牧師の一人遊び

2009/12/21(月)00:40

ロックでクリスマスというのなら...

音楽(76)

 アドヴェントの第4週の主日ですが、クリスマス礼拝として祝いました。 (子どもの礼拝では23日にクリスマス礼拝をするので、アドヴェントの第4主日として祝ったのですけど)  大勢の方々が集まりました。礼拝前にある方から「クリスマスメッセージもいろんな集会で何度も話さなくてはならないので、大変ですね」と声をかけられましたが、「基本的には一緒なんですよ」なんて答えてしまいましたが、やっぱり頭を悩ませるのも事実。毎年、クリスマスを迎えながら、結構頭を悩ますのは、普遍的なことを新しいこととして語りなおすということがあるからかな、と思います。  神の子がなぜ来なくてはならなかったのか、人とならざるを得なかったのか、ということを考えると、人間の罪の状況を考えさせられるのですし、遠く高いところから見ている神様ではなく人間の身近に降りてこられた神様は、人の苦しみを共に担ってくださるのだ、と感じましています。  ところで、この時期にはやはりクリスマスソングを聞きたくなるのですが、讃美歌や伝統的な曲の味わいも良いのですが、やはりロックでクリスマスを、と思います。  それで、今年は、ELPあるいはGreg Lakeの"I believe in Father Christmas"を聞いております。youtubeなどではGreg Lakeのインタビューがありましたが、この曲のイントロは"ジングル・ベル"から生まれたようです。ELPというプログレ系のグループの曲といってもアコースティック・ギターをベースにした曲は、ほっとさせるものを持っています。昔は、歌詞を気に留めることもせず、ただその牧歌的な雰囲気だけを楽しんでいました。しかし、昨年、サラ・ブライトマンが、クリスマス・ソングのアルバムを出したとき、"I believe in Father Christmas"を特に歌いたかったといって、「なぜなら、この曲はクリスマスの精神をよく現しているから」と理由を述べていたのを読んで、歌詞にも興味がわきました。  出だしの「クリスマスには雪が降るといわれた。地上は平和になると言われた。でも雨は止むこともなく、処女降誕は涙に覆われる」というところに示されているのは、当時のベトナム戦争とのことのようです(雨はよく爆弾の比喩とされていたらしい。"Have you ever seen the rain"の雨も確かそんな意味があるとか聞いたことがあります)。  希望を祈り、平和を祈り、苦しみや悲しみがなくなるように祈る歌であることを知りました。  そして、この歌は、U2もカバーしていたことも知りました。隠れた名曲(?)であり、ジョン・レノンのHappy Christmasのような定番にはならないだろうけど、機会があったら皆に知ってほしい、なんて思っています。  youtubeにはPVがアップされていました。(こちらから)    なお、このPVの最後では戦場から帰ってきた父親に抱かれる子どもの姿が描かれています。

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