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シックハウス・カウンセリング.com

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対策の実態

シックハウス対策として考えられる手段は幾つかあります。
過敏症患者の視点から、その効果の程を考えてみましょう。


(1)化学物質の発生量を減らす・・・コーティング塗装、リフォームなど

(2)室内の化学物質濃度を下げる・・・換気

(3)室内の化学物質を吸収する・・・炭、吸着剤、空気清浄機など



大きく分けてこの3種類です。

この中で業者が好む やり方は(1)のコーティング塗装などが多いです。
加工面積が広いので、儲かるからです。
日数が掛かるもの、人手が掛かるものほど儲かります。

しかし、広告として出回っているデータの多くが歪められたもので、
実際に効果のあるものは、ほとんど存在しません。
この手のデータは部屋の換気の状態によって、簡単に操作することが出来るのです。

仮に効果があったとしても、その後の住人の換気のやり方によっては、
すぐにシックハウスに戻ってしまいます。発生量が1/5に下がったとしても、
5倍 閉め切ったら元の”問題な状態”に戻ってしまうのです。

(1)に幾らお金を掛けようと、(2)の”換気”を上手くコントロールしないと無駄に終わります。



リフォームのように、部屋を丸ごと治してしまえば、環境は大幅に変わります。
ただ その分、高く付きます。天然無垢の建材なども使うことになるでしょう。
危険な化学物質を使わない接着剤というものも、日本全国を探せば1つ2つあります。
そういうモノを扱う業者は知っていますので、お金に余裕のある人には お教えします、ご連絡ください。

これは単にリフォームすれば良いという話ではないし、安全を売りにしている業者に頼むのだけでは足りません!
シックハウス症候群に対する十分な知識と経験を持っている業者でなければ、太刀打ちできません。
激しい症状が出てしまった患者の方、裕福な方向けの対策です。

なお、”安全を売りにしている業者”というものは、信じないで下さい。
この病気に本当に詳しい人なら、”安全”という言葉に どれ程の責任が掛かってくるのか、よく知っています。
様々な症状の可能性を秘めた病です。詳しく知っている業者なら”安全”という言葉は使いません。




化学物質を吸収するものについては、様々な商品が出ていますが、
”備長炭”が最も優れています。
私も実際に使っているので、効果の程は理解しています。

その他のモノは、はっきり言ってダメです。
空気清浄機はダニ・カビ・ホコリには強いですが、化学物質には効きません。
結局フィルターの能力によりますので、炭には大分劣ります。

備長炭なら何でも良いと思いますが、問題は”使い方と量”です。
直径5センチ、長さ20センチくらいの炭を使うとして、机の引き出し1つにつき3~5本が目安です。
結構な量が必要です。竹炭って薄っぺらいですよね。その分 枚数を増やしてください。
問題の空間の容積に対して、1/20くらいの炭が必要と考えてください。
シックハウス対策として考えるなら、”1部屋につき、切り株1つ”が妥当です。


”炭は家具用”と割り切ってください。

最近 壁紙やボードの中に炭が入っている建材が出ています。これらは、建材の中に
点、点、と炭が入っています。上の文を読めば予想はつくと思いますが、壁全体が
真っ黒けの炭っていう状態じゃないと効きません。
最近の炭ブーム、健康ブームに乗って作られた商品たちです。
”シックハウス対策”とか”ホルムアルデヒド吸着”って言葉は後から付けられたものと考えてください。


また、炭には”賞味期限”のようなものがあります。

だいたい半年と言われていますが、限界まで化学物質を吸収すると それ以上
吸えなくなるばかりか、 ”溜め込んだものを一気に吐き出す”特性があります。
炭の手入れは小まめに行いましょう。


ということで、今、本当に効果のある方法って(2)の換気しか ないんです。
それが現実です。お金や物で解決できる問題ではありません。



さて、じゃあ換気すれば良いのか、という話ですが、簡単にはいきません。
かなりのコツが要ります。ただ窓を開けても、化学物質は出ていきません。
24時間換気システム、外の空気が入って出ていくだけです、気休めです。


実際に1年間、軽いシックハウスの中で生活してみて よく分かりました。

出ていく空気と出ていかない空気があるんです。
これも化学物質過敏症の嗅覚があるために分かった事です。
換気の間、ここは外気の臭い、ここは さっきまでの部屋の臭い、というような違いが分かるので、少し窓を開ければ良いとか、換気扇を回せば良いというものでは ないんです。


例えシックハウス対策10年のベテラン会社でも気付かない、換気の落とし穴があります。
それは その家の形、部屋の位置関係、家具の配置、窓の位置・サイズ、
換気扇の位置・能力、周辺環境、その他によって全て変わってきます。
1つとして同じ家はないでしょう。


そこに行けば、すぐ分かります。
その部屋の何から化学物質が出ているのか、どうすれば出て行くのか、どれくらい時間を掛ければ良いのか、どれくらい締め切ると元に戻るのか。
どこを開けて どこを閉めて、次はどこを閉めて どこを開けて。。
こうすれば5分で部屋の空気が全部入れ替わる、こうすれば1時間は掛かる。
空気は入れ替わっても、化学物質は出て行ってない、・・etc.


この換気のやり方については、ここでは伏せます。
これは空気の臭い・存在が分かるから成立する対策です。
”見よう見まねの対策にならない対策”を広めたくありません。



シックハウスを解決するには、そこに住んでいる人が日々努力するしかないのです。
誰かに何とかしてもらおうと考えてしまう人は、化学物質過敏症に発展します。
今の日本は、全ての家がシックハウスと言っていい状態に陥っています。
化学物質過敏症になる前に、私に声を掛けてください。

ただし、私が治しに行くのではありません、治すのはあなたです。
その助言はいくらでもします。
行ける距離にお住まいなら、実際に行ってお話しします。


まずはメールを送って下さい。
私に出来ることが、何か あると思うから・・。



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