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テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:本
1997年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発病した西村隆さんのエッセイ集20編。 余命4~5年と言われながら、2004年に出版した本である(お連れ合いの誕生日に出版したらしい)。 だんだん体の自由がきかなくなる病気の中で、お見舞いにくる方の「病気が治りますように」という祈りがとても嫌だったということ、闘病ではなく共病だ、という生活。病と闘うことにエネルギーを注ぐのではなく、人と出会ったり、家族との時間などにエネルギーを注ぎたい、といったことなど、ユーモアを交えて語っている。 発病後1年で福祉職を辞めて、大学で死生学を学んだりもしたとのこと。できることはかぎりなく少なくなっているが、まったくゼロではないこと。蚊が刺すことにも敏感になっていくこと、文字盤を使って意思を伝えていること、本で病気のことを調べても、医者の立場からのもので、患者の立場からの情報はめったにないなど、教えられることが多い本だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 9, 2011 09:25:22 PM
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