山里は霞みわたれるけしきにて空にや春の立を知るらん 西行
山里に春立と云事現代語訳山里は一面に霞みわたる景色となっているその空の様子から春が立ったことを知るのであろうか鑑賞山里一面に霞がわたり空の様子がすっかり変わっているそこに現れた気配から人は春が立ったことを知るのだろうか春そのものが姿を現すわけではない見えているのは霞と空だけであるしかしその景色の変化そのものが春の現れでもあるだから「春を知る」という人間の認識と「春が立つ」という自然の出来事とは切り離せない一瞬のうちに重なっている「や」「らん」はそれを断定しない春が来たと言い切るのではなく霞みわたった景色を前にして春がいつの間にか立ち現れたことを静かに問い返している西行全歌集 (岩波文庫 黄23-2) [ 西行 ]価格:1,507円(税込、送料無料) (2026/9/11時点)楽天で購入