2006/10/10(火)07:26
インディアナ州の倉庫見学
インディアナポリスで大きな倉庫オペレーションを3軒見てきました。
A倉庫 本の流通業
コストコ(Costco)、サムズ・クラブ(Sam’s Club)やバーンズ・アンド・ノーブル(Barn’s & Noble)などに本を出荷している大きな倉庫でした。
システム的には基本的な事を確実に行い、マテハン(Material Handling Equipment)の導入は最小限に留めている印象です。それでもWMS(Warehouse Management System)としては、最大手のMAを143箇所にわたってカストマイズし、導入に2年を要したとの事でした。改めて、WCS(Warehouse Control System)の重要さとパッケージソフトのカストマイズの難しさを認識させられる話でした。
B倉庫 医療機器製造業
医療機器独特の各種ラベル貼付と小包郵送(Parcel Shipping)の再梱包に工夫を凝らしたシステムでした。
冷蔵庫に人が入らないで出荷できるよう機械化がされていましたが、生産性に疑問が残りました。
現状で出荷物量の4分の3が小包出荷(Parcel Shipping)だそうで小包出荷(Parcel Shipping)が増加する傾向はどの業界でも起こっているようです。この部分の効率化が倉庫全体の効率化の一つの大きな鍵になりつつあります。
C倉庫 食品流通業
マテハン(Material Handling Equipment)が導入され、システム化がかなり進んでいる所でした。しかし自動化されているわけではなく、多くのオペレーションに人の判断が介入しているようです。
即ちこの判断を行なう人のスキルがシステムの生産性に直接関係しているのが現状でした。
自動化をどのように進めるかが次の課題です。
また、この倉庫ではシガレットの出荷システムに多くの工夫がされていて、参考になりました。
AよりB、BよりCの順でシステム化が進んでおり、オペレーターの作業は容易なものになり、生産性が高くなっている事が見て取れました。
システム化投資の決断は勇気の要ることですが、数年のレンジで見るとシステム化投資を行なった方が最終的にメリットが大きい事が、この3軒を見ても解りました。
勿論、コンサルティング・パートナーと徹底的な事前準備をする事が前提条件です。
皆さんは、信頼できるパートナーをお持ちですか?