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California Journal

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10 兄クリスのアクション(2)

10 兄クリスのアクション(2)

12月4日
マムは電話を切られてあきれたように両手を挙げてテーブルに来ました。でも少し寂しそうでした。
ナデシコがこのたびの同居で一番恐れていることは、夫の弟夫妻、兄クリス夫妻がこの家から遠ざかり、マムが孫の顔を以前のように見れなくなってしまうことなのです。ナデシコの思いはマムにも夫にも言いました。
マムは言いました。

「あなた達がここにきてくれなければ、いずれは私達はこの家を売って、家具もなにもかも処分して、小さなコンドに住むつもりだったのよ。そうすればもう誰も一緒に泊まれないわ。でもあなた達との同居で、私達はこの家におられるし、少し混雑しても、彼らが泊まるところはどうにでもなるのよ。彼らには私からちゃんと話してあげるから大丈夫。これが私達にとってベストなんだから、ナデシコはなにも心配しなくてもいいのよ。」

これがお互いにベスト。。。それは分かっているのだけれど、誰かがハッピーに思っていないことはうれしいことではありません。

食卓にマムが戻ってきて、さて食事をしようと鍋のふたを開けたところに、再び電話が鳴りました。

兄クリスが再び電話をかけてきたのでした。

つづく。。。


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