シッター」世話をする子供は潔癖症で、わがままで、大人の小型みたいなレイ。水と油みたいな二人が友情を育む物語です。　ダコタちゃんは期待通り、モリー役のブリタニー・マーフィーは知らなかったのですが、なかなかのコメディエンヌぶりで良かった。ダコタちゃんが出てくるけど、子供向きではないです。モリーが性的にかなり、奔放な役なので。　ストーリーはおとぎ話っぽく、現実味はないけど、笑い所も泣き所もしっかり押さえていて、まずまずって感じですね。コメディに分類されるのかなぁ。普通の映画としてとっても良かったんじゃないのかなと思ったけど。　色々見所はあったけど、モリーとレイがニコっともしないで、コーヒーカップ（遊園地の）に乗ってぐるぐる回り続けるシーン、胸が痛くなりました。　モリーがファッション命（？）な設定の役柄なので、ブリタニーの衣装に注目です。まるでバービーのように次々変わる衣装はとっても楽しかった。一番最初にでてくる、モリーの部屋のインテリアも、女の子には興味深いのではないかしら。住みたいとは思わなかったけど、ため息はつきました。　撮影はＮＹのマンハッタンだったそうで、私は行ったことがないのですが、映像で初夏のＮＹを楽しみました。

  2005年01月21日

  コメント(4)

• 「ダーティハリー」２～５

  テレビで何度も放映されているので皆が知ってる映画ですよね。今週、テレビ東京で２－５と連続放映されたので、毎日、楽しんで観てました。　今回の放映で、なんといっても嬉しかったのは、山田康夫（ルパン三世の声優さんとしても有名ですよね）がハリーの声をあてていたこと。山田さんの「泣けるぜぇ～」には、やっぱり痺れてしまいました。　刑事物というジャンルの映画やドラマはたくさんあるけど、ひとつ選ぶなら、私はやっぱり「ハリー」を押しますね。　物語自体、とって面白いです。頭を悩ますような難しい構成じゃないのもありがたい。とっても派手なアクションシーンも見もの。（犯人を逮捕する気がなく、どんどん殺しちゃう）この映画以降の「暴走刑事ＶＳ異常者」という図式は、この映画のパクリでしょうね。　それにしても、ハリーのカッコいいこと。あのカッコ良さはなんなんだろう。クリント・イーストウッドの男の色気？　一匹狼で、孤独の影がつきまとう男にmyteeが弱いだけ？　今日は５を観たのですが、びっくりしたことが2つ。一つはジム・キャリーが出てたこと。麻薬中毒で、すぐ殺されてしまうロックシンガーの役でした。もう一つはホラー映画監督の役でリーアム・ニーソンが出てたこと。二人とも出世しましたね。　　テレビ放映ということで、カットシーンも多かったような気がします。もう一度、ＤＶＤで見直してみたいなぁ。

  2005年01月20日

  コメント(5)

• 女はみんな生きている

  　けっこう話題になっていたので、鑑賞。　エレーヌとポール（冷め切った関係の夫婦）の乗った車に、男たちに追われた血まみれの女性が助けを求める。係わり合いになりたくないポールは、そのまま立ち去る。彼女のことが気になってしかたのないエレーヌは、救急病院に運び込まれた彼女を探し当てる。彼女はノエミという名の娼婦だった…。　テンポの良いサスペンス・コメディです。家政婦扱いだった平凡な兼業主婦が、娼婦を組織から守るためにどんどん変わっていく様は見ものです。　女性にはお勧めだけど、男性にはどうかしら。かなり男性には厳しい映画かも。あと、結婚前のカップルにもお勧めはしないかな。　フランス映画らしくインテリアやファッションがとっても素敵でした。原題は「カオス」このタイトルを「女はみんな生きている」にしちゃうのはちょっと、どうなんだろう？「混沌」だったら、観てないとは思うけど…。

  2005年01月19日

  コメント(6)

• マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

  　主人公はギリシャ系アメリカ人のトゥーラ。３０歳の冴えない独身女性。ある日、彼女は一目ぼれの恋に落ちる。努力に努力を重ね、自分を磨き、彼を射止め、ついに結婚。　この結婚が、大変だった。「ムスメの結婚相手はギリシャ人」と決めてかかってるパパに、人のことにも口を出さずにはいられない、たくさんの親戚。ギリシャ系以外の人間には、なじみのないたくさんの風習…。　結婚のため、彼女の家族に溶け込もうとする彼、ムスメ可愛さになんとか彼を受け入れようとするパパ。最初は戸惑いつつも、最後にはトゥーラの家族と打ち解けあう彼の両親。　「結婚て二人だけのものじゃないのよ」と、独身の私に既婚の友人が言った言葉を思い出しました。結婚までの道のりは大変だったけど、二人が皆に祝福されているのをみて、幸せな気分になりました。自分に置き換えて考えると、家族や親戚が受け入れてくれたこともあって、今の生活があることに感謝！　それにしてもギリシャ人て、こんなに熱い人たちなのね…。

  2005年01月18日

  コメント(2)

• オーシャンズ１１/１０日間で男を上手にフル方法

  　皆さん、年賀状の番号はチェックしました？myteeは末等が2枚当たってました。　さてまずは、「オーシャンズ１１」ラスベガスの３大カジノの現金が集まる金庫を破っちゃう話です。なんといっても目を奪われたのは豪華キャストかしら。ストーリーよし、華やかな舞台にキャスト、音楽も素敵です。話自体も考え込まなきゃならないような、難しい話でなく、誰が見ても楽しめる映画。「１２」も見たいなー。ところでアンディ・ガルシアって、飯干恵子さんに似てません？　「10日間で男を上手にフル方法」失恋体験記事を書くためにあのテこのテでトラブルを起こすアンディと、10日間で女の子を夢中にさせたら契約がとれるベン。お互いの事情を知らないまま、10日間が過ぎてゆき…　ラブ・コメディです。それ以外のなんだってのさ、ってくらいのラブ・コメです。　ベンに振られるために、幼児言葉をつかったり、彼の部屋を少女趣味にかえちゃったり、二人の未来の子供の写真を合成しちゃったり…。ありとあらゆる「やってはいけないこと」をするアンディに対し、契約のため何が何でも、彼女をモノにしようとするベンのやり取りが最高に笑えます。　アンディ役のケイト・ハドソンを知らなかったのですが、とってもキュート。ありとあらゆる「やってはいけないこと」も、あの笑顔を見ちゃうと、口元まででかかった文句も、飲み込んじゃうかも。　普段、恋愛映画を見ないmytee夫婦もゲラゲラ笑いながら観ました。ラストもラブ・コメらしくハッピーエンドです。笑って幸せになれる映画、かな。

  2005年01月17日

  コメント(2)

• くたばれ！ハリウッド

  　パッケージの胡散臭さがとっても気に入り、レンタルしました。　ハリウッドの伝説的映画プロデューサー、ロバート・エバンス氏が半生を語るドキュメンタリー映画です。　新人俳優としての華々しいデビュー、パラマウントの花形プロデューサー、人気女優との結婚、手がけた映画の大ヒットと、ここまでが彼の絶頂期。まさしくアメリカン・ドリーム！その後の坂道の転げ落ちっぷりも凄いです。麻薬中毒になったり、殺人事件にかかわっちゃったり…。　坂道をよじ登り、転げ落ち、這い上がるタフな彼に圧倒されます。映画より、映画的な人生かも。　映画の製作の話や、実際に彼が手がけた映画「ゴッド・ファーザー」「ローズマリーの赤ちゃん」「チャイナタウン」「ある愛の詩」などの名作の映像がでてくるのも、映画好きには楽しいです。　私は映画を選ぶとき、「監督」「出演者」には注意を払ってきたけど、「製作」というのはあまり気にしたことがありませんでした。この映画を観て、製作者というのが映画にとっても深くかかわってることを理解しました。これから映画を観る時には、製作がだれなのか要チェック！　ロマン・ポランスキーやコッポラ、ダスティン・ホフマンにジャック・ニコルソンなどの有名人たちが出てくるので、それだけでもファンには十分、見る価値はあるかも。特に、ジャックの熱ーい友情にはホロリとさせられます。　願わくば、全ての映画製作にかかわる人が、彼のように情熱を持ち続けてくれますように！　

  2005年01月14日

  コメント(5)

• 戦場のピアニスト

  　昨年、テレビ放映時に見ることができず、録画したままになっていました。今日、やっと観ることができました。　主人公はピアニスト、シュピルマン。舞台はワルシャワ。ナチが侵攻してきて、ユダヤ人たちはゲットーと呼ばれる居住区へ追いやられる。強制労働、餓え、無差別殺人。そして、「収容所」へ。　シュピルマンは運良く『収容所』送りを逃れ、ゲットーを脱出し、市内に身を潜める。ところが隠れ住んでいた建物が破壊され、ナチの将校に見つかってしまう…。　シュピルマンはただ、傍観しているだけだ。いきなりヒーロー的な行動をとったりせず、ただ一身の安全を願って隠れているだけ。でも、普通の人間に出来る行動って、そんなものだろう。いや、逃げ切っただけ、シュピルマンは強い。　映画の中では、ユダヤでありながら自分の保身の為に仲間を裏切るもの、同じ人間とは思えないような残虐行為を行うナチ、ユダヤ人に同情的な市民、ナチの将校でありながらユダヤ人を助けるものなど、いろんな人間が出てくる。　　ただ傍観することしか出来なかったシュピルマンの哀しさ。どうすることも出来ない状況下で、それぞれの人間がとった行動に、人間とは何なのか考えてしまった。

  2005年01月12日

  コメント(6)

• スタンド・バイ・ミー

  テレビで放映することを知り、観ました。この映画、映画館でも観たし、その後も何度も観ています。大好きな映画の一つです。少年ものの中では傑作中の傑作ですよね。四人の少年が、隣町に死体を見に行く。たったそれだけのシンプルなストーリー。今のこの時が永遠に続くように感じていた子供時代。友達と自転車で遠出したり、家出して橋の下で過ごしたこととか、いろんな思い出が蘇ってきて、最後の「スタンド・バイ・ミー」が流れ出すと、いつも涙してしまいます。きっと「喪失」がテーマだからなんでしょうね。「少年時代」「友人」そのほか、私たちが大人になるにつれて失ってしまったもの…。少年時代の宝物を、私たちに疑似体験させてくれる素晴らしい映画です。　リバー・フェニックスが夭逝してしまったのは、本当に残念です。

  2005年01月11日

  コメント(4)

• 少林サッカー観ました

  　昨日、テレビでやってたので観ました。　一言でいうなら「バカバカしい」映画。いや、ほめてるんですよ。　このテの映画は好き嫌い分かれそうだけど、myteeは好きです。サモハン・キンポーやジャッキー・チェン、そしてＭｒ・ＢＯＯが大好きだった私にとっては、とっても楽しい映画。香港映画のお馬鹿テイスト満載で、大いに笑わせていただきました。　最近のハリウッド映画なんかは、実に実にＣＧの技術が進んでいて、そのことが映画の面白さにつながってたりするけど、「少林サッカー」の場合はショボイＣＧが「これでもかっ！」と使われてて、そこが安っぽくって良かったな。　漫画を実写でやってる感じがでて、良いと思います。　映画全体に漂う、チープ感が最高！　個人的にはキーパーの彼が、ブルース・リーを凄く意識してて面白かったんだけど、今の若い人に、どれくらい伝わってるのかは疑問。リーを知ってるか否かで、面白さが違ってきますよね。　「カンフー・ハッスル」きっとすごく面白いんだろうなぁ。観た人、どうでした？ 「myteeの本棚」に、「スライディング・ドア」「小さな中国のお針子」の感想をアップしました。

  2005年01月09日

  コメント(16)

• ネバーエンディングストーリー

  　ムスメのクリスマスプレゼントを買うため、近所のツタヤへ。「ハリーポッター」と「魔女の宅急便」で悩んだ彼女ですが、今回は「魔女の宅急便」に決定。この映画、私も好きなので嬉しい。「ハリポタ」は、私がそろそろ買いそうな気が…。いや、スネイプ先生ことアラン・リックマン氏のファンなのです（*^_^*）　他の商品を眺めていたら、なんと「ネバーエンディング・ストーリー」があるじゃないですか。懐かしい…。１９８４年の作品です。ミヒャエル・エンデの「果てしない物」の映画版です。（この本の装丁、とても素敵だった）エンデさんは他にも「モモ」や「ジム・ボタン」で有名ですよね。たしかストーリーは、いじめられっこの少年が古本屋さんで手にした本の世界の中に迷い込んで、いろんな危機を救うと言う話だったような…当時、本の中の世界の勇者アトレーユの、あまりの美少年ぶりにぶっ飛んだんですよ。ノア・ハザウェイという、役者さんでした。ノア・ハザウェイ、今も役者やってるのかなぁ…。どなたか彼のその後をご存知の方いませんか？？？

  2004年12月17日

  コメント(13)

• カレンダー・ガールズ/マウスハント

  　天気の悪い日曜日ということで、こういう日は映画鑑賞にピッタリ。コタツにミカン並べて、家族でゴロゴロしてました。「カレンダー・ガールズ」５０代から６０代の女性がヌードカレンダーを作った。癌で亡くなったジョンの追悼の為に、売上金で病院にソファを寄贈したい。彼女たちの挑戦はマスコミに取り上げられ、カレンダーは評判を呼び、彼女たちも注目を受ける。静かな田舎暮らしをしていた彼女たちは…おばさんのヌードということで、どうなのかな、と思ったのですが、とても綺麗で上品な写真でした。田舎町で静かな生活を送っていた彼女たちの、勇気ある挑戦に感動しました。どんな理由があれ、やはり女性がヌードになるということは相当な勇気がいると思うのです。「成長ごとに美しさを増し　盛りを過ぎても見事に咲き誇る...」これは癌で亡くなったジョンのメモの一節ですが、カレンダーの彼女たちがまさしく、この言葉のとおり。彼女たちの住む、イギリスの美しい田舎の風景も素晴らしい！見ごたえのある、いい映画でした。女性だけでなく、男性にも見ていただきたいものです。「マウスハント」父親から引き継いだボロ屋敷を売り飛ばそうとする兄弟と、ボロ屋敷に住みついているネズミの闘い。　ネズミ版ホームアローンという感じの映画です。最初から最後まで、ドタバタが続くお笑い映画。内容はイマイチ理解できなかった娘(４歳）も、可愛くて賢いネズミと間抜けな兄弟のやりとりには大笑いしていましたよ。年末年始に、退屈している子供さんと見てはいかがでしょう。低年齢の子供でも楽しめると思いますよ。

  2004年12月12日

  コメント(6)

• 千と千尋の神隠し

  昨日、テレビでやっていたので４歳の娘と観ました。娘は楽しんで観てましたが、話自体は理解できなかったようです。親の私にもとても難しい映画でした。ラストのハクと千尋のやり取りをみた娘が「ママ、愛でしょ」といったので、「あー、そっか、この話って愛の物語でもあるのね」と感心。あたしゃ、環境破壊の話かと思っちゃいました。監督の意図したものが私には分からなくて、なんでこの映画がアカデミー賞とったり、海外で高く評価されてるのかイマイチ分からない。何も考えないで笑ってみればいい映画なのかなぁ？何かふかーい幹事がしないでもないんだけど…。

  2004年12月11日

  コメント(4)

• パッチ・アダムス

  　歯医者に行ったら、先週、型どりした詰め物のひとつが出来ていなくて、短時間で治療終了。「ビューティフルマインド」を読み始めたので、待ち時間に読もうと持っていっていたんだけどね。ということで（？）さっさと家に帰って、映画を観ることに。今日の映画は「パッチ・アダムス」ロビン・ウィリアムスは好きなんだけど、友人たちに「あんた絶対、泣くでぇ」と言われ、今まで観てなかったんです。　自殺未遂で精神病院に自ら入院したアダムス。そこで患者の手助けをし、そのことで救われ、喜びを感じた彼は、医者を目指し医大に入学。大学の規則を無視し、病院内に出向いて、患者たちを笑わせるが…　心が和む映画ですね。アダムスのユーモアと人の心を掴もうとする姿に、笑い、共感しながら観ました。　こんなお医者様が増えることを祈りたいです。話を聞き、苦しみに共感してもらえるなら、それだけでも癒されるし、治療も積極的に受けるだろうから、治りも早いんじゃないかな。　「病気と闘う場での一番の敵は無関心です」　全ての医療関係者の方に、心に留めてもらいたい言葉ですね。

  2004年12月10日

  コメント(4)

• 「カッコーの巣の上で」「シティヒート」

  　一日で２作品観ました。やっぱり２本は疲れる…。「カッコーの巣の上で」仮病を使って刑務所を逃れ、精神病院にやってきたマクマーフィー。何かと規律を乱す彼と、一歩も引かない婦長の対立。そしてマクマーフィーはついに病院からの脱走を企てるが…　名優ジャック・ニコルソンの名演技。脇を固める役者たちの演技も素晴らしくよかった。ストーリーはかなりヘビー。マクマーフィーに対する病院側の対処には恐怖を感じました。人間に対する尊厳はどこへ？？？　ラストのチーフの行動に、救いと希望を感じました。このシーンがないと救いの無い映画ですよね。「シティヒート」クリント・イーストウッドの刑事とバート・レイノルズの私立探偵（元刑事）。犬猿の仲の二人が、ギャングたちをやつけていくアクション・コメディ。　２大スターの共演、ということで期待に胸を膨らませてみたのですが、あまり良い出来とは思えませんでした。３０年代が舞台と言うことで、昔懐かしい探偵映画の雰囲気はいいんですけどねー。　脚本悪いですね。二人の個性を活かして、ハードアクションものに仕立ててたらなぁ。　でもまぁ、２大スターをひとつの画面で眺められる楽しさと、二人のやり取りをくすくす笑いながら気楽に楽しみましたよ。　

  2004年12月08日

  コメント(7)

• バッファロー’６６

  この映画は、とっても期待して観たのですが、良かった。私は好きです。　出所した男が故郷のバッファローに帰る。母親に妻をつれて帰ると約束させられたため、通りすがりの女性を誘拐、家につれて帰ることに。　主人公のビリーがキュート。純粋で、不器用で、繊細で…。変な男、だめな男なんだけど、たまらなく愛おしい気持ちになりますね、こういう人。　レイラが、逃げだすチャンスはいくらでもあるのに、ついて行ってしまうの、分かるもん。　モーテルのベッドで二人が触れ合うまでの、間、すごく良かった。もどかしさくて、じれったい、あの感じ。あー、ドキドキしちゃった。　映像、音楽のセンスもとても良い。カット割や、ラストの人が撃たれて血が飛び散るシーンのストップモーション、「俺が監督や、撮りたいように撮ったんねん」って感じで、私は好き。　ラスト大甘なのですが、スキだなぁ、私、この映画。時間を置いて、何度も観たい。余韻が残る映画です。

  2004年12月06日

  コメント(8)

• 美しい！「シモーヌ」にうっとり。

  　今日は、大好きなアル・パチーノ主演の「シモーヌ」を観ました。　落ち目の映画監督タランスキー（アル）は、主演女優ニコル（ウィノナ・ライダー）に出演拒否されてしまう。苦肉の策でＣＧで作り上げた女優「シモーヌ」を出演させる。　作品を完成させるために利用したシモーヌが、大人気女優になってしまい、タランスキーは彼女の正体を隠すため、奔走する…　アル・パチーノの演技はやっぱり良い。コメディ作品ですが、無理にコメディ的演技をしているのでなく、落ち目の監督を普通に演じることで笑わせてくれます。　シモーヌ役のレイチェル・ロバーツの美しいこと！映画の中では当然、ＣＧ処理を施した彼女が出てきているのですが、特典映像の彼女自身も実に美しい！　ウィノナも、ちょこっとしか出てこない割りに存在感あったなぁ。　映画俳優に対する皮肉を、タランスキー（アル）が言うシーンがあるのですが、そこではくすくす笑ってしまいました。　　とにかく、美しいシモーヌにうっとりした映画。シモーヌを本当に、ＣＧ女優としてデビューさせてくれないかしら。「Ｊ・フォンダの声、Ｓ・ローレンの体、Ｇ・ケリーの優雅さ、Ａ・ヘプバーンの顔」なんて、美しすぎるわぁ。

  2004年12月03日

  コメント(3)

• 幸せになれる？「アメリ」

  　フランスのモンマルトルのカフェで働く女の子「アメリ」が主人公です。空想壁が強く、内気な彼女が、少しだけ人を幸せにしようと、いたずらをする。そんな彼女が恋をした相手は、他人が捨てた証明写真を収集することを趣味とする青年ニノ。他人とかかわることが苦手でな彼女が、恋をしたことで現実の世界へと踏み出していく様子が描かれています。　実はこの映画、アマゾンのレビュー観て、レビューアーさんたちの評価が恐ろしく良かったので、期待してみたんです。が、眠たい映画やなー、というのが感想です。実際、途中で寝ちゃって、気がついたら終わってたので、途中から観なおしました(^^ゞ　インテリア好きにはたまらないであろう、アメリの部屋。主演のオドレイ・トトゥの黒目がちで、くるくると動く表情はとってもキュート。彼女の勤め先のカフェの常連客も個性的（特にテープレコーダーを持ったストーカー）。　　他人をちょっと幸せにする、っていう発想も、良いと思います。ちょっと、ってのがミソだよね。　ただ自分の嫌いな人に対しての仕返しは「犯罪」です。他の方がほめまくりなので、こういうことを書くのは気が引けるんだけど、感性の問題だからねぇ。私は「幸せ」はもらえませんでした。なにがそんなに、みんなをひきつけたのか、「？？？」です。　主人公のアメリがメルヘン少女の割りに、ニノが覗き部屋の店員だったり、カフェのトイレでお客と店員がセックスしちゃったり。監督はメルヘンチック恋愛物、じゃなく、ブラック・コメディを作ったつもりだったのかな？　あまり深く考えず、キュートなオドレイ・トトゥやおしゃれな映像にうっとりするための映画？とにかく、見て損したとまでは言わないけど、「見てよかった」という映画ではなかったなぁ。　

  2004年12月01日

  コメント(2)

• キス☆キス☆バン☆・バン

  　リタイアを宣言したとたん、組織に狙われる殺し屋。彼には老いた父親があり、生活のために働かなければならない。彼が選んだ仕事は３０数年間、屋敷から出たことのない男のお守りだった。　ハードボイルドな世界からやってきた殺し屋フィリックスと、メルヘンの世界に住む子供のようなババの対比が面白いです。　音楽の趣味がとても良く、映画の画面にぴたりとあって、オッシャレ！　中身を知らなかった時は「変わったタイトル」（そのタイトルに心惹かれたのですが）と思ったのですが、観終わった今、「これしかないわなぁ」に変わりました。　　ラストの主題歌「キス☆キス☆バン☆バン」を聞きながら、ホロッとしてしまいました。

  2004年11月29日

  コメント(10)

• 恋のためらい　フランキー＆ジョニー

  　相変わらず、アル・パチーノ中毒（？）です。あの、目！「目は口ほどに物をいう」っていうけど、アルの場合は独特な台詞のリズム感があって、さらにあの「目」　ドキドキしちゃった。　出所したてのジョニーは、レストランで働くことに。そこで出会ったウェイトレスのフランキーに恋をする。ところが彼女は過去に辛い恋の経験があり、なかなか心を開こうとしない…　昨日と同じく、大人の男女の恋愛物語です。ジョニー（アル）は４６、フランキー（ミシェル・ファイファー）が３６歳の設定。　どちらかというと地味な映画ですが、その分、アルとミシェルの演技に注目ってところでしょうか。アルのコミカルな演技も見れて、ちょっと笑ってしまいました。　一番好きなのは、花市場でのキスシーン。他の場面が下町、裏通り、二人の職場であるカフェなど、ごみごみしたところばかりなので、このシーンはとても美しく、ため息ものです。　　

  2004年11月26日

  コメント(6)

• 恋愛適齢期

  　この数日、映画を観ていなかったので禁断症状（？）が出て、TUTAYAに行ってしまいました。　新作のところで、メグ・ライアンの「イン・ザ・カット」、ハーレイ・J・オスメントの「ウォルター少年と、夏の休日」も魅力があったのですが、今日はこれをチョイス。　他に「キス・キス・バンバン」と「恋のためらい　フランキー＆ジョニー」を借りてきました。　若い女性が大好きな６０過ぎの富豪ハリー。休暇で出かけた恋人マリンの別荘で倒れ、母親のエリカに介抱される。　成り行きから同居生活を始めた二人の心は次第に通い合うようになるが、ハリーが通う病院の２０歳年下の医師にエリカがデートに誘われる…。　ちょっと長い映画ですが、コテコテの恋愛映画でなく、笑いどころもたくさんあります。一つ一つの台詞も、洗練されていて素敵でした。　私がこの映画で一番好きなシーンは、海辺の散歩で白い石ばかりを無意識に拾い集め、家に飾っているエリカにハリーが黒い石を手渡し「僕を思い出すように」というところです。　このシーンを見て、亡くなったボーイフレンドのことを思い出し、胸がキュっとなりました。　テレビドラマなどを観ていると、恋は若者だけのものって感じですが、さにあらず。幾つになっても、恋に落ちることはあるのですね。　ジャック・ニコルソンの渋ーい声、いつ聴いてもシビレマス。

  2004年11月25日

  コメント(2)

全219件 (219件中 151-200件目)

< 1 2 3 4 5 >