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カテゴリ:舞台
橋本さとしがノストラダムス役だというので、チケットを取った。
中川晃教が主演でその弟役が平方元基というのもいい。で、ライバルがシェイクスピア(西川貴教)である。面白かった。 演出福田雄一のミュージカルへの愛が溢れていて、あちこちに遊び心が散りばめられていた。 大阪のオリックス劇場で観たので、大阪(関西)ネタが仕込まれていた。東京では東京ネタだったのだろうけど。 さとしが楽しげだったのが良かったな。豊洲のぐるぐる劇場での失敗話(立ち位置を間違えて、片方が回る客席、片方が動かない舞台上に足をおいてしまい、だんだん両足が広がってM字開脚で尻もちをついたとか)がまさかネタとして聞けると思っていなかったので、これはとても得した気分。胡散臭い感じはさとっさん、お手の物。そういえば、瀬奈じゅんとは三銃士やニューヨークへ行こうで恋人同士だったわとか、いろいろ思い出した。未来の演劇とか劇場について予言するシーンはとても楽しい。 その瀬奈じゅんはあっきーの妻役で、とても男らしかった。当時の決まりで女性は舞台に立てないので、夫であるニック(あっきー)を助けるために、舞台に立つという妻ビー。できるわけないというニックに対し、「私男役できるわよ。なんならトップにだってなれるわよ」からの、「♪ブロンドの髪ひるかえし~」とアンドレの最期のシーンを熱演。倒れては立ち上がって歌うという伝統のあのシーンを一人で再現したあさこさんは素晴らしかった。二幕のクライマックスでも夫たちを助けるために弁護士として登場してかっこよく救う。なかなか素敵な奥さんである。 西川貴教は登場のシーンがノンスタ井上に見えてしまったのだけど、その後だんだん井上臭が影を潜めてくれた。二幕の頭で脚本を書き上げる苦悩を歌う曲がボヘミアラプソディに似ていて、(イギリスの作家の話だし、多分間違いない)印象的だった。返送してニックの劇団に潜り込む件は、なかなかの演技力。こんなこともできるんだなあと感心した。 清水くるみはひたすら可愛かった。あのバタバタする感じが、たまらない。 アンサンブルの皆さんにもそれぞれ活躍の場があって、吟遊詩人とか、金貸しのシャイロックとか、次にどこかの作品で見かけたら、注目してしまいそう。 ワタクシと福田作品の相性は合わないときもあるんだけど、今回は合ったかな。 面白かった。再演があれば、キャスト次第で観に行く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.14 18:13:39
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