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カテゴリ:平和
(これは11月3日の日記です。)
11月3日に、東海教区の「人間大学」という学びの会がありました。今年は、その実行委員を務めることになりまして、2日に松本から浜松まで車で行ったのですが、高速道路に乗って、降りるときにはじめて気づきました。11月1日が日曜日で3日が祝日ということで2日もETC割引が利いたのでした。すなわち、高速料金1000円だったのです。いままで土日祝日ということでしたので、土日は仕事の都合上、その利益に関わらなかったのですが、今回はじめてETCを利用して得したなって思いました。 もっとも委員会費が節約できたということなのですが、それでも嬉しかったです。 ところで、「人間大学」とは、部落問題特別委員会が主催する学びの会で、部落問題だけでなく差別の根源について学ぶものです。そして、聖書的、福音的に差別の問題を考えていく会であると思っています。今回は、部落差別問題からは離れて、障害者差別について考えてみました。浜松の子羊学園の見学・説明にはじまり、遠州栄光教会員で聖隷クリストファー大学の山本誠教授にお話を伺いました。 障害者とは誰か、弱い人って誰だろう、そんな問いかけから、ある方のことが紹介されました。その方は、鈴木孝幸さんといって、生まれつきで下半身は腰までしかなく、右腕は肘までで左手は指が3本しかない方です。生まれたときに両親に育児放棄されてしまい、小松洋さんに里子として育てられました。小松さんが遠州栄光教会員だったこともあって、鈴木さんは赤ちゃんのときから教会に来ていて、教会の子どもとして育てられたのですが、山本先生が言うには、「彼を障害者だって思ったことはなかった。彼は彼だった」とのこと。 そこから、障害者を観念でとらえることによって、いかに人を人として見ることができなくなっているか、ということが語られました。 差別の根源にあるものを学ぶために、この会を開いたわけですが、差別の歴史や状況について知らなくてはならないことは多いものの、人をかけがえのない人として見ていくことの大切さを教えられました。また、「弱い人」ということに関しても、「自分と違うことを受け入れられない弱さ」といったことが誰にでもあるのではないか、ということが示されました。そこから、差別に関わるもの、差別を克服しようとするものは、自分の「弱さ」を通じて、他者とつながることが必要ではないか、ということを考えさせられました。また、そのことがいわゆる「上から目線」ではない福音的関わりではないか、と思わせられました。 3日の午後4時半ごろ、浜松を出発し帰路につきました。帰りはさすがに休日であり渋滞があったりしまして8時過ぎに松本に着きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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