nagoo design factory

2008/04/21(月)14:24

ちょっと革の話

物・モノ・もの(67)

最近、こちらにレザークラフトをされてる方が 多くいらっしゃるので 革の話が多くなってしまうんですが・・・(笑) 某工房で革を教えていると いろいろと面白い事があってですね イヤ、シャレにならなかったりもするんですが(笑) そもそも革の事をよく知らないんですよね って、大きく言えるほど 自分も極めてはおりませんが(爆) でもですね コバを切り目磨きにしたいのに クロム革を持ってきちゃったり ニッピってなんの革ですか?って聞かれたり(笑) そもそも天然の革じゃなかったり(爆) ちょっと入口として革の話を・・・ そもそも なめす前のモノを皮 なめした後を革と書くんですが なめし方で一般的な革は 大きく2つに分かれるんです ベジタブル革 クロム革 簡単に言っちゃえば ベジタブルは植物タンニン(渋)でなめしたモノ クロムは薬品(硫酸クロム塩)でなめしたモノ また、現在のクロム革は両方を合わせた複合なめしが多いみたい ※他にも油なめしとか金属系なめしとかあり で、ですよ 靴も鞄も財布も・・・ メーカーモノのほとんどはクロム革 特徴として 柔らかく、伸縮性に富み、カラーが豊富 質感が変わらない エルメスが使ってる仏のデュプイ社が有名 レザークラフトで使うとすると 袋物が多いかな コバが磨けないから ※某メーカーのようにビニール系樹脂で無理矢理固めちゃったり  蜜蝋を染み込ませて無理矢理磨く荒技も無くはない(笑) ヘリ返しやパイピングで端の処理をする必要がある 床(裏)も基本的には磨けない ということで ヘリを剥いたり裏を付けたり 手間がかかるんですね で、レザークラフトは 加工の手軽なベジタブル革を使う事が多いわけです 代表がヌメ革 染色や塗装をしていない タンニンなめしの革のこと 革そのものの味わいがある 漂白してないのでアイボリーというか ベージュというか、色が付いてる 日本じゃ栃木レザーとか有名ですね タンローは タンニンなめし、ろうけつ染め用の略で 染料を入れるために オイルやロウを入れず漂白した革 白っぽくて表面がカサカサしてる そのまま使おうとすると汚れや手の脂などが キレイに入ります(爆) ベジタブル革は紫外線で焼けて色付いて これが良い味を出すから好まれてきたんだけど 女性の中には汚れた、汚くなった と嫌う人も多い(笑) で、他にもいろいろと呼んでますが ヌメ革を加工してるわけで 結局、種類としては 染色ヌメ、オイルヌメ(多脂革)、ロウ引きヌメ なんですよ ブライドルレザーは一応定義があるのかな タンニンなめしにブライドルグリース引き 染み込ませたロウが表面に浮き出てきますよね (ブルーム) で、ブラッシングしてやると光沢が増していく なんちゃってブライドルだと ヌメ革の表面にロウを塗っただけだから 使っていくうちにロウが無くなる(笑) まぁ、他にも 浅草界隈では禁句?と言われる サドルレザーとか(爆) えっ!サドルレザーってなに? いや、元々はサドル(鞍)を作るための 丈夫な厚い革の事だったと思うんですけどねぇ(笑) ん~ わかりやすく言うと 「サラダ油」みたいな感じ? 種類じゃないし メーカーによっても製品によっても言うこと違うし なんとな~く こんな雰囲気のモノ ってぐらいの~ ファッション用語みたいな~(爆)    それぞれサドルレザーの長財布って事らしいですが サドル色???(笑) サドルレザークローム仕上げ???(爆)    今度は同じ商品(笑) 説明を読み比べると悩みが増えるかと(爆)    カーフのサドルレザーがあったり(笑) ブライドルレザーのサドルレザーがあったり(爆) 持ち手のサドルもクロコ仕様・・・(悩) 「本当のサドルレザー」「本物のサドルレザー」 なんて言葉で検索かけると より一層深く悩むことができるのでお薦めです(爆) 今回は特に一般的な牛の革の事として書いてますが 他にもたくさん面白い革があるので いろいろ使ってみたいですね nagoo 本館 http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html

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