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2026.04.17
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カテゴリ:神社仏閣・御朱印
弘法大師が知多に上陸した聖崎から、国道を超えて西側の漁師町の趣漂う細い路地を進むと、三十番札所 宝珠山 医王寺が見えてきます。
 背後の小高い山は上ノ山と呼ばれ、大師像が建立された公園として整備されています。
今回は上陸大師含め9つの札所を巡りますが、内心、随分欲張った行程だと思っていましたが、実際に歩いてみてその理由がわかりました。
 三十番札所医王寺の鎮座地周辺100mの範囲に利生院(第31番)、宝乗院(第32番)、北室院(第33番)、性慶院(第34番)が纏まって鎮座します。
車で大井を訪れても、聖崎の駐車場に止めておけば、車で移動しなくても効率的に巡拝できる。

後方に上ノ山を控えた三十番札所 宝珠山 医王寺参道口から伽藍を眺める。 

医王寺は往古七堂伽藍十二坊を有した大寺院であったと記録が残ります。
 しかし現在の医王寺は無住の寺となり、主な建物は正面の本堂と鐘楼、参道脇の手水舎と観音堂が中心となります。
無住ということで、現地に納経所は設けられておらず、隣接する札所の利生院、宝乗院、北室院、性慶院が持ち回りで行っているという、当日はお隣の三十ニ番札所宝生院で頂きました

本堂は寄棟瓦葺で、平側に大きな向拝を持ち、木鼻や手挟みの意匠に拘りが見られます。
 無住寺院伽藍としては痛みもなく、築後間もない印象をうけます。
調べてみると現在の建物は平成24年(2012)に刷新されたものという。

医王寺の由緒について尾張志 知多郡(1893再版)やガイドブックは以下のように伝えています。
「由緒
 医王寺は、神亀二年(725)、行基菩薩が現在地の西方にある「仏山」に草庵を結び、薬師如来を安置して開基されたと伝えられます。
弘仁五年(814)には、三河から舟で知多半島に渡った弘法大師が、当寺で七日間の護摩を修法したと伝えられ、大師の開山とされています。
 当地に移されたのは建暦二年(1212)のことで、寺領百八十貫を拝領して、七堂伽藍十二坊を有する知多半島屈指の大寺院だった。
しかし兵火や寺領没収などから、寺勢は衰退し一山四坊が残る。
現在は無住の寺で、一山形式で配置される利生院(第31番)、宝乗院(第32番)、北室院(第33番)、性慶院(第34番)の真言宗豊山派四院が、交代で法灯をお守りする、大井五ヶ寺のひとつに数えられる。
境内には知多四国霊場開山の一人、武田安兵衛行者の墓がある」

尾張徇行記 第6巻(1976再版)から本尊・寺宝に関する記述を以下に抜粋。
 「本尊は薬師如来で、お前立の日光・月光菩薩と十二神将はいずれも行基の作とされ、弘法大師の真筆とされる画像一幅あり」と記されています。

 内部は三つの間に別れ、中央に本尊、左に弘法大師、右に千手観音を安置します。

御本尊。
厨子に安置されている本尊の秘仏薬師如来像と脇立の日光・月光菩薩・十二神将は行基作とされる。
 秘仏薬師如来像には、中世の兵乱で暴徒乱入の際に矢を受け、像の左脇に鏃の痕を留めているという。
ご利益は病魔退散、身代り、厄除の霊験ありと伝えられます。

右側の千手観音。

左側の弘法大師と右に聖徳太子像の姿もある。

本堂左側に鎮守社が祀られているが詳細は不明。

鐘楼と後方の小堂。

吊るされた梵鐘は昭和丗八年(四八かも)鋳造されたもので、池の間や草の間に仏画が描かれていた。

小堂に安置されている阿弥陀如来像。

本殿から境内の眺め、本開催のため実際は多くの人で溢れていました。

観音堂には34尊の石仏が安置されています。
 細かく見ていないが、なかなか巡拝できない西国三十三観音霊場の本尊だろうか。

おほいがた ぐぜいのふねに さおさして わたるもうれし のりのいわうじ

第十三回 歩いて巡拝 知多四国 三十番札所 宝珠山 医王寺
宗派 / 真言宗豊山派
本尊 / 薬師如来
創建 / 神亀二年(725)
開基 / 行基
開山 / 弘法大師
札所 / 知多四国 三十番札所、南知多観音 十番札所 
所在地 / 知多郡南知多町大井真向38
参拝日 / 2026/02/28
上陸大師から医王寺  / ​大井漁港の南岸壁を国道247号線に向かい、国道の向かいに見える師崎街道を直進、二筋目の路地を左折、100m先の路地で右折・直進左側。​1km・15分ほど​。
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Last updated  2026.04.30 17:47:09
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