写真講座-絞り-2
写真講座-つづき・・・前回と合わせて御覧ください今回は「絞り」のお話前回書いたように「絞り」も「シャッター」も同じ光を調節する機構ですじゃぁ「絞り」は何に使うのでしょう実はこちらの方が一般的な写真表現では重要だと思うんです「シャッター」は速さで光りの量を調整しますが「絞り」は大きさで調整しますよくレンズにF-5.6とかF-11なんて書いてあったりしますこのFの値が「絞り」の値になります(よっぽどのことでない限り絞りはレンズ側に付いてます)レンズを通ってきた光の通る道(穴)を細くする太くするかが「絞り」の役目絞り羽と呼ばれる薄い板をねじるように中心の穴を小さくします(今、バラせるカメラがないので絵でご勘弁を・・・)ちなみに絵の絞りは羽根が10枚なので10枚羽絞りと呼び枚数が多いほど中心の穴は真円に近くなります 絵では10角形ですね(真円の方が良い理由は難しいので、いずれ)間違いやすいのは、Fの数字が大きいほどその穴は小さくなりますさて、実際にこのF値が変わるとどうなるのか?まず、そのレンズで一番小さいF値を開放絞りといい、穴が一番大きいんですねたくさん光が入るので明るく撮れますまた、ピントを合わせた場所以外がボケやすくなりますボケる量はレンズの焦点距離(28mmとか50mm)で変わります逆にF値が大きいと穴は小さくなり、光の入る量が少ないので暗くなるそして、画面全体にシャープなピントが合うようになります遠くのものが見えにくい時、手でグーを握りその穴から覗くと見えやすくなりますよねあれと同じですたとえば人物を撮るとき、背景に目がいかないように絞りを開けて人物だけにピントを合うようにし、背景をぼかす建築物の写真を撮るときタイルの目地や模様まで撮したいから絞りを絞ってシャープに撮すなどなど・・・言葉では難しくなっちゃいますね絞り込む、開く・・・イメージでは真ん中の穴の大きさをどうするか考えれば間違いはありません一眼レフなどの交換レンズでは、この開放F値が小さいレンズほど明るく撮れることになり、数値的性能が良いと言われますろうそく一本で撮れるなんてのを売りにしたりしてますね逆にピンホールカメラなどはF値がもの凄く大きくF300なんて数字になったりしますもの凄く暗いレンズ(空気レンズ)なのでシャッター速度を3分とか5分とかにしないと写らないわけですねさて、次はこのような「絞り」と「シャッター速度」の関係に続きます以下は興味のある人だけお読み下さいF値って、どうしてこんな変な数字になってるかというとF値は√2≒1.4142....の倍数の系列なのですまた、F値はレンズの焦点距離(f)を絞りの直径(d)で割った値F=f/dで求められますF値は円の直径から出した数字なので「光の通る量(面積)」を表す時は二乗された分母、F値の2乗に反比例しますのでF値が√2倍になると(一段絞ると)、光の通る量が半分に、また、絞りを一段開くと光の通る量が倍になるわけですこんなこと習ったって寝ますよね普通・・・大丈夫!知らなくても写真は撮れますnagoo 本館http://www1.odn.ne.jp/nagoo/index.html