California Journal

2006/04/17(月)03:51

刑事 出棺です。(最終回)

知られざる過去(34)

昔話の続きからが、この日記の始まりです。 ******************* 義理兄と子供が木曜日に帰ってからも、ばたばたとした週末を迎えていました。 ダディーの調子が優れず、夜ベッドに横になるのを手伝ってあげたときに重いダディーを支えるのがとても大変でした。 「明日から、ジムに行く!!!筋トレするよ!」 次の日から、夫が泳ぎにいっている YMCA のメンバーになり、トレーニングを始めました。 サーフィンのパドル筋と、ウエイトトレーニングの筋肉は違う ということを、24時間後の筋肉痛で実感しました。 刑事の話、そろそろ終わります。 Uちゃんが刑事がオファーしたアルバイトを辞退した理由。 M美ちゃんとYちゃん、M美ちゃんとUちゃんの関係。 M美ちゃんが刑事を振った話。 Yちゃんに一緒に住まないか?と言っていたこと。 YちゃんがK君に、人生相談をしていること。 刑事はうざがられているということ。 すべてを教えてあげました。 彼は言うことはあまりなかったようです。 「もう二度と電話をしてこんといて。」 と念をおして、電話を切りました。 この日が刑事と話をした最後の日ではありません。 彼はこの電話の数日後にまた、電話をしてきました。 再び、謝罪の電話でした。 電話しないでって、いったじゃない?今度はなに?! 意地悪に、かなり厳しく言いました。 刑事はそんなこと、気にもしていないようです。 刑事は言いました。 Yちゃんが僕のことをいろんな人に言いふらしていることを問い詰めたら、彼女泣きながら謝っていたよ。なんでそんなことをするのか?って言ったら、「さみしかったから。」って言ってた。 君には迷惑をかけたね。ほんとに悪かった。ごめんね。 Yちゃんとは一緒には暮らしてないよ。彼女と暮らすことはないと思う。 彼女とは君が考えているようなことは何もないよ。 自分で何もできない、お嬢様だからね。 助けてあげなければならないことがたくさんあったんだよ。 刑事の言葉の節々に ヨリを戻したいというキモイ意図が見え隠れしていました。 こいつはやっぱりやばいな。 刑事みたいなタイプは、どんなに冷たくしても分からないのです。 ストーカーと同じです。 ここで私が、頭に血を昇らせてカーっとなりながら、刑事に罵声をあびせたとしましょう。 それは刑事にとっては 「愛」 になりうるのです。 ナデシコはまだ、僕のことを愛している。だから、こんなに怒るのだ。 そんな勝手な妄想を 刑事はするにちがいありません。 私は、できるだけ話が続かないように、普通に話をして電話を切りました。 「二度と、電話をしてこないでください。」 というのも、辞めました。 ストーカーはそんなことで辞めるわけがないのですから。 この話以降、しばらくは電話がかかってくることがありましたが、大きな事件などはありませんでした。 アルバイト先のレストランに、女の子をつれてご飯を食べに来る刑事を何度かサーブしましたが、刑事はまるで 知らない人 のように振舞っていました。 わざわざご飯を食べに来るのなら、あいさつぐらいすればいいのに。 私はそう思いながら、普通にサーブしていました。 月日が流れ、私は現在の夫と出会います。 2001年秋ごろでした。 夫との同棲生活中も、私は同じレストランで働いていましたので、刑事をたまに見かけることがありました。言葉も交わすことはありませんでしたので、私に素敵な人が現れたということなど、考えもしていなかったのだと思います。 2002年、夫が1.02カラットのダイヤモンドリングをくれました。 私の左手薬指には、大粒のダイヤがきらきらと輝いていました。 長らく顔をみていなかった刑事が、女の子をつれてレストランに現れました。 私は刑事のテーブルをサーブしました。 お急須をもって、刑事のテーブルに行き 湯飲みにお茶を継ぎ足してあげました。 右利きの私は、左手でお急須のふたを上品に押さえ、 刑事の顔のまえでお茶を注ぎました。 刑事は私の左手薬指に輝く、大粒のダイヤモンドを見つけました。 そして、見てはいけないものをみてしまったかのように すばやく目を逸らしました。 私は吹き出しそうになりました。 刑事のリアクションが、あまりにも面白かったので 私はニタニタしながら 何度も何度も、刑事のテーブルに行き 急須にお茶を注いであげました。 でも、一度ダイヤを見た刑事は二度と  私の手元を見ようとはしませんでした。 そして、刑事がレストランに来ることも二度とありませんでした。 おわり 追伸: 2004年、私たちがよく行く日本食レストランで、刑事が食事をしているところを目撃しました。 小さいお店だったので、刑事からテーブル一つぐらいしか離れていないところに二人は座りました。 刑事もとても居心地が悪そうでした。 夫は刑事のことが大嫌いでした。(あたりまえです。愛する奥さんに暴力をふるったのですから。) 私が「ちょっとやめてよ!」って言いたくなるくらい、刑事のことをじろじろと見ていました。そして、軽蔑的な笑みを浮かべていました。 刑事をみたのは、これが本当に最後の最後です。 その後、ある友人がアパート探しをしていたときに聞きました。 彼女があるアパートを見に行ったときに、一人の男性も同じアパートを見にきていたのだそうです。V-MAX(バイク)にのったブラジル人でした。最近離婚をしたので、アパートを探していると言ったそうです。 それが刑事かどうかはわかりませんが、多分、そうだったのでしょう。 人生について、いろいろと考えた貴重な経験でした。 完 みなさん、長らくお付き合いいただきまして、まことにありがとうございました。 刑事シリーズ を書き終えて、私は今 とてもすがすがしい気持ちでいっぱいです。 今後とも、ナデシコのブログをよろしくお願いいたしますね。 今日から気分を引き締めて、国家試験の勉強に精を出します! みなさん、よい一日を! いつもありがとうございます。 人気ランキングにご協力ください。 ↓ ↓ ↓ ↓ をクリック! 人気blogランキングへ

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