３匹の子なきじじぃ

２タロは、将来の夢を、まだ諦めていません

昨夜、また、

『２タロくん、セミになるよ』

始まった・・・

また、『パパもセミになるよ～』から始まり、

家族全員、セミにしちゃうんだ・・・

『ねぇ、２タロくん、ウルトラマンになるのは辞めたの』

と聞いてみた。

すると、

『ならないよぉあのね、２タロくんね、セミになるよぉ』と。

『ふ～ん。でもさ、ウルトラマンの方が格好いいよぉ』と言うと・・・

『ならないセミになるのッ』と、怒る２タロ

『え～でも、ウルトラマンの方がずっと格好いいのに～』と、 

２歳児相手にしつこい私

と、そこに１タロが、割って入ってきた。

『まあまあ、良いやないね

２タロがセミになりたいって言いよんやけん、

ならせてあげればさ

まあ、どうせさぁ、

人間がセミになれるわけないっちゃけん

言わせてあげるくらい、良いやん』

と、

ヤツは、

私をなだめるように　

肩をポンポンと２回、軽く叩いた・・・・・。

そして、ヤツは、２タロに向かって、こう言った・・・。

『２タロくん、セミになりたいと

良い夢やねぇ

セミはね、たったの一週間しか生きられないけど、

その間に沢山の木の蜜がお腹いっぱい吸えるんだよ

良かったねぇ』

『・・・・・・・・・・・・・・　セミになるよ～』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『へ～。蜜が沢山吸えるんだぁ・・・。いいねぇ・・・。』 

『知らんかった

沢山、蜜が吸えるよ

そう考えたら、セミもなんだか、良いやろ』

『・・・・・・・・・・いいね～・・・・。』

さ・・・・

台所仕事でもしようか・・・・。

ハハは、無言で立ち去りました・・・