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隣の太宰府市に国立博物館があり、今、ボストン美術館収蔵の
中から日本の作品展が開催されている。 晴れたり曇ったりのお天気に行ってみようと思い立つ。 国立博物館は太宰府天満宮の横に隣接するが、今は梅の季節で 白梅、紅梅が、7分咲きで綺麗なこと。 天満宮名物の猿回しが賑わっている。 団体の幼稚園児と参拝客の人たちで人垣ができる。 みどりの服をきたお猿さんが上手に芸を披露して笑いと拍手の 演技を見せてくれる。 ボストンが誇る 世界最高のコレクション、九州に初上陸とある 日本では西洋文化がもてはやされて、日本の貴重な仏像、掛け軸、 絵画を手放したり、焼却した時代があったそうだ。 東大の教授として来日したアーネスト・フェノサ、通訳として 雇われた岡倉天心、と蒐集家のビゲローにより基礎を築き、日本 美術コレクションとなったとのこと。 質量ともに世界有数のレベルを誇り、その充実ぶりから「東洋 美術の殿堂」との称されているそうだ。 今回は10万点を超えるボストン美術館のコレクションの中から 46点が紹介されている。 8世紀から江戸時代までの作品である。 私は仏道の世界のことには疎いので、詳しい方であれば興味深い ことだろうと思った。 現在日本にあれば国宝級の作品ばかりだそうだ。 平治物語絵巻、三条殿夜討巻、はNHKの大河ドラマ「平清盛」 で観たシーンが思い出された。 陳列に展示された絵巻は一部屋を占める長い絵巻である。 緻密な描写、色彩の綺麗さ。よくぞ今に至ったと思う 一番メインの曽我蕭白筆の「雲龍図」は最後の部屋に展示されていた。 わぁ~ と驚く大きさに、迫力ある龍が目に飛び込んだ。 何と素晴らしい 体をうねらせる龍が波の中からちょっとユーモラス顔で。 墨のグラーゼーションが素晴らしい。 襖絵,8枚での構成。10m以上はある作品では? 5年間の修復で初お目見えとのことだ。 兵庫県のとあるお寺にあったそうだ。海を渡った至宝だなぁ~と感心 あまりの素晴らしさに立ち去りがたく、フロアー中心に置いてある椅子に 掛けて眺めていた。 お隣の60代くらいのご夫妻が「これ1つ観ただけでも、今日きたかいが あったね」とご主人。奥さんも「そうね。素晴らしいね」と言われた。 また「日本にあったらこれだけの保存は出来なかったかもしれないね」と ご主人。 私もまったく同感である。 たとえアメリカであれ、こうやって日本美術が生き残ってくれたことに 感謝をした。 いろいろな美術品をみたが今日は最高に感激、感動であった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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