負けず嫌い
彼女は負けず嫌いである。すごく負けず嫌いである。特に旦那である僕に対しては、異常なまでの闘争心を見せる。O社長曰く「夫婦間での勝ったとか負けたという意味がわからない」。それくらい負けず嫌いである。昨日僕ら二人は、某監査法人の代表社員の方とお会いした。いつもの珍獣見学ツアーである。でもちょっとビジネスモードなツアーである。彼女はフォーマルに珍獣ぶりを発揮しようとするのだが、なんだかうまくかみ合わない。むしろ珍獣初級の僕のほうが終始会話がスムーズ。帰宅の途、タクシーを降りて開口一番「悔し~い!」なんだかとくにかく負けた気がしたらしい。そこには、ツアー顧客の感想は関係ない。自分がそう感じてしまったからとにかく悔しいらしい。彼女は負けず嫌いだ。すごく負けず嫌いだ。でもとても大事な事だ。