甲斐國一宮・三峯神社・奥宮参拝 Day1 「武田神社・甲斐善光寺・淺間神社」
6月10日から12日にかけ、一ノ宮巡りで山梨県・埼玉県を訪れてきました。 今回は甲斐國一宮の淺間神社を参拝するのが目的ですが、県境を少し超えて埼玉県秩父市の妙法ヶ岳(標高1332m)の頂に鎮座する秩父三社のひとつ三峯神社奥宮に登拝するため、二泊三日で巡ってきました。おりもおり、日本各地で毎日のように熊被害や目撃情報を耳にするだけに、熊と天気の動向を見ながらの山行です。 今回は初日に訪れた武田神社、甲斐善光寺、甲斐一宮淺間神社のtopixを掲載します。当日は6:00に名古屋ICから新東名で一路静岡方面に向かい、第二東海自動車道、中部横断自動車道を経て甲府に向かいました。10:40、山梨県甲府市古府中町に鎮座する武田神社に到着。 甲府盆地の北端にあたり、興因寺山(855)と東山(885)の谷筋が盆地にかけて広がりを見せはじめる緩やかな丘陵に位置し、南側には広大な甲府盆地が一望できる相川の扇状地。当日は社頭に一番近い駐車場に空きがなく、社地西側の駐車場に駐車し、水堀沿いを歩き社頭にやってきた。神橋から一ノ鳥居を望む。 水堀の周囲は二段に石垣が組まれ城を思わせる外観。武田神社の鎮座地は甲斐国守護武田氏の居館跡に創建されたもので、境内には当時の遺構が今も残されています。社頭の武田神社由緒。 武田信玄を祭神とする神社で、郷土の英雄を祀る神社創建の声は明治時代からはじまり、大正8年(1919)に武田氏館跡のこの地に創建されたのがはじまり。躑躅ヶ崎館とも呼ばれ、永生16年(1519)、信玄の父信虎が平等川右岸の石和から当地に館を移したことからはじまり、以降武田家当主の居館として使われた。 当時はこの館から南にかけて城下町として栄えていた。武田神社一ノ鳥居。 鳥居前で胸板が厚い凛々しい姿の狛犬が守護する。鳥居をくぐると広大な主郭が現れる。かつての主郭に鎮座する武田神社社殿。 大正時代創建の神社ながら、外観は檜皮葺の屋根に唐破風向拝が付き重厚感のある趣が漂う。向拝下の武田神社の額、神紋は武田菱。拝殿から本殿方向を望む。 祭神は甲斐の英雄 武田晴信(信玄)。上は躑躅ヶ崎館配置図で写真左側が鳥居のある社頭にあたる。 社殿から左に進んだ先の西曲輪は、御屋形様の散歩道と呼ばれるようで、信玄もここで朝の散歩を楽しんでいたのだろう。鳥居から南の甲府市内を望む。 まっすぐに続く武田通り、その先に武田氏滅亡後に秀吉により築城された甲府城跡に続きます。武田神社(躑躅ヶ崎館)祭神 / 武田信玄創建 / 大正8年(1919)所在地 / 山梨県甲府市古府中町2611次の目的地は武田通りを南下して、武田交差点を左折し、10分ほど走った先の甲斐善光寺に向かう。11:40、甲府市善光寺3に鎮座する甲斐善光寺山門に到着。 入母屋造の楼門で宝暦4年(1754)に消失したが明和4年(1766)に再建されたもの。上層には手摺が巡らされ、下層の両の間に金剛力士像が安置されています。長い参道の先の金堂。甲斐善光寺は浄土宗の寺院で正式な名称は定額山淨智院善光寺。 永禄元年(1558)武田信玄が川中島の合戦の折、信濃善光寺の焼失を恐れ、本尊の善光寺如来像のお前立を奉遷するために開基したのがはじまり。金堂正面全景。 信濃善光寺に通じる造りで撞木(しゅもく)造と呼ばれる形式で、棟の高さは約27m、奥行49mの大建築で、現在のものは寛政8年(1796)に再建されたもの。三方に向拝が付き、正面には唐破風向拝が付く。向拝前から金堂内の眺め。 金堂の中陣天井には巨大な二匹の龍が描かれており、中陣で手を叩くと天井の龍が共鳴する日本一の鳴き龍と称されています。 いろいろなところで鳴き龍は経験していますが、共鳴の度合いは確かに一番かもしれない。内陣の奥には戒壇廻りもあり、距離はともかく、なかなかの暗闇で、その道筋は「心」の形を模しており、手探りで慎重に進まないとぶつけたり、踏み外すことになる。 戒壇廻りでどこに行ってもお決まりの鍵はしっかりと触ったことがなかったが、甲斐善光寺で初めてしっかりと触ることができた。甲斐善光寺宗派 / 浄土宗開基 / 永禄元年(1558)・武田信玄本尊 / 善光寺如来所在地 / 山梨県甲府市善光寺3-36-112:30甲斐善光寺の参拝を終え、甲州市勝沼町に昼御飯を食べに向かおう。 「ピンポンパンポーン、只今○○町でクマが目撃されました・・・ご注意ください」のアナウンスが境内に流された、詳しく聞き取れなかったが、後日webでこの日の情報を調べると甲斐善光寺から西に2kmほどの市街地に現れたようだ。宇都宮では全国区で大騒ぎになるのだが、ここでは日常の出来事なんだろう。 大都会では未だ、やれ「殺すな、可哀想」とかの意見がある、熊さんがスクランブル交差点に現れる可能性すら捨てきれない世の中になってきて、現実に直面した時に慈悲に満ち溢れた対応を取れるだろうか。明日は三峯神社から妙法ヶ岳の奥宮へ登拝予定。 長い人生で熊と遭遇したのは一度だけ、蛇との遭遇は心配しても、熊との遭遇を心配したことはなかった、明日はどうしたもんだかね。13:10、甲州市勝沼町に店を構える「ほうとう処 いしはら」に到着。 国道20号線から一歩中に入ったブドウ畑の中にポツンと店を構えており、外観は田舎の古民家そのもの。店内は今どきのリノベされた内装ではなく、梁に電線が這う、昔ながらの古民家そのもの。 鏡のように磨かれた廊下に庭の緑が映り込み、開け放たれた窓から心地よい風が吹き抜ける。 エアコンなしでも実に快適だ、座敷で大の字になろうものなら睡魔に襲われそうだ。店名にあるようにメニューは「ほうとう」、この暑い時期に「ほうとう」ですか。 とはいっても、涼しいくらいの店内で食べる熱々の「ほうとう」はこれで結構いける。ボリュームが有り、晩御飯もいらないくらい。ほうとう処 いしはら所在地 / 山梨県甲州市勝沼町藤井928定休日 / 火曜日営業時間 / 11:00~15:0013:50、いしはらを後にして、国道20号線を右折し、2kmほど先の「一宮淺間神社交差点」を右折し「甲斐國一宮 淺間神社に向かう。14:00、「一宮淺間神社交差点」を右折した目の前が淺間神社の大鳥居で右に「甲斐国第一宮 淺間神社」の社号標が建っており、鳥居の先に見えている杜が淺間神社の杜になります。 淺間神社二ノ鳥居はここから300m先の正面です。社頭から眺める二ノ鳥居と右に「国幣中社淺間神社」の社号標があり、その先に神門を構えている。 所在地は笛吹市一宮町一ノ宮。左右の間に随身を安置する随神門から社殿の眺め。社殿はこの拝殿と後方の本殿、境内右の神楽殿が主なもので、本殿外周は一周でき、境内社の七社大神や護国神社など祀られています。 また、神楽殿から右に進んだ裏参道口に、かつての一ノ鳥居が移設されています。祭神は富士山を神格化した神とされる木花開耶姫命を祀る。 由緒は古く、垂仁天皇八年(BC18)、現在地から約3km程南の神山の山中に、山宮神社(現在の摂社山宮神社)として大山祇神と天孫瓊々杵命、木花開耶姫命をお祀りしたことにはじまる。富士山貞観大噴火(864~866)を契機に、朝廷から甲斐國にも祠を立て官社に列し、祭祀をおこなわせるという勅が下った。 噴火翌年の貞観七年(865)、山宮神社の木花開耶姫命を里宮にあたる当社に遷座、淺間神社としたとされる。鳥居や随神門は全て富士山方向の南を向いていますが、社殿は東向きに建てられています。 これには訳があり、富士の噴火被害を受けないよう、富士を望めぬこの地を意図的に選び、社殿も富士に対し90度東に向け建てられている。 境内の南東角には神山を背にして建てられた社(山宮遥拝所)があります。当社周辺は「葡萄畑が織りなす風景」として日本遺産に指定されています。 山梨を訪れるにあたって、「キャンプしがてらワイナリー巡り」を提案したが採用に至らず、今回ワインは飲めずに終わる。甲斐國一宮 淺間神社創建 / 貞観七年(865)祭神 / 木花開耶姫命所在地 / 山梨県笛吹市一宮町一ノ宮168414:45、淺間神社を後にして、一路北上し甲府市方向に向かい、市内のスーパーを巡り、晩御飯や地元食材、酒や肴を調達する。 このあと、国道140号線を約90分かけて、山深い秩父方向に向け、今夜の車中泊地「道の駅大滝温泉」に向かいます。この先には食事処や食材を調達する所がなく、道の駅の営業時間も早いので、ほうとうで満たされた状態の食材選びでした。16:40、「道の駅大滝温泉」に到着したが、そこから3kmほど下った埼玉県秩父市大滝の三峯神社大輪表参道一ノ鳥居まで足を伸ばす。 国道沿いに鳥居が建てられ参道は荒川を越え山深い山中に消えていく。かつては三峯神社に登拝する玄関口として賑わったようですが、現在は参道沿いの旅館や茶店は閉ざされ寂れた印象が漂う。 燈籠の先には三峯神社の特徴でもある狼の狛犬が安置されている。荒川に掛けられた登竜橋。 ここから三峯神社までは概ね2時間半ほどの参拝道が続きます。橋の袂には「熊出没注意」「登山道」「滑りやすい」など注意勧告がされており、身支度や熊除け対策など整っている人はともかく、軽い気持ちで踏み込むところではない。登竜橋から荒川の眺め。 若い頃は一人でフライを振って釣遡っていたが、もはや体力・視力ともに過去の話だね。今では野生動物、特に蛇が横切っただけでもそれ以上進めなくなる、実に臆病になったもんだ。 無謀だったのか、守るものがなかったのか、よくやれたものだ。ここからいよいよ登山道、本社までは五十三丁あります。 かつて、この先にロープウェイもあり、参拝客で賑わいを見せた大輪表参道も、今は訪れる人影も少ない。 明日はここからではなく、三峯神社駐車場から奥宮を目指します。三峯神社 大輪表参道一ノ鳥居所在地 / 埼玉県秩父市大滝7317:00、「道の駅大滝温泉」に到着。 写真の駐車スペースと、コンビニ駐車場の下に駐車場があり、後者に駐車して車中泊の準備を整える。道の駅後方から眺めた荒川の流れ。施設は左手の大滝歴史民俗資料館と右の大滝温泉游游館、施設左に大滝村食文化センター郷路館がある。 温泉施設を除き17:00が終了時間で、温泉は20:00まで営業しています。周辺観光マップ。ジオパーク秩父観光マップ。奥秩父山地・上武山地、外秩父山地に囲まれた秩父盆地、周辺にはダイナミックな地球の営みによる造形や観光名所があり、多様なみどころがある。 秩父三社と称される三社があります。盆地の中央に鎮座する秩父神社、荒川右岸の寳登山に鎮座する寳登山神社、そして妙法ヶ岳の頂に奥宮を祀る三峯神社もこのエリアに分布しており、三社のなかでもっとも険しく、山深い地となります。道の駅の施設をひと回りし温泉に浸かり今日一日の疲れを癒す。やや茶色を帯びた湯で、泉質は肌に滑らかなもので、内風呂と階段を下りた先の半露天風呂のふたつあり、サウナもあります。 料金は800円ですが、施設には休憩所やウォーターサーバーもあり20:00まで滞在できます。温泉で体を癒し車に戻る、後方の壁面にはこのような貼り紙。 山梨初日の宴をはじめる。 キンキンに冷えたビールからはじまり、スーパーで買った日本酒で晩御飯というより居酒屋か。ポータブルTVは受信できず、今日の出来事はwebで見るしかなかった。 就寝中は近くの車がエアコンをかけはじめ、快適とは言えなかった。営業マンの話では、車購入時にウェザーシールドを付けない人もあると聞く、付けておけば窓を少し開けておくだけで寒いくらいだったのだが。 ※埼玉県は条例で駐車時または停車時のエンジン停止が義務付けられています。 道の駅 大滝温泉所在地 / 埼玉県秩父市大滝4277−2定休日 / 木曜日営業時間 / 10:00~17:00大滝温泉 遊湯館定休日 / 木曜日営業時間 / 10:00~20:00day1移動ルート走行距離331km、運転時間6.5H、平均燃費25.9km/l