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前回は土古町の八釼社を訪れました。 そこから東に10分ほど歩き、あおなみ線港北駅に戻り、あおなみ線で中島駅に降り立つ。 今回の目的地正徳町1丁目の正徳神明社と熱田新田二十番割観音堂を訪れます。 中島駅から南に向かい、国道1号線を越え、正徳公園西に位置する正德1の神明社まで10分もかからない距離にあります。 社頭は生活道路に面し南向きに鳥居を構え、社地の右手に番割観音堂が建てられています。 番割観音堂二十番札所。 このあたりを神社巡りしていると、こうした番割観音堂に出会うことがある。 入母屋瓦葺妻入の堂で、正面に一間向拝が付き、柱には番割観音二十番札所の札が掛けられている。 西国三十三所巡りに倣い、熱田新田を三十三に区切り「番割観音堂」が祀られたが、現在に至る過程で災害などで堂を失い、他の観音堂に本尊を集約して現在に至っている。 個性的なコンクリート像なども安置されていたりするので巡拝に訪れる人もいるという。 解説に単独の番割観音堂は他に5箇所あると書かれていたが、それらは以下の場所にあります。 ・一番割観音堂 熱田区一番 ・十七番割観音 中川区昭明町三 ・二十四番割観音堂 港区小碓四丁目 ・二十五番割観音堂 港区小碓一丁目 ・三十三番割観音堂 港区下之一色町中ノ切
堂の引き戸は閉じられ、堂内には、右手に弘法像、中央に観音像、左手に秋葉神社の社と秋葉山の御札が祀られていました。 二十番割の観音講に関わる住民の、地域のコミュニティーの場にもなっているのでしょう。
社頭全景。 右の社標や鳥居は昭和に入って寄進されたもの。 社標の後方に解説板があり、その内容は以下。 「正徳町一丁目神明社・二十番割観音堂。 神明社の祭神は、天照大神。 二十二番から分身を迎え、五穀(米・麦・栗・豆・キビ又はヒエ)豊穣を願って勧請した。 二十番割観音は、熱田新田干拓後、土地の守護仏として祭った。 一体のみを祭っている所は他に5箇所ある。 年中行事は、元日祭、五穀祭(五月五日)、秋祭り(十月十日)、感謝祭(十二月二十三日)である」 というもの。 愛知県神社名鑑には、次のように記されています。 『十四等級 旧村社 神明社 鎮座地 名古屋市港区正徳町一丁目一六番地 祭神 天照皇大神 由緒 創建は明らかでない。 明治十二年七月九日、村社に列格する。 昭和三十四年九月二十六日、伊勢湾台風により被災、同三十六年十月、社殿を復旧遷座する。 例祭日 十月十日(第一日曜日) 社殿 本殿 神明造、拝殿、祭器庫』 港区HPの正徳町1の神明社紹介は以下のような簡潔なものでした。 「祭神は天照大神。 二十二番割観音から分身を迎え、五穀豊穣を願って勧請した。」 天保十四年(1843)に編纂された尾張志 上巻には「廿番割の氏神也 宝歴年中(1751-1764)に勧請す」と記されている。 熱田新田は、正保三年(1646)から慶安二年(1649)にかけて開発され、熱田区の白鳥橋付近の一番割から庄内川にかけて三十三に区切られ、番割観音や氏神が祀られた。 上の絵図は前回の神明社(正徳1)で引用した、寛政年間(1789-1801)頃描かれた熱田新田村全図。 それを見ると、荒子川左岸にかけて「神明」の文字が三つ記されています。 現在の地図でも正徳町地内には、三つの神明社が確認できる。 先に掲載した赤枠の神明が二十二番割の氏神、正徳2の神明社と見られます。 しかし位置から見ると正徳5の神明社ではないか? そうした疑念も湧きますが、番割の記載からすると正徳2の神明社と見るべきだろう。 そして絵図の下の赤丸が今回掲載する二十番割の氏神正徳1の神明社とみてとれます。 境内から参道左の手水舎と手水鉢。 正面から社殿を望む。 一対の狛犬の先に切妻瓦葺き妻入の拝殿と本殿が主なもの。 拝殿右から本殿方向の眺め。 棟の鬼瓦には「神明社」の銘も入れられている。 石の白さが鮮やかな狛犬は昭和三十六年に寄進されたもの。 拝殿の妻壁に掲げられた額は「神明社」 幣殿も兼ねた拝殿から本殿方向の眺め。 一対の狛犬が本殿前を守護しています。 本殿前の巻き尾の狛犬も昭和三十六年に寄進されたもの。 本殿は5本の鰹木と内削ぎの千木が付く神明造。 扉に付けられた金属板は、神明社と切り抜かれており一目瞭然。 拝殿前から社頭の眺め。 観音堂と神社の間に仕切りがなく、神仏習合の佇まいが漂います。 正徳神明社(正徳町1)・熱田新田二十番割観音堂 創建 / 不明 祭神 / 天照大神 氏子域 / 正徳町 祭礼 / 10月第一日曜日 境内社 / なし 所在地 / 名古屋市港区正徳町1-16 参拝日 / 2026/08/21 あおなみ線中島駅から正徳神明社アクセス / 駅からあおなみ線沿いを南へ、国道1号線を超え約400m、徒歩6分ほど。 関連記事 ・龍神社 (港区川間町) ・神明社 (港区正徳町2) ・神明社 (港区正徳町5) ・弘法堂 (港区土古町3) ・八釼社(土古町)
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