|
テーマ:親心・・・。(835)
カテゴリ:生活
食品の裏側 (安部司) 神保哲生、宮台真司、安部司『第262回 それでもあなたは食べますか』 食品添加物の鬼(?)、安部司さんの講演会を聞きました。 ご自身、食品添加物の専門家として、さまざまな食品の開発に携わった経緯を持ちます。色の悪い輸入野菜(特にレンコンやごぼうなど)の漂白、くず肉に添加物を加えて作ったミートボール、ほぼ常温で置いていても悪くならない日持ちがするお惣菜など、添加物のおかげで、さまざまな食品を安く、便利に、簡単に、おいしくわたしたちは手に入れれるようになりました。 しかし、その実態はどうなのか。安部司さんは、ご自分の娘さんが自分が開発した添加物の入ったミートボールをおいしそうに食べようとするのを見て、初めて気づきました。自分は、自分の子どもたちには食べてほしくないものを作っていた、と。 それから、彼は会社を辞めて、食品添加物の怖さを伝える人となりました。本物の食べ物を目指して活躍しています。 その彼が皮肉たっぷりに言いました。 食品偽装や、輸入野菜の残留農薬など、誰がこうしたことをしているのか。消費者は被害者面しているが、本当にそうなのか。嫌だったら、選ばなければいい。ちゃんと裏の成分表を見ているんでしょう。なのに、何かあると、すぐに知らなかった、とか言って被害者になっちゃう。別な悪者をつくろうとする。 便利、安い、簡単、きれい、賞味期限が長い、といったことを消費者が求めている限り添加物はなくならないのだ、と。大人は臓器ができてくるからいいものの、子どもは特に添加物の影響を受けやすい、とも。また、小さいときに出来合いのものばかり食べていると味覚破壊にもなると。 大体コンビニのおにぎりは保存料使ってません、なんて売りにしているけれど、PH調整剤は実質保存料とのこと(ただし、セブンイレブンのページでは、保存料ではなく保存性を高めるものとして回答していますが...)。 しょうゆなどにも、たんぱく加水分解物が用いられていますが、これはたんぱく質を塩酸と熱で加水分解してつくる「うまみ」調味料の原料となるもの。通常の説明では、用いるたんぱく質としてとうもろこしや大豆などを原料にするとのことですが、魚粉など生産過程でのくずを用いることがほとんどとのこと。会場から髪の毛が原料になるということはないのか、という質問があったが、髪の毛は、もっと高級なサプリメントの原料になるとか。 合成保存料や合成着色料は、めったに使っていないようですが、天然色素なども必ずしも安全かどうかはわかならないのです。単体チェックは動物実験でしているが、複数以上の添加物がどう体に影響するかは、実験もしていないとのこと。 原料がなんであれできたものが安全ならば、という人もいるかもしれないが、基本的には捨てるものを使って添加物やらでなんとか食べれる状態にするというのは、自然じゃないのではないでしょうか。食生活においても、異常な世界にいるということですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|