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ひめの観劇日記

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カテゴリ:劇団☆新感線
メインキャスト
 捨 之 介   宮野真守
 天 魔 王   鈴木拡樹
 無界屋蘭兵衛  廣瀬智紀
 兵  庫    木村 了
 霧  丸    松岡広大
 極楽太夫    羽野晶紀
 狸穴二郎衛門  千葉哲也
 
 渡  京    伊達 暁
 珊底羅の生駒  中谷さとみ
 い ん 平   インディ高橋
 贋 鉄 斎   仲村まこと

 昨日の上弦と同じ脚本なのに違うカラーになっていた下弦の月。
 どちらも面白かった。

 宮野真守の捨之介は、流石声優さんだけあって台詞が聞き取りやすい。キャリアのせいか小芝居も利いている福士捨之介より大人な雰囲気で、少し落ち着いていて安心感があった。本能寺の変の時に間に合わなかったことへの後悔の念が強い。最後のシーンで、「俺もまだまだだなあ」と宮野捨之介が流した涙がとても印象的だった。この捨之介好きだな。

 鈴木拡樹の天魔王は王道という印象。この人のヒールはイイ。冒頭に天魔王になる前の彼が安土城で天魔の鎧を盗み出すシーンが加わり、一人称が「俺」から「私」になるのだが、ここに天魔王の素の性格が凝縮されているように思う。早乙女天魔からは本当は弱い自分を振り払ってこれから無敵の天魔王になるのだという決意を感じた。拡樹天魔は天の殿さまの遺志を受け継ぎ自分が無敵の天魔王になるのだから、「俺」ではなく「私」と呼称すべきだという強い意志を感じた。

 廣瀬智紀の蘭兵衛はこれまでになく儚い。三浦翔平と比べて線が細いからなのか、早乙女蘭兵衛と比べても儚いなあ。早乙女蘭兵衛は若さゆえの儚さとはまた違う儚さ。その存在が消えてしまいそうな儚さを湛えている廣瀬蘭兵衛。そして殿への愛が盲目的。これまでの蘭兵衛と比べても一番盲目的。それが口説きのシーンでもよく現れていて、自分から夢見酒の酒坏ねだるとか…。天魔王に言葉で口説かれながらその言葉だけで失われた夢の世界にいってしまうのだ。でも天魔王は蘭兵衛のタイミングでは夢見酒を飲ませてくれない。そこが一番萌える。酒坏に手を伸ばす蘭兵衛をかわす天魔王はなかなか意地悪でドSな感じが良い。上弦では天魔王が強引に蘭兵衛に口移しで飲ませるけど、下弦の蘭兵衛は天魔王が飲ませてくれるのを完全に待っていた。飲まされた後に暴れていたのは、思った味と違ったからなのか…。夢見酒を飲み干した後は、天魔の鎧についている骨にずっと口づけしていた蘭兵衛。この蘭兵衛は殿に溺愛されていたに違いない。

 木村了の兵庫は上弦より大人。荒武者隊の大将がよくお似合い。頼りがいのある面倒見のいい大将。上弦の兵庫に比べるとオーソドックスな感じ。木村兵庫は太夫大好きが端々まで出ていて好ましい。月髑髏の太夫は霧丸を息子のように扱っている節があり、目をかけているのだが、兵庫はそこにヤキモチを焼く。憧れの極楽太夫だから男はみんな夢中になると思っているのかな。最後のシーンでも極楽太夫がぎゅっと霧丸を抱きしめたところ、俺はまだ抱きしめたことないのに、とばかりに霧丸を引き離す様が微笑ましい。カーテンコールでは引っ込む時に蘭兵衛が極楽太夫の手を引いてエスコートしていたら、次に出てくる時は兵庫がしっかり腕を組んで出てきた。兵庫の必死さが出ていて大変よろしい。

 霧丸は松岡広大。この子は初めて観るなあと思っていたら、テレビで観てた。ゴーバスターズでリュウジの学生時代を演じていた子だった。あの子が成長して新感線の舞台に…。感慨深い。松岡霧丸も運動能力が高くて、若さにあふれている。捨之介の気持ちに動かされて考え方を変えてからは随分捨之介に懐いてしまった感じ。宮野捨之介とのバランスがいい。

 羽野晶紀の極楽太夫。久しぶりの羽野晶紀。相変わらず可愛い。この極楽と廣瀬蘭兵衛はどんな関係だったのだろう。下弦もやっぱり男女の関係ではないような気がする。蘭兵衛が死んだ後極楽は蘭兵衛に駆け寄り、何度も手を拭いてやる。「おまえの手の血は私が拭ってあげるよ。血塗れではないよ」と極楽が言っているよう。男女の関係というよりは、やっぱり家族なのかな。花髑髏、鳥髑髏では大筒で蘭兵衛に乱射した後、更に蘭兵衛の頬を打つのがやり過ぎに感じて辛かったのだけど、この極楽は大筒が空撃ちになったところで止めてくれたのでホッとした。蘭兵衛に縋りつく極楽を哀しそうな眼でみつめる兵庫が切ないけど、頼もしくも感じる。

 今回は1回ずつで終わったけど、近くに住んでいるなら何度か観たい。
 月髑髏もまた新しい「髑髏城の七人」で、これもまた好きな「髑髏城」。





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Last updated  2017.12.23 21:07:02
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