カテゴリ:カテゴリ未分類
今日、観念して歯医者に行った。
前回書いたように、冷たいものが飲めなくなって3週間。数日前から味噌汁のような熱いものも一切だめになって、ついに、今日は口を空けて息を吸うだけで、脳天直撃系の痛みが走るようになった。 歯医者嫌いでない私が、そんな状態になるまで、医者に行かなかった理由は、その歯が『前歯』だったからである。 これが奥歯だったら、何のためらいも無く、痛み出した3日後には行っただろう。 この痛み方から考えると、歯医者に行ったらおそらく神経を抜かれると思う。 神経を抜かれた歯は、経験から考えても、遅かれ早かれ灰色に変色してくる。 前歯だぜ! いつだかの深夜のお笑い番組。 若手女漫才の片割れが、司会者に突っ込まれていた場面を思い出してしまう。 「その歯、なんで色違うの?」 「神経抜いて死んでるんです。この歯」 「えっ、なんで色違うんだって、その歯?」 「だから、死んでるんです。この歯」 「アッハッハ」 全然面白くない。 前歯一本にお歯黒塗って出てくるのはお笑いの定番メークだ。 ああ、芸もないのに、芸人メーク顔になるのか?俺。 (もしかしたら、炎天下の調査仕事の疲れからの歯痛で、しばらくしたら収まるんじゃなかろうか?あるいは、ただの気のせいとか。なんたって、先月、治療したばっかりだし・・・。) そんな理由をいくつも並べ、自分を騙そうとしてみても、さすがに今日の痛みは限界を超えていた。 「俺の前歯、一本黒くなって、多少かっこ悪くなっても、君は平気だよね?俺は、ちょっとぐらい女にもてなくなっても、構わないからさ。」 と、出掛け嫁に言うと「フフン」と鼻で笑われた。 歯医者は「原因が分かりませんねぇ。外見もレントゲンもきれいですよぉ。」と首をかしげてみせる。まあ、自分が一月前に治療した患者が、(あんた、なんかミスったんじゃないの?)と言いたげな顔をして治療台に座っているわけだから、下手なことは言えないのだろう。 麻酔が中々効かないまま、結局歯の裏から穴を開けて神経を引っこ抜いた。 「中、膿んでましたよ。穴開けたら膿出てきました。神経も半分死んで、半分活きているような状態でしたよ。」 そりゃ痛いわけだ。今書いてても痛そうだ。 そんな状態だって分かってりゃ、もっと早く医者行くんだった。 そんな訳で今だが・・・全然痛くない。 水道から出たての“フレッシュ”な水を、恐怖もためらいも無く飲めるなんて! ついでだから、そのままグシュグシュうがいして、流しに吐いてみた。 嗚呼、痛くない!(カ・イ・カ・ン) 今年の夏は、暑くても一切口にすることが出来なかった、アイスにカキ氷! まってろよぉ、夏はこれからだぜぇ! 食って食って食いまくって、飲んで飲んで飲みまくってやるぅ! なんていってると、せっかく落ちた体重くん四キロが、友達を連れて戻ってきそうだ。 それに、忘れてたけど、歯は徐々に確実に黒くなっていくんだった。 そんな訳で、目標ができた。 『俺の顔がお笑い顔になる前に、絶対金儲けて、この前歯に被せてみせる、総セラミックスのクラウン!もちろん保険適用外!』 うん、これぞ(災い転じて福となす)だ! ポジティブな感じが、なんかEぞ。 でも、なんか、俺ってちっぽけだ・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/08/19 12:11:36 AM
コメント(0) | コメントを書く |
|