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写真部の仲のいいWは家も近くて放課後よく遊んだ。文化祭とか体育祭が近ずくとカメラの話で盛り上がる。自分の好きな話をしているので、Wといるとイヤな事があっても忘れるほどイイ話相手だった。
(もてないのも2人の共通の話題) 2年生の時の文化祭。Wが新しいカメラを買ったらしいので見せてもらった。まあ、そこそこのもんだろうと思い、期待はしていなかった。でも開けてビックリ!カメラ好きなら知る人ぞ知る、キャノンのF-1だった。F-1は、プロも愛用するキャノンの最高機種である。交換レンズは全種揃っていた。まぁ、値段は聞かない方がいいと思った。ナテラのカメラが20個は軽く買える。こんなカメラで文化祭を撮ったら完全に負ける。友であり、ライバルなので少し落ち込んだ。「金持ちはいいなぁ」っとホント思った。 文化祭当日、Wは2階でズームを使い、そこを陣取った。ナテラは逆に1階から2階と軽いワークで変化を付ける写真を目指した。 文化祭も無事終わり、Wの写真が出来上がった。写真の感想はひとつ。「これ、ほんとにF-1で撮ったの?」と言う出来具合。 そう、カメラを完全に使いこなせないでいた。それに3脚の固定だったので、同じパターンの写真ばかり。Wはカメラが重いので場所変えができず、クラスの出し物が記念写真のようになっている。 F-1なんて中学生の持つカメラではないね。やっぱり、それ、相当の人が持つべきカメラ。自分のカメラを見て、「このカメラで良かった。」と思う。そしてこのカメラを無理して買ってくれた親にも感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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