2004/12/07(火)00:01
コブ取り爺さん VS 小太りじいさん
12月になったので、そろそろボーナスの気配です。
某カメラ屋さんのカタログも届いたり、もう「何か買いなさいよ」的な空気がガンガンきてます。
当然こちらも鼻息がフンフンです。今年こそ5.1chのスピーカーを買うぞ、PC用液晶ディスプレイを買うぞ、スタッドレスタイヤを買うぞ、携帯電話を買い換えるぞ…
はぁ。
そんなに買えないっつーの。
現実はそうそう甘くないもので、実際の所先述したアイテムのうち、1つ買えるかどうか。いろいろとお金を使いますなあ。
まぁ、でも。せめて2万円程度のご褒美ぐらい。買いたいよねー(サラリーマンの悲痛)。
そんな朝の事。
テレビショッピングがだらだらと流れているのをつけっぱなしにしていると、例によって気持ち悪ほど笑顔の進行役が目に付きました。
「例えばこの腕時計。見えない所が汚れているんですよー」
こちらも、おっさんの、ものすっごい笑顔です。
「ほら、嗅いでみてください」
「うわっ、臭いですねー」
なんだこの素行。
「この洗剤をほんのちょっぴり入れましてー」
3人目。無表情のアシスタントがビーカーに耳掻き大の洗剤を入れます。
明らかに素人のオーラです。
一切余裕のない手さばきで、事務的に水を入れます。
「ほら、みるみる汚れが取れていきますよー!」
小太りのおっさんのかけ声にあわせて、ビーカーに突っ込んだ時計を振ります。
ものすごい勢いで振ります。電動歯ブラシの先っぽみたいです。
「うわー、凄いですねー」
それにしても、この笑顔のお姉さん(たぶん年上)と小太りのおっさん(スーツ)はよく喋りますねぇ。初対面の合コンの幹事みたいに喋りっぱなしです。何が楽しいんだろう。
でもしゃべりが胡散臭いんですよねぇ。慣れれば慣れるほど胡散臭い。不思議だ。
「じゃあ、今度はすすぎますよー」
アシスタント(素人)が水の入ったビーカーに時計を移します。
「ほら、落ちてますねー」
「もういいですよー。ほら、見てくださーい」
お姉さん(年増)とおっさん(小太り)の絶妙な掛け合い。
しかし、冷静なアシスタント(並)は事務的に水切りの作業に入ります。
おっさん、完全にこの手順を忘却していたようです。
「あ、そうですねー。ほら、ちゃんと水をきってくださーい」
「まぁ、ほら、汚れが飛んでますよー」
ああ、なんて癪に障る寸劇なんでしょう。ここまでくると見事。
「ほら、今度はどうですか?」
「全然臭くなーい♪」
だから、なんだその定義は。
散々宣伝して頂いたんですが、環ちゃんの時計は防水じゃなので、漬け洗いは無理です。
もちろん買いません。
ん? じゃあ僕は何を買ったんでしょう。
ああ、えーっと。
ネット入りのミカン(M)を買いました。¥598円でした。