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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
千葉県香取市佐原で迎えた一宮巡り二日目。
二日目は千葉県のJR佐原駅から利根川を越え茨城県鹿嶋市のJR鹿島駅に移動し、最初の目的地 常陸国一宮 鹿島神宮に向かいます。 ![]() ホテルで朝食を済ませ、徒歩数分の佐原駅から9:17発の鹿島行きの電車に乗車。 ![]() 9:38鹿島神宮駅到着。 駅南口から、目の前の丘陵地の頂に鎮座する鹿島神宮に向け、徒歩700m・約15分程の地味な上りが続きます。 ![]() なだらかに続くレンガ敷きのせせらぎ通り。 目覚めていない体には地味な上りはきついものがある。 ![]() 10:10参道到着。 10分ほどで尾根にある参道に出る、左に向かうとニノ鳥居に至ります。 一ノ鳥居ではと思われますが、一ノ鳥居はこの参道を右に下り、距離2.2km・徒歩30分強の北浦河畔の沖に朱塗りの鳥居が建てられており、そこが正参道になります。 往古の鹿島三社巡りは水運が主で、香取神宮の一ノ鳥居も過去には水面に建てられていました。 時間が許せば向かってみるのもいいだろう。 写真上は参道脇の靇神社。 祭神は高龗、闇龗の龍神が祀られており、鹿島神宮の水を司り、神宮の火伏のため、この参道に二社、楼門に四社、御手洗池の二社を合わせ八龍神として祀られたもので、靇神社は参道にあった二社をここに合祀し、この地区の鎮守としたという。 創建は調べていないが、境内には元禄7年(1694)に寄進された燈籠が残ります。 ![]() 下はニノ鳥居全景、本来なら鳥居の先に朱塗りの楼門が見えるはずですが、訪れた時は修復作業中で養生シートに覆われ存在感がない。 ![]() 上の写真は豊前国一之宮 宇佐神宮の西大門の養生シート。 規模は違うかもしれないが、シートに門の全貌がプリントされ、雰囲気を損なわない工夫がされていた。 ![]() 上は参道脇の鹿島神宮由緒で内容は以下。 『鹿島神宮御由緒 御祭神 武甕槌大神 社格 勅祭社・別表神社・ 常陸国一之宮・旧官幣大社 創建 皇紀元年(BC660) 例祭日 九月一日 境内地 二十一万坪 御由緒 神代の昔、天照大御神の命を受けた武甕槌大神は、香取の経津主大神と共に出雲国へ向かわれ、国譲りを成就し皇孫の国たるべき日本の建国に挺身された。 とりわけ東国における神功は大きく、関東開拓の礎は遠く大神にさかのぼる。 初代・神武天皇はその御東征なかばにおいて思わぬ窮地に陥られたが、大神の「韴霊剣」の神威により救われた。 皇紀元年、BC660年の頃と言われる。 以来、皇室を始め藤原氏等の崇敬も篤く、中世・近世には源頼朝、徳川将軍家等の祈願や寄進が寄せられた。 そして、江戸時代に利根川から江戸を結ぶ水運が開かれると、東国三社参り(鹿島・香取・息栖)が流行、庶民にも鹿島信仰は広まり、現在に至るまで東国最大最古の神社として朝野の崇敬を集めている。』 下は境内マップ。 参道の楼門をくぐった右側に本殿が鎮座し、参道を更に直進した先に奥宮が鎮座します。 要石は奥宮から右に進んだ先にあります。 ![]() 二十一万坪とされる広大な境内は鹿島神宮樹叢として茨城県の天然記念物に指定されています。 写真は参道右の樹々の中に鎮座する末社の稲荷社(保食神)。 ![]() 参道左側にひっそりと佇む鳥居がある。 鳥居をくぐると、左に末社の三社祀られており、手前から熊野社(伊弉諾命・事解男命・速玉男命)、祝詞社(太玉命)、津東西社(高龗神・闇龗神)。 ![]() 上は正面の坂戸社・沼尾社遥拝所。 摂社の坂戸社・沼尾社は離れた場所にあるため、こちらから遥拝できます。 下は右側に祀られている末社の須賀社、祭神は天照大御神の弟神である素盞嗚尊をお祀りする。 ![]() 上は正参道正面に聳える朱の楼門なんですが、修復作業中で御覧のように味気ない様相。 下は楼門をくぐった先の参道。 訪れた時は2月3日の節分祭に向け、舞台の設営に大わらわ、時期が良くなかったようだ。
右手の入母屋造の建物が鹿島神宮の拝殿・本殿で、左が社務所になります。 ![]() 拝殿・幣殿・石の間・本殿が連なる社殿は、元和5年(1619)、徳川2代将軍の秀忠公が寄進したもので重要文化財に指定されています。 右側の本殿は檜皮葺の三間社流造で、棟には3本の鰹木と外削ぎの置き千木がのるもので、祭神の武甕槌大神が祀られています。 ![]() 拝殿前から眺めた社殿全景。 鹿島神宮では狛犬を見かけません、幣殿方向にも姿はないようです。 私達の後ろから「これが本殿か」という声が聞こえましたが、楼門の正面に社殿があるものと捉えれば、参道を開けるよう立つ社殿は、印象としては外れていないかもしれない。 ![]() 社殿左の朱塗りの建物は宝庫で、その奥に佇む社は摂社の三笠社で鹿島神宮が鎮座する三笠山の地守の神をお祀りします。 ![]() 上は社務所前に鎮座する摂社の高房社。 武甕槌大神の葦原中国平定に最後まで服従しなかった天香香背男を抑えるのに大きく貢献した建葉槌神をお祀りし、本殿を参拝する前に、まず高房社を参拝するのが習わしとされる。 下は重要文化財の仮殿。 入母屋檜皮葺で向拝が付くもので、元和4年(1618)、社殿造営のため徳川2代将軍秀忠公が奉納したもの。 江戸時代は楼門を入った真正面に鎮座していたが、その後2回の移動で現在の場所に遷された。 『この仮殿は旧本殿を奥宮として遷し、その跡地に新しい社殿を造営するまでの間、神様をお遷していた建物。 現在は摂末社所管社の分霊をお祀りしている。 摂社 奥宮・高房社・三笠社・跡宮・息栖神社・沼尾神社・坂戸神社 末社 須賀社・熊野社・津東西社・祝詞社・稲荷社・潮社・阿津社・熱田社・御厨社・国主社・海边社・鷲社・押手社・年社 所管社 大国社』 ![]() 上は社務所の奥に鎮座する末社の御厨社で御饌津神をお祀りします。 下は御厨社の右鎮座する祖霊社。 終戦後の昭和22年、成蹊学園内の鹿島神社の社殿を移築したもので、氏子中の戦没者・祖霊をお祀りします。現在改修工事中でした。 ![]() 再び本殿前に戻り、左手に続く参道を進み奥宮や要石に向かいます。 ![]() 社叢の中、綺麗に掃き整えられた奥宮に続く参道。 人工物は一切なく、午前中の早い時間であれば、時代劇に迷い込んだかのような光景が続きます。 事実、映画のロケ地として実績があるようです。 ![]() 奥宮に向かう参道の右側に祀られている末社 熱田社(素盞嗚尊・稲田姫命)。 明治以前は七夕社と呼ばれていた社で、須賀社と同じ素盞嗚尊が祀られている。 ![]() 10:45奥宮に到着。 この時間だとまだ参拝者の列がありませんが、昼をも近づくと参拝待ちの列ができていました。 檜皮葺の流造の社殿の大棟には、金色の巴紋や桐紋が光り輝いています。 ![]() 摂社 奥宮(武甕槌大神の荒魂)。 現在の社殿は、慶長10年(1605)に徳川家康が関ヶ原戦勝の御礼に現在の本殿の位置に本宮として奉納されたもの。 後の元和五年(1619)、2代将軍 徳川秀忠により現在の本宮を建てるにあたり、旧本宮はこの位置に遷され、奥宮とされた。 ![]() 10:45要石に到着。 香取神宮同様要石が地震を起こす鯰の頭を抑えていると伝えられている。 ![]() かつて徳川光国が要石はどこまで深く埋まっているか、その根源を見極めるため、人夫をかけて掘り返そうとしたいう記述が水戸黄門仁徳録(1888)の「西山公鹿島の要石を堀給ふ事並霊夢の事」として残されている。 『一日がかりで二町ほど掘り返したが日暮れとなり「今日はこれにて、また早朝より堀べー」と翌日再び要石に戻ると、何事もなかったかのように元に戻っていたという。 それから百姓・町人も動員し昼夜問わず掘り進めたが根源まで辿り着くどころか、疲労困憊休息を入れると再び元に戻ってしまい、掘ることを諦めた』と記されています。 一町は約110mなので当時としては一大プロジェクトだったが目的は果たせなかった。 水戸黄門仁徳録は国立国会図書館のwebでも公開されており、読んでみると面白い。 地表に現れている要石は只の石ころにしか見えないが、実は奥深い不思議な力を秘めている。 ![]() 要石の周辺の芭蕉句碑と寛永5年(1628)に寄進された燈籠や銘の読めない古い手水石が置かれている。 ![]() 11:15御手洗池へ。 HPによれば『1日に40万リットル以上の湧水があり、水底が一面見渡せるほど澄みわたった池です。 昔は参拝する前にここで禊をしました。 現在では、年始に200人もの人々が大寒禊を行います。』 毎分280literか、それくらいの勢いはあったかな。 鹿島台地の頂に鎮座しながら、後ろの山肌からこれだけの水が湧き出ることも不思議だ。 ![]() 御手洗池から湧水茶屋一休の眺め。 少し早いが次の目的地までの移動もありこちらで昼食。 ![]() 御手洗池の湧水で仕込まれた蕎麦と三色団子。 ![]() 御手洗池に対面するように末社の大黒社(大国主命)が鎮座します。 明治以降に鎮座された新しい社で、夏越祓の日、西瓜を供えて参拝するのが習わしのようです。 ![]() 12:20、参拝を終え鹿島神宮駅に向かい次の目的地大洗へ移動します。 ![]() 鹿島神宮 祭神 / 武甕槌大神 創建 / 皇紀元年(BC660) 所在地 / 茨城県鹿嶋市宮中2306-1 ![]() 12:30、大洗行きのカラフルな気動車に乗車。 遠目に二両編成のように見えるが実は一両、なんともローカル色豊かなこの車両で大洗まで小一時間揺られていく。 ![]() 13:42、JR大洗駅到着。 アニメも疎くこのキャラクターについて語れないが、かみさんの話によれば、大洗の町おこしの一環に取り入れているという。 ![]() そんなことからマンホールのデザインにもキャラクターが採用されており、これから歩けば撮る機会はあると思い、撮らなかったら二度と現れなかった。 上の写真は大洗の町を象徴するプレーンなデザインのもの。 下は磯浜古墳群・磯浜海防陣屋跡の解説。 古墳群は磯浜町の永町商店街北側の住宅の建つ丘陵地にあり、姫塚古墳(円墳)・五本松古墳(墳形不明)・五本松下古墳(墳形不明)・坊主山古墳(前方後円墳)・日下ヶ塚古墳(常陸鏡塚)・車塚古墳(前方後円墳)の3世紀から4世紀後半に作られた6基からなる古墳群。 磯浜海防陣屋跡は江戸時代後期、海外から押し寄せる船舶の監視業務の為、この丘陵地に建てられていたという。 ![]() 14:03 駅から東に向かい、1.4km・約20分先の月の井酒造店に立ち寄る。 こちらは有料試飲ができるので、月の井銘柄の味を知ることができる。 当日は下の銘柄が試飲でき、月の井新酒しぼりたてと月の井純米大吟醸を試飲。 味は好みの好き嫌いがあるのでなんとも言えないが、試飲の印象では買って帰る程でもないかというのが感想。 試飲は出来なかったが、お楽しみで月の井純米にごりを買い求める。 リュックには昨日の東薫二本と合わせ3本が収まる、筋トレに丁度いいか。 月の井酒造店 所在地 / 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町638 それでは20分ほど東に進み、目的地の大洗磯前神社に向かう。 ![]() 15:00、県道2号線の大洗鳥居下交差点到着。 ここに聳える大鳥居は、大洗磯前神社の一ノ鳥居にあたり、交差点を直進した左側にニノ鳥居があり、長い石段の先の社殿に続いています。 今夜はこの通りの右に建つホテルに宿泊します。 ![]() 交差点からは、ニノ鳥居ではなく、左の丘陵地に続く車道を上って、大洗磯前神社を目指す。 下はその途中の与利幾神社一の鳥居。 こちらを参拝してから大洗磯前神社に向かいます。 ![]() 15:10与利幾神社到着。 拝殿前から下を見下ろすとニノ鳥居の先に大洗海岸・鹿島灘を一望できる。 大洗磯前神社境内西側に鎮座する境内末社で、安永6年(1777)に創建されたもの。 社殿はシンプルな外観の木造の入母屋造で、向拝梁の龍の彫飾りや木鼻の装飾は見事です。信濃国諏訪大社と所縁があり、祭神は大己貴命を祀ります。 拝殿後方の本殿は一見すると流造風ですが、妻側の屋根が折れ曲がり、妻壁に風雨が当たるのを嫌ったような珍しい屋根を持っています。 右側の参道を進むと、石尊宮、茶釜稲荷神社、大甕磯神社、櫛形山神社、福神社など小社が祀られており、更に進めば大洗磯前神社の随神門へ続きます。 ![]() 15:20、随神門に到着。 切妻銅板葺の桁行三間、梁間二間の随神門で正面や妻壁に施された透彫りは手が込んでいる。 享保15年(1730)、水戸藩2代藩主徳川光国の命により建てられたもので、両の間には随神が安置されています。 大洗磯前神社については日を改めて掲載します、ここでは主に社殿の掲載とします。 ![]() 上は社殿全景、拝殿は入母屋造で千鳥破風と唐破風向拝が付くもので、落ち着いた外観ですが、細部の意匠に拘りが見られます。 本殿の屋根は、珍しい茅葺屋根で、三本の鰹木と外削ぎの置き千木が載るもの。 そうした事から、すぐ近くの海岸沿いのホテルを選んでくれました。屋根の形は与利幾神社本殿の屋根形状に酷似するものです。 祭神は大己貴命・少彦名命を祀る。 大洗を訪れた目的は、この本殿と大洗海岸に建てられた神磯の鳥居を見るのが最大の目的。 当初あまり興味を示さなかったかみさんですが、鹿島灘から上る朝陽に照らされる神磯の鳥居に魅かれたようで計画に取り込んでくれた。 ![]() さあ、三ノ鳥居をくぐり、この石段を下りてホテルに向かおう。 下は県道173号線沿いに聳える二ノ鳥居。 ![]() 大洗磯前神社 祭神 / 大己貴命・少彦名命 創建 / 斉衡3年(856) 所在地 / 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890 ![]() 15:50、県道沿いにある神磯の舞台から大洗海岸の岩場に立てられた神磯の鳥居の眺め。 夕焼けには早いが、この日は雲が多く、空が赤く染まるか微妙な天気だ。 ここの代名詞は鳥居の先から上がる朝陽の光景が知られるだけに、明日の朝の天気は気になるところ。 ![]() 16:00、神磯の舞台から徒歩2~3分程の大洗シーサイドホテルに到着。 海側の窓から鳥居の姿もよく見られる。 取り敢えず展望風呂で疲れた足を癒そう、ビールは風呂上がりまで我慢だ。 ![]() この日はベッドではなく和室の部屋食、海に来てビーフシチューもないだろうが、価格を考えれば十分美味しく、妥当な値段だろう。 ベッド以外では眠れないかみさん、申し訳ないが今晩は我慢してもらうしかない。 明日の日の出は6:40、飲み過ぎて寝過ごしてしまう、それだけは避けたいな。 大洗シーサイドホテル 所在地 / 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6880-9 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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